こそフォロ タイムライン フォローリスト ジャンル すべて 男性向け 女性向け その他一般
高間晴19時間前いつの間にかコメント頂いていたので嬉しくなった!
コメントの通知仕事してくださいよ〜
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11598398
beacon4日前個人サイト、テンプレとかお借りするとこんなに可愛く出来るんだよ!
っていうのを自慢したかった。
トップページだけでもいいから見てほしい✨✨
ちなみにうちはナノです。
CSS使えるからやりたいほうだい(*´▽` *)
http://nanos.jp/zetalpha/きゅんとした
MINORI1週間前週イチでエンドマークつける、くらいのゆるーい感じで。5日ほど旅行(義実家と)(行きたくねぇ!!!!)なのでお休みです。トレモ出来ないのが一番辛い。せめて積んでる重めの本を消化したいけど、出来るかなぁ……AA(A)AAA1週間前最近スペースで時間計りつつ作業してる感じ掌編なら30分ほどでできあがることが判明したし、文章なら巷で流行ってる100日チャレンジいけるんじゃね……?と思い始めてきた。
絵はどんな落書きでも2時間はかかるし構図の引き出し少なすぎてきついけど、文章なら前述通り掌編程度なら30分で仕上がるしネタも過去のネタメモが山ほど残ってる。言うだけ言って形に出来てないネタを昇華させるのにちょうどいいのでは……? 前後考えないで好きな場面だけ書き散らかす良い言い訳になるのでは……?

短い話書けなくなってきたし練習兼ねてやるだけやってみようかな。毎日は辛いからとりあえず週5日ぐらいから身体慣らしていって。それは100日チャレンジと言えないのでは? 累計100日チャレンジってことで許されないか?
とりあえず5日連続で書けたらそれ用のモーメント作るか。メンタル死なない程度に頑張るぞ。とりあえずテンション上げるために「AO-1/電龍」聞くぞ。
2.3時間で9962字。
これにて100日チャレンジ終了!!!!!!!!!!!!!!!!!! 無遅刻無欠席!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
総作業時間66.9時間、総文字数204861字でした。
応援してくださりありがとうございました! もうこんなことやらん!
神降臨!
グラニュー糖*2週間前イラストも!文章も!かけた!
pixiv版です!最終回はイラストを大量に置いてます!
さて、次のやつ書くぞー
もう一個!短編集です!https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18347845おめでとう!
AA(A)AAA3週間前明日はジャンルのお祭りの日だし記念SSあげるぞー☆
下書き時点で1万字越えました。無理だこれ。

下書き1万字ってことは清書して推敲したら確実に1.2万字以上になるんだよぉ! 無理! 今から仕上げるのは無理!!! というか今から絵も仕上げるんだよぉ! ラフすらできてない! ダメだこれ!!!!!

もう1個用意してたネタを書きます……。用意してて良かった……。というかもっと計画的に書け……。
記念日が少ないジャンルにいるせいもあって記念日系は絶対に何かしら投稿したいのに計画性が無くて毎度バタバタしてしまう。毎日少しずつ書く癖つけろ。
できたー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人間やるだけやってみるもんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
https://poipiku.com/3385161/7454512.html
やったぜ!
もちむぎえだまめ1ヶ月前年上教師と年下喫茶店員が自宅でラム酒入りココアを飲みながらイチャつく(非エロ)ワンクッションmochi1ヶ月前ちょいグロ(?)ワンクッション頑張って!ぷーさん1ヶ月前入稿したああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

とにかくエロいっぱい書いた!!!!!!!!!!
https://sonar-s.com/novels/43289df3-0297-490d-b484-7a3b83b312a3やるじゃん!
aym1ヶ月前昔の書きかけ供養です「おかえりなさい、ご主人さま!」
「……は、」
大学から帰宅した俺は、玄関を開けるなり思考が停止した。
目の前にいるのは、小柄な一人の少年。青みがかった黒髪に、深い藍色の大きな瞳。すべすべとした白い肌。それを覆う灰色のシンプルな浴衣。年齢は10歳くらいだろうか。その容姿も、声も、まだまだあどけない。
その見知らぬ少年が、なぜか俺の家の中にいて、「ご主人様」などと言ってきている。
「いやまてどういう状況なんだこれ」
混乱した頭のまま、思ったことをそのまま口に出す。
「ご主人さま?どうしたの?」
そんな俺の動揺を知ってか知らずか、目の前の少年はこてんと首をかしげると再び話しかけてきた。
「……」
バタン。
開けたばかりの玄関の扉を閉め、大きく深呼吸。
つい今しがた目にした光景は、一体何だったのか。
昨日レポートに追われて徹夜していたから、まだ寝惚けてるのか?幻でもみてるのか??
それにしてはやけにはっきりとしていたし、声もよく聴こえた……まさか、知らぬまに誘拐してきてしまったのか!?いやそんなばかなことはない。絶対にない。ということは、もしかして空き巣?誰かから脅されてやらされてるとか?いや、だったら家主が帰ってきて自ら出迎えるような真似はしないだろう。というか「ご主人様」って言っていたよなあの子。俺に対して「ご主人様」?あれはどういう意味なんだ。少年の使用人なんぞを雇った覚えももちろんない。そもそもここは狭くて安いただのアパートだ。そして俺は今年の春からずっと一人暮らしをしている。あの少年と出会った記憶は一ミリもない。彼が誰かと間違えているのか?それにしても「ご主人様」って……現代日本でその呼称を使っている幼い少年なんて、犯罪臭しかしないのだが。
ぐるぐると巡る思考を落ち着けようと、もう一度深く深呼吸する。
軽く自分の頬をペチペチと叩いて意識をはっきりさせると、ぎゅっと一度強く目を閉じて、再び目の前の扉を見つめた。
――いや、やっぱりさっき見たものは全て幻だったんだ。きっとそうだ。……そう思わないと、色々こわい。
ゆっくりと手をのばすと、微かに震える指でドアノブを掴む。
――大丈夫大丈夫。このドアをもう一度開けたら、きっといつも通りの我が家に――
「あっ、ご主人さま!さっきなんで急に閉めちゃったの!?ひどいじゃん!」
そこにいたのは、数十秒前と何も変わらない少年の姿。……いや、頬を膨らませて不満げにこちらを見上げる様は、先ほどとは異なっているが。
両腕を組んで仁王立ちし、ぷんぷん!という擬音が聞こえてきそうな様子の少年。
「……」
黙って再び扉を閉めようとする俺。
「まってまってまって!お願い、ぼくの話を聞いて、ご主人さま……!」
少年は慌てたようにこちらに駆け寄ってくると、しがみつくようにして俺の腕を掴んだ。
必死な口調と潤んだ瞳で懇願され、思わず動きが止まる。
「ねえ、おねがい、ごしゅじんさまぁ……っ!」
俺は、もう何も考えないことにした。
aymさんのやる気に変化が起きました!
AA(A)AAA1ヶ月前公式からどでかい公式推しカプ(付き合ってはいない)(攻めの片想いだけ確定してる)(でも受けの反応今まで全部まんざらでもない)供給が来て死んでる。何でいきなりそんなことするの。
供給は嬉しいけど、その供給を全部見るためには結構なクレジット(ざっくり計算3k弱)と結構なゲームの腕前と一日何十クレもやる体力が必要なの辛すぎるんだよ!!!!!!! ゲームジャンルの悪いところ!!!!!!!!!!!!! 10年経っても上手くならねぇ!!!!!!!!!!!!!!

結局ゲームド下手くそ芸人は有志の情報待つしかないんだよなぁ……。つまるところ当日中にはこのアプデネタの推しカプは書けない……。つらい……。
できたよ!!!!!!! ありがとうインターネットに動画上げてくれるタイプの人!!!!!!!!!!!!
マジ公式供給が最高すぎて二次創作いらんやろってなったけどそれはそれとしてガチ泣きする受けが攻めをぶん殴る姿が見たかったので書きました。
応援ありがとうございました!
https://poipiku.com/3385161/7337540.html
おめでとう!
小さな葉っぱ2ヶ月前攻めさんの誕生日に出した同人誌、合計三冊の注文!
嬉しい! これを読んで更に沼ってくれたら良いなあ……。16営業日以内の発送だから、注文頂いた方々にはお待たせしてしまって申し訳ないけど。

一応リンクを貼り貼り。
https://barahoshi08.booth.pm/おめでとう!
櫂 詫人2ヶ月前匿名で長文を貼り付けられるサービスワンクッションおお〜😲ふわふわ2ヶ月前かけたというか書けていたというか。夏だからねという話(ベタ)
あんまり推敲してないから雑な文章になっちゃってるなとは思うけど絵もつけたかったからね、仕方ないね
https://twitter.com/okakkie_id/status/1551929503618052096?s=21&t=ny2FgYJk4uKT_HfhSCKmcQ三日連続で新作を投稿してみて思ったのは「これわたしじゃなくて読む人がダレるわ」でした。そもそもかなりジャンルが落ち着いてるところに、即興で書いた薄味な話をぽんぽん投げたところでつまらんだろうな。そもそも原作者がクッッッッソ濃い小説家だしなあ……もっと練ってしっかりした読み応えのもん出したほうがいいかな、あくまでうちのジャンルに限るけど。どれだけ暴投しようと、暴走具合じゃ原作者には敵わんわと思うと気が楽なところはある(そうか?)
kashi_wame2ヶ月前天の華地の風の孔明がロマサガ2コウメイに転生した話6。元の小説はBLものだけど、そういう要素無しで本編は走りきりたい。少なくとも、ここ以降は。
どんどん長くなっていく…。どうしても、「笑止!」やりたかった。
#蟻の軍隊
コウメイの見た目でざわついたものの、概ね宣言の儀は恙無く終わった。

続いて開かれた軍議の場にて、ヒッポリュテー皇帝が、親征選出のメンバー候補を議論に上げる。
ヒッポリュテーの指名は、フランクリン、モウトク、サファイア、そして、フリーメイジから1名。

やはりか…。コウメイは心の内につぶやいた。
メンバーにコウメイが入らないのも、仕方がないといえば仕方ない。確かにコウメイは若き天術部門のトップであり、術軍部も牛耳る軍務のほぼ頂点である。無論、そこに上り詰めるだけの実力を有している。親征メンバーとしても申し分ないのだが…。
実は、コウメイには『前線軍師クラスとしては今ひとつ』という烙印もあるのだ。
一つは、水術の実力。軍師クラスはそれまで皆、天術を含む3系統の術を、術士としても上位の性能で使いこなしていた。だが、コウメイの水術の能力は、同クラスのモウトクに明らかに劣っていた。
もうひとつは、武器の扱い適正の異常な低さ。実は、コウキン以降、術士といえどもなんらかの系統の武器の扱いに適正があった。ハクゲンは斬撃系の武器の扱い上手であったし、モウトクは弓の扱いに長けている。コウメイにはそれが無い。そして、さらに、コウメイは、軍師クラスとしても体力が無い方なのだ。
加えて、軍師クラス内での出征メンバーの序列というものが、内々に存在する。序列では、ハクゲン、モウトク、それからコウメイなのだ。老齢のハクゲンはともかくとしても、モウトクを何の理由もなく飛ばしてコウメイというのは、いかにも体面上溝をうみやすい。

だからといって、コウメイは、大人しく引き退る気は毛頭無い。

「陛下。此度の親征、モウトクが代わりに私では不足でございましょうか。」
「コウメイ。いや、不足というわけではないが。ただ、直接の戦闘となった時の打たれ強さはモウトクの方が分があろうし、それに…軍師クラス内の序列もあろうし、な。」
「面目を優先している場合ではございませんでしょうに。相手は、復活したクジンシー、そして、おそらく時と共に力を増しているだろうノエル、そして、今度こそ一切手を抜けない七英雄でございましょう。」
「ふむ。」
「まず、集結した時の七英雄は事前の情報が少なくございます。戦況把握と戦術的判断は、遠方のこのアバロンからでは、私といえども不可能でございますゆえ、直接赴き、戦に参加する方が良いかと愚行してございます。」
「コウメイ、それは、モウトクだと七英雄戦には不足と暗に言っているように聞こえるのだが…。」
「俺にもそう聞こえたな。コウメイ。」
挟んできたのは、軍師モウトク。
「水術系統は補助も多いからな。大きく性能の上下は出ないとはいえ、俺より劣っているのは明らかだし、現場判断って意味では、そもそもその場に耐えて立っている体力も必要だろうよ。研究屋の頭でっかちは篭っていれば良いとおもうんだがな。」
「では、モウトク殿より現場の戦力になると証明して見せればよろしいでしょうか。」
「は?」
涼しい顔でさらにモウトクに挑発的な言葉を並べるコウメイ。怒りもあるが同時に呆れるモウトク。
「…コウメイ。其方、随分と今回は強引だな。」
「あらかじめ十分な情報と備えがあれば、このアバロンにて策を授け、待つだけでも良いのですが…。」
「今回は敵を見てからでないと判断がつかないから、という事か。」
「はい。」
「それでも勝ちやすいように、バランスの良い俺が行った方が良いっていうのが陛下のご判断だろう。」
「その件に関しても、ひとつ訂正が。確かに私個人の性能バランスはかなり偏りがございますが、それは勝ちに繋がりやすいかどうかとは無縁のこと。勝ちやすいかどうかで語れば、私自身出向く十分な資質があると自負してございます。しかし、斯様なことを机上で申し上げても、結局どなたも納得されますまい。」
「それで、さっきの其方の『証明すれば良いか』になるということか。」
「はい。」
「ふむ…。では、アバロン新市街で模擬戦と術演舞でもしてもらうか。どうだ?モウトク、コウメイ。」
「俺は問題ない。」
「モウトク殿にも納得頂ける内容なら、何も異論ございません。」
「では、これは後日…いや、いっそ明日、模擬戦と術演舞の場を設けるという事にしよう。それで、この場は終わりで良いな。」
「はい。」
続いて、フリーメイジ選出をすべく、アルゴルに向き直るヒッポリュテー。
「では、もう一件、アルゴル様…アルゴル。その方の推挙でフリーメイジクラスよりお願いしたいのだが。」
「主に地術による支援ですな。」
「うむ。それと、状況に応じて標的周辺のモンスターを散らす事ができれば、なお良いのだが。」
「散らす事も視野に、でございますか…今なら、リリィであろうかの。地術の操術面であの者の右にでるメイジはおりませんぞ。」
「リリィか。大丈夫か?」
「ほ。ほ。ほ。我らフリーメイジの最大の経験は操術でございます。何より、術士としての才覚はこのアルゴルより上。陛下のそばで支援するに申し分ございませんよ。」
「ふむ。術軍部としての意見はどうだ?コウメイ。」
術軍部のトップでもあるコウメイは、当然、全術師の術の技量を把握している。一応、データ化して必要な者どうしで共有もしている。ただし、『今の』コウメイ自身以外は、であるが。
「決戦においては威力の高い術必要でしょう。で、あるなら最適かと。」
「ならば、決まりだな。明日、モウトクとコウメイの模擬戦終わり次第、各出征者に声を掛けに行く。予め準備しておくよう、各人段取りを頼む。」
『承知いたしました。』

かくして、最後のバレンヌ帝国皇帝親征メンバーの議は終了した。

「びっくりしましたわ。最近のコウメイは強引だと思っていましたけど、ここまで押してくるとは、意外でした。」
「サファイア様…それだけ、此度はどうしても自ら出向く必要があるのです。」
「ふぅん。そういうものなのですね。」
「では、サファイア様。本日も、何卒。」
「良いですわよ。…でも、そうかしこまらなくても良いのに。」
どうでも良いが、コウメイに女っ気が無いというのは誰もが知っている。ただし、サファイアも男っ気が無いのも誰もが知るところであり、2人の性格から絶対に男女の仲にならない事も、公認レベルの事だった。

翌日。

「では、これより模擬戦をおこなう。」
言われて、モウトクは長弓に手を掛ける。対するコウメイは…おおよその予想通り、小剣。
ちなみに模擬戦は、攻撃術の利用は禁止されている。下級術士のファイアボールでも人ひとり消し飛びかねないのに、術士上級の軍師クラスが使えば、即、阿鼻叫喚の地獄になりかねない。呪も術名も口にせず、属性の力を借りない術の力そのものを飛ばす事で模擬戦を成立させる。
ただ、術力そのものを飛ばす方法だと、術士としての判断には乏しい。そこで、術演舞という、いわば術のデモンストレーションを見せる事で、術士の力を見極めるのだ。
今回模擬戦の審判は、今回はヒッポリュテー皇帝自らが行う。自らの親征のメンバーなのだから、近くで見たいのもむべなるかな。皇帝自身も滅法強いうえ、今回は、特に片方は非力なコウメイなのだから、さしたる危険は無い。

ヒッポリュテーが手を上げ、今まさに合図をおくろうとしたその時ーー。
「陛下!お逃げください!!」
シティシーフのスパローが血相変えて走ってくる。
「陛下…うっ、うぐ」
「スパロー!?」
苦悶の声を上げるスパロー。同時に異形の姿に変貌していく。その姿は、かつてサバンナ地方の民を、モール族を、苦しめたターム。集まった者一同に緊張が走る。
「気遅れるでない!スパローはまだ治療可能だ!今すぐこの蟻をおとせ!!」
「この蟻めが!覚悟せよ!」
檄を飛ばすコウメイ。ヒッポリュテーが吠え、皇帝の剣・ムーンライトを構えた時ーー。
「黒点破!!」
「!?」
皇帝の後ろから放たれた黒竜がタームを襲い、霧散させる。後には気を失い倒れているスパロー。
「…。この判断の速さと言うか、容赦のなさよな…。」
ヒッポリュテーが若干引いている。コウメイが気を失ったスパローに近寄り容体を確認する。どうやら、人間の中に寄生してはいないようだ。蚊のように、近くの人間の肌を介して生気を吸い取るものだろう。
「月光。」
コウメイが唱えた天術・月光でスパローに生気が戻る。これで、ひとまずスパローは安心だろう。
ところで、黒点破を放った人物だが…
「陛下、ご無事で?」
宮廷魔術士・サファイア。火術の扱いを得意とする術研火術部門のトップ。今の黒点破も火術である。
「うむ。助かったぞ。サファイア。」
ヒッポリュテーは礼を述べ、軽く息を整え、コウメイに声をかける。
「…コウメイ、頼むぞ。」
「御意。」
「非常事態である!皇帝の名において命ずる!総員、今は術軍部門長コウメイの命に従って、場をおさめよ!」

「ハクゲン様は、何処!!」
コウメイは、軍師クラスのなかで最も古参の者の名を呼ぶ。ハクゲンの人格もあるが、急拵えの統率部隊の編成となると、古参の者の下の方が纏まりやすいだろうという判断だ。
と、同時に、聞こえてくる悲鳴などから、発生源を突き止めにかかる。
まずいな…。
内心舌打ちする。発生源の推測からすると、既に中心地近くにも大量発生している可能性が高い。
物理職系を中心に振れば、近づいた隙を狙われかねず、被害が拡大するおそれがある。かといって、術士もまじるなら、タイミングをうまくはかって指示を出す指揮官が必要だ。この新市街領域にも1人、中心地領域にも1人…。
「コウメイ!」
見ればそこに走って近寄ってくる白髪の軍師の姿。ハクゲンである。彼も今日、立ち会いのため、市街地に出向いていたのだった。
「ハクゲン様。申し訳ございませんが、急ぎ、中心街の指揮をお願いできませぬか?」
「承知した。術士を4ほど借りるぞ。」
「はい。ポラリス殿、カノープス殿、リリィ殿、アイリス殿はハクゲン様に従い、中心街のタームを足止めせよ。数は多いが、徒党を組んではいないゆえ、土術・足がらめに容易く惑うはず。それと…重装歩兵・インペリアルガードの者も、ハクゲン様についていかれよ!足止めされた蟻を落とすのだ!むやみに近づくでないぞ!」
ハクゲンの部隊編成をおおよそ終えて、コウメイはアルゴルへ向きを変える。
「アルゴル様、老骨に鞭打つようで申し訳ございませんが、ハクゲン様と共に、お願いできますか?」
「ほ。ほ。ほ。水術での後方支援と回復じゃな。」
「それと、必要ならば、ストーンシャワーでの一掃を。お願いします。」
土術・ストーンシャワーは威力が高い上にかなりの無差別攻撃術。こんなものを中心街でむやみに使えば、民の恐怖心を無闇に煽りかねないが、今回はそうも言ってられない。であるなら、使う事を前提にし、術研長という看板を使う事で、幾分和らげようという話である。
「ほ。ほ。承知。」
「ありがとうございます。あとは…」
ずっと近くで様子を窺っているモウトクへ身体を向けるコウメイ。
「モウトク殿、少しの間、新市街の指揮をお願いできませぬか。」
「いや。」
「え。」
「発生源を断ちたいって話だろう?だが、新市街戦の体制が整ってからでも、断ちに行くのは遅くはないだろうよ。それに、ここの連中は皆戦慣れしている。今いまの一波をやり過ごせれば、自分達で立て直せるだろう。」
「なるほど。」
些か焦りすぎていたか?コウメイは少し苦笑する。それもすぐ直し、声を上げる。
「…では、新市街に残っている者で、この領域のタームを殲滅するぞ!遠隔より攻撃できるものは、なるべくタームから離れて応戦せよ!此奴らは、人間の身体より生気を吸い取り、成長する!猟兵陣は、足止めと即死に分かれて臨め!近づきすぎれば、自らも蟻に侵されかねない事を肝に銘じよ!」

その後もいくつか指示を飛ばし、戦況を眺めるコウメイ。
概ねタームとの戦いにも慣れ、必勝の形が馴染んだ頃合いを見計らい、ヒッポリュテーに申し出る。
「…では、陛下。今よりタームの出処を断ちに出ます。」
「良いぞ。参ろうか。行くのは…私とコウメイと…。」
「モウトク殿、ご一緒願えますか。」
「ああ、当たり前だ。お前がやたらと強気な事言ってた理由がわかるかもしれねえからな。」
「では、モウトクもか。…やや、心もとないな。」
正直な感想だ。とはいえ、戦士、術士ともに、中心地・新市街に人数を割いているのだから、補填のしようが無い。
「では…テイワ殿!」
コウメイは、ちょうど武器を納品しにアバロンに赴いていたテイワに声をかける。
「おう。早速使うか。」
言いながら、コウメイに『それ』を手渡す。
「納品の礼を欠くこと申し訳ない。正式な返礼はまた後で行いますゆえ。」
「まあ、仕方ない。状況が状況だからな。」
と、サバサバとした口調で返し、近場の蟻を遠隔攻撃技・ヨーヨーで散らしていくテイワ。
「それと…サファイア様。」
「…なんだ。」
低めの声で返すサファイア。戦闘モードの彼女の言い方はこういう感じなのだ。内容よりも、言い方が、聞くものの背筋を凍らせる。とにかく怖い。抑揚が無いとか冷淡な声とかいうのではない。単純に、抗いがたい、直接本能に訴える恐ろしさなのだ。これは別にコウメイだけが感じる恐ろしさではない。隣のモウトクの額にも冷や汗がみえている。
コウメイは内心たじろぎながらも平静の声を作り、呪を口にする。
「!!」
その意味がわかったサファイアが驚愕の表情を浮かべる。構わずコウメイはサファイアに術を掛ける。
「リヴァイヴァ。」
「…なるほど。これなら十分留守を預かれる。」
どうにも不穏な笑みを浮かべるサファイア。彼女にとっては普通なのだろうが…やっぱり怖い。
「…では、参りましょう。」
絶対に声が裏返らないよう、落ち着いた声を作り、一言一言、丁寧に言葉を紡ぎ、コウメイは一同の前を歩み始めた。

地下墓地の道中、モウトクはコウメイへ尋ねる。
「コウメイ。確認だ。お前さっき使った術はなんだ。」
「…ちょっとした火術ですよ。」
後の反応を予測し、面倒臭そうにコウメイは答える。
「はぁ!?あれが『ちょっとした』だと?見たこと無い術だが、あれは気絶回復みたいな術だろう?」
「もう少し正確には、気絶するほどのダメージを受けたら、体力全快の状態に戻す術です。」
『ごめんちょっと何言ってるかワカラナイ。』
見事に皇帝とモウトクの声が重なる。
術研究所は、バレンヌ帝国麾下の戦士・術士が使える術を伝える機関でもある。だが、コウメイが使った術・リヴァイヴァは伝える対象に入っていない。入るわけがないのだ。つい先程まで、実際に使った者がいなかったのだから。そんな術をコウメイがいきなり扱えたということは、コウメイ自身の火術を扱う水準が、バレンヌ帝国内でも圧倒的に群を抜いて高い事を示している。
驚くべき事はそれだけではない。
「そもそも、コウメイ、其方は水術使いではなかったか?」
今度はヒッポリュテーが問いを発する。少なくとも数日前まではコウメイは水術を扱っていたはず。そして、水術と火術は同時に扱う事ができない。
「…。水術は捨てました。火の術を…少し、勧められまして。」
「!!。なんとも…。」
なんとも…思い切った事をする。いくらコウメイが水術使いとしては一歩譲るとはいえ、それはあくまでトップレベルの話。回復分野においてはコウメイのレベルでも十分な水準だったはず。それを、コウメイは捨てたのだ!
事の大きさから、絶対に『少し勧められた』程度ではない確信があった事だろうとは推測がつく。だがそれでも、実際に捨ててしまえるかどうかは別問題だ。
「どうやら、私の適正は水術ではなかったようです。火術の『洗礼』を受けたら、先程の術も使えるようになっていました。」
とんでもない事をさらっと口にするコウメイ。
道理で、あの強気な会議の発言になるわけだ。モウトクは歯噛みする。
不意に、目の前に蟻が現れる。
タームバトラー。
「くそがっ!!」
弓の名手・モウトクが弓矢を番える。
モウトクとて軍師。どう攻めれば容易くタームを落とせるかも、よく理解している。視界に入ったタームバトラーに先制し、影矢で落とす。放った矢の影となる位置に、もう一本矢を忍ばせて撃ち、不意に急所に当てる技。
タームバトラーは強い。おそらくこのメンバーを何度も全滅に追いやれるほどに。だが、耐性把握が完璧な軍師モウトクの前では、あまりに無力であった。

数十分後ーー。

「モウトク殿。」
肩で息をするモウトクの後ろから呼びかける声がする。
「モウトク殿、交代いたしましょう。」
「ちっ。」
舌打ちするものの、技撃ちに限界がきている事を理解しているモウトクは、前線をコウメイに譲る。
「陛下、早速で申し訳ございませんが、水術・霧隠れをお願いできますか?群の中に入って蟻を散らしたいので。」
「うむ。良いだろう。」
霧隠れされるとコウメイに幼体が襲った時の対処がしづらい。だが、モウトクがほぼコウメイに集中するなら、蟻の動きで粗方コウメイの位置は推測できる。幼体のそれらしい動きも、十分目で追えるだろう。
ヒッポリュテーは呪を唱え、コウメイに術を掛ける。
「霧隠れ。」
術を掛けられ姿を眩ませた瞬間、コウメイは敵の群がる中に突っ込んでいく。
そして、唐突に。
「死の舞。」
蟻の中心で、突如、美しく残酷な死神が舞う。
先程テイワから受け取った斧で使える技・死の舞。舞を見たものをまとめて死の世界へ誘惑し、一振りで命を刈り取るとんでもない技である。出撃メンバー全員を何度も殺せる程の力を持つ蟻の群れが、一瞬で崩壊する。
コウメイはひとつの墓地の前に立ち、涼しげな顔をつくり、2人に声をかける。
「では、この先に行きましょう。」

墓地の中は、驚くべきことに、人が十分通れるほどの穴が掘られ、通路となっていた。
コウメイはこの地下の通路を歩きつつ、内心から湧き出る侮蔑の念を抑えきれずにいた。

かつて、コウメイは理想とする軍隊を、蟻の軍隊に重ねていた事がある。
号令一下うごく兵隊、戦う機械、統制された兵器。彼を知り己を知らば、百戦危うからず。彼を知らざるして己を知らば、一勝一負。軍とは、戦とは、そういうものだ。
だが、目の前の蟻は、ただの蟻であった。個としてはおそらく圧倒的に強いだろうはずの、だが、ただの蟻。統率者はいるだろうが、全くもって無惨に敗北を重ねるしかない、蟻の群れ。百万の蟻も、ただ集まるのみでは恐るるに足りず、軍のごとく機能があったとしても、揮うものが愚かであれば、その機能は無いと同じ。

その昔、来し方の世にて、見事なまでに美しく統制された、理想的な蟻のような軍を指揮し、コウメイーー当時の漢丞相・諸葛亮孔明を陥れた者がいた。
郭 棐妹(ふぇいめい)。
南蛮の王・孟獲の軍を纏める軍師を務めたこともあり、そして、事実上の孔明の妻でもあった。愛憎の炎に身を燃やされた彼女は、孔明と共に過ごした日々に得た知識と経験を活かし、魏延の軍を手玉にとり、孔明を捕え、死の淵まで追いやった。当時は孔明のアイディアを盗んでされた仕打ちに苛立ったものだが…。今となっては、棐妹の頭脳と行動力は称賛すべきものだとさえ思ってもいる。それに、コミュ障まっしぐらの孔明に、家族を与えてくれた女性なのだ。今更苛立ちはしない。

蟻の群れを見ていると、どうにもその思い出が蘇ってくる。そして、比べてしまう。
あの時の棐妹率いる孟獲の軍隊は、単独で見れば、決してあの時の我が隊と比べて強かった訳ではないはず。にもかかわらず、かくも苦しめた。なのに、今目の前の本物の、人を喰う蟻は、強大にも関わらずただ哀れに舞に惑わされ踏み躙られるだけの、蟻。

如何ともしがたく、無様だ。…私の前に、立つ資格など、ない!

地下通路の最深部と思しきところに近づいたとき、ヒッポリュテーが声を掛ける。
「コウメイ、少し動きすぎだ。代わりに舞おう。モウトク、代わりに霧隠れを頼む。」
気がつけば、コウメイは荒々しく肩で息をし、常ならぬほどの汗をかき、それを拭いもせずに立っていた。
涼しげに整った普段の見た目からは想像し難い姿ではあるが、疲れが現れた姿もまた一夜に咲き揺れる月見草が如く、たおやかで美しい。声にまで疲れが出るのが癪なので、少し息を整えてから、悠然と答える。
「それには及びません。…あちらの頭目が、お待ちかねのようですよ。」

歩みを進める一行の前に、女王蟻が現れる。
「サバンナではお世話になったわね。あの時皇帝に卵をひとつ、ひっつけておいたのよ。ここまでなるのに、どれだけ時間がかかったことか…。」
女王蟻は、瞳の奥に妖しい光を宿し、独白のようにも聞こえる言葉を放つ。その身体に殻にひびが入っていく。
「今からきっちりお返ししてあげるわ!」
蟻の殻を破り、艶かしい女性のような姿を表す蟻の女王・リアルクィーン。
その女性の面影に、僅かながら覚えがあるコウメイ。
「その姿、どうやって形作った?」
「うふふ。卵をつけた皇帝と、近くに居たものどもの、僅かな血や毛髪を。違和感を持たれないよう、少しずつね。刻まれた記憶を身体に混ぜているから、誰か愛おしい人間の雌に似て見えるかもね。」
どうりで…棐妹のようにも見えるわけだ。
モウトクも、困惑しているようだ。近しい誰かが見えているのだろう。
「…お返しをすると言ったな。笑止!」
コウメイは激昂し、小剣を構える。
少なくとも、棐妹は、斯様にみっともない姿形ではなかった。斯様に無様な策など立てなかった。私の…この臥龍の逆鱗に触れた事、後悔するが良い!!
「そうね。お返しなんて、そんな機会は無いけれど。貴方はここで討たれるのだから。」
ヒッポリュテー皇帝は、静かながら、あからさまな怒りを言葉に乗せる。
戦いの火蓋は切って落とされた。

先陣を切ったのはコウメイ。
我を忘れて、というわけではない。冷静に、正確に、フェイントをかけ足止めをする。
そして隙が出来たところに、後ろからヒッポリュテーが不動剣でダメージを入れていく。
「くっ…!!こんな、バカな!」
「麻痺か石化か…動きを封じて甚振る夢想でもしていたか?下劣な。」
言いながら再びフェイントを掛けるコウメイ。
コウメイ達がやっている事も、動きを封じて甚振っているような気がしなくもないが…。実際のところ、こちらは、これ以上一挙に落とす手段が乏しいのだ。最も動きが素早いコウメイがリアルクィーンの体勢を崩し、最強の攻撃をヒッポリュテーが入れる。いざというときはモウトクがサポートを入れる準備をしている。
「おのれ…おのれえええ!!!」
逆上した生物ほど手玉に取りやすいものはない。コウメイは当然のようにフェイントを決める。
「…うぬは、わらわを下劣と申したな。許さん!!」
言うがいなや、人の口では出せない音を発する。
超音波。
コウメイ、モウトク、ヒッポリュテーの聴覚を、平衡感覚を、狂わす。
今の一撃を放てるとは。不意打ち…というだけではないだろう。徐々にコウメイのフェイントにも慣れてきているという事だろう。
「ちっ!」
ふらつきつつも幻惑を絡めた攻撃で、コウメイはリアルクィーンの体勢を崩す。
「…おのれ!まだやるか!!」
今回はまだ効いたが、これに慣れるのも時間の問題だろう。
もう3回…いや、2回か。陛下も疲れと超音波の影響で連携もスムーズとは言えない。
「き、貴様ァアアア!!!」
うるさい。こんな蟻が少しでも棐妹に似ているのが、なんとも腹立たしい。
幻惑を絡め、もう一度小剣を振るコウメイ。なんとかタイミングを合わせて光速剣を放つヒッポリュテー。
リアルクィーンの外殻には、かなり傷が入り、血液らしきものも漏れ出ている。
かなりダメージが入っていると見て良いだろう。体勢を崩す方策も限界にきている。
ならば…
まだ、超音波の影響でクラクラするが、最低限の集中はできている。大丈夫だろう。
口の中で呪を唱え始めるコウメイ。
『!!』
ただならぬ術の気配を感じるモウトクとヒッポリュテー。
まだ耳の状態が十分治っていないため唱える言葉は聞こえないが、とにかく危ないという事だけはわかる。
「陛下!おさがりください!!」
身振り交えてヒッポリュテーを退がらせようとするモウトク。
2人が十分距離を取った事を確認したコウメイは、術を放つ。
「クリムゾンフレア。」
紅の熱線がリアルクィーンに集中していき、その身体を無慈悲に灼く。内部爆発が起こったかのような激しい音が轟き、後には、炭と成り果てた蟻の女王の形をした、何か。

戦の勝敗は決した。
pbrz2ヶ月前ひっさびさにtwstのお話書こうとしてるんだけど全然アプリ開いてないせいでキャラクター性とかが大分うろ覚え……
というかルクラギちゃんと書くの初めて
好きだ、と言われた。愛している、とも。唐突な愛の言葉を受けたラギーは目を細め、目の前に立つ男の顔を仰ぐように見上げた。
「またそれッスか?アンタも飽きないッスねぇ」
夕焼けに染まる植物園の中、二人は向かい合って立っている。遠くで部活終わりの生徒達の声や、運動部の掛け声などが聞こえる中、この空間だけが切り取られたかのように静かだった。
「飽きるだなんてとんでもない!私はいつだって君に夢中さ!」
芝居がかった仕草と口調でそう言った男に、ラギーは大きなため息を吐く。
この男――ルークの"愛の告白"は今に始まったことではなかった。
初めてルークからの告白を受けたのは1ヶ月ほど前のことだっただろうか。放課後いつものようにレオナのお使いをこなしていたラギーの元にふらりと現れた彼は開口一番こう言ったのだ。
『ムシュー・タンポポ……いや、ラギーくん。どうやら私は君のことが好きになってしまったらしいんだ』
『………………へ』
トバリ2ヶ月前第一話描けた…!この勢いのまま二話も書く!エライ!みりん😅2ヶ月前男と少年の話冷たい礎の上で男は寝かされていた。
まるで調理されようとして台に乗せられたままコックが消えたみたいに。

「力が……入らない……」

全身の力が抜けているというより、長い間身体を動かしていなかったせいで骨がギシギシと潤滑油を必要とする機械の音を立てている気がした。

台上から何とか転がり落ちたと思ったが、そこで何かにぶつかった。

「ったい!」

声を上げる地面、よく見ると少年が礎にもたれかかっていたようだ。

「な、なんだお前……?」
「あ、起きたんだ!」

あのね、とその後も話を続ける。

「吸血鬼さん、俺を殺してくれる?」

少し間があったが、吸血鬼は答える。深紅の瞳が虚空を映しながらこう言った。

「血は嫌いなんだ。だからノーだ」
「えぇ!?ち、血が嫌いなの?吸血鬼は血が好きなんじゃないの?」
「ハンバーガーの方が好きだ」
「吸血鬼ってハンバーガー食べるの?」
「あぁ、食うよ。美味いもん。残念だが、血は吸ってもマズイ、あと汚れるし、イイ事なしだろ?だから嫌いなんだよ」
「えー、変な吸血鬼だな。殺してくれればいいからさぁ」
「大体、なんで俺がお前を殺すんだよ。理由がない。お前だけの勝手な都合で殺せだ何だ相手にせがむもんじゃないぜ……」

そこまで言うと少年も男が自分を殺してくれる気がないと分かったらしく、黙り込んでしまった。

「さて、なんで俺はこんな陰気臭い場所で寝てたんだ……」

男に記憶はない。あるとすれば自分が吸血鬼で、シズカという名前だということ。きっと長い間寝ていたお陰で脳みそが腐っているんだろう、と冗談を考えるくらいの頭は残っているらしいが、正直腹が減っているので、考え事も上手くいかない。

「どうしたの?難しい顔してるよ」
「考え事をしてるからな、そりゃ難しい顔もするさ」
「吸血鬼も考え事するんだね」
「あのな、吸血鬼、吸血鬼っていちいち偏見並べんなよな。化け物に違いないと自覚はあるが、人間とそんなに変わらないんだよ」
「ふーん」

難しい話は分からないという風に台上に腰をかけている。男も立って考え事をしていたが、疲れたと言って座った。

「しょうがない。考えても分からないならやめだ」
「じゃあ俺が質問してあげようか?」
「えー?質問?答えなくてもいい?」
「なんでよ!吸血鬼さんのお名前くらい聞いてもいいでしょ?俺はキコ」
「シズカ」
「へぇー、確かにシズカってカンジだよね吸血鬼さん」
「そう?」
「いくつなの?俺はね、今年で12なんだ」
「俺は――、忘れた。最後に記憶してるのは23」
「23かぁ、若いね」
「おいおい、最後の記憶だぞ?もしかしたら何十年も経ってて、爺と変わらない歳かもしれねぇんだぜ」
「うーん、でも見た目も若いから23って言っても誰も疑わないよ」
「まぁな」
「じゃあ――、」

キコがそこまで口にすると同時に洞窟内に爆発音が響き渡った。音は近い、炸裂による発火も煙も、目視できるほどの距離で起こっていた。

「村の人たちだ……」
「は、村?」

「いたぞ、鬼子のやつまだ生きてらァ」

煙の中からゾロゾロと人影が姿を現す。キコは困惑した様子でシズカのことを見ているが、それ以上にシズカのほうが困惑していた。

「そいつ……伝説は本当だったのか?吸血鬼が眠る洞窟ってのはよ」
「おい鬼子、なんでまだ生きてやがる。お前は祭事で死ぬはずだったろ。なのに逃げ出しやがって。自刃用のナイフだって持ってるはずだろ!」

キコは何も言わない。先程までのお喋り坊主はどこへ行ったとシズカは呆れていたが、そう余裕を持っていられる状況ではなくなってきた。

「それよか、吸血鬼の首なんて落しゃ、勇者でっせ」
「あぁ、村にいい評判が舞い込んでくるだろうよ!」

「……どうやら連中、俺を神輿かなにかと勘違いしてるらしいな」
「シズカ、どうしよう。俺が死ななかったからシズカに迷惑かかっちゃった」
「あのな、お互い様だ。今更嘆いたってしょうがないんだ。ここから逃げる方法を考えろ、キコ」

『連中は洞窟をぶち破って中に入ってきた。つまりキコは入口からちゃんとセオリー通り入ってきたハズだ』

「キコ、お前どこからここへ入ってきた?」
「あそこ」

キコが指をさす。

「あぁ、最高だよキコ。さ、掴まれっ!」
「なにゴチャゴチャ話してやがる!かか…れ……」

「空が、綺麗……」

洞窟はどうして明るかった。そう、顔が見えるくらいに明るかった。最初から出口は合図していた。

――そう、上だ。

久しぶりに拝んだ青空は雲ひとつない快晴で、と贅沢なことを言いたいが、実際はぶちぶち千切れた不格好な雲が点々としており、まあこんなものかと男は鼻で笑う。がっしりとしがみついた少年はこの空に見惚れているらしい。
だが、そんな空の旅も滞空時間に等しく終わる。

「凄いジャンプ」
「まぁ、これくらいならできるような気がしてな」
「そういえば吸血鬼は陽の光がダメなんじゃないの?」
「ばーか、誰が灰になるんだよ。見てみろ、五体満足だろ」
「おとぎ話って嘘ばっかなんだね」
「その本質に気づいたお前は十分賢いよ。さぁ、キコ。俺とお前はどうやら連中にとってあまりよろしくない存在らしいな」
「俺、本当はお祭りの夜に死ぬはずだったんだ。それまでは外に出たこともなくて、お祭りの日初めて外に出た。そしたら、とっても楽しそうで、逃げたくなったんだ。でもね、途中で俺が死ななかったことで村のみんなにヤクサイってのが降りかかるらしくて、怖くなった。みんなきっと怒ってるってわかってた、でも――」
「いい……お前は生きようとしただけだ。なにも悪くない、誰も、悪くない」
「……」

キコは泣いている。悲しいから泣いているのか、悔しいから泣いているのか、はたまた怒り狂って泣いているのか、生きているということに嬉しいから泣いているのか。

『わかった気になるな。コイツの痛みはコイツにしかわからないんだ』

「シズカ、逃げよう。俺はもっと外を見てみたいんだ……」
「どうしてお前の頼みを聞く義理がある?」
「ないよ、ないけど。これは俺の勝手なお願いだよ」
「いいよ、暇だし。旅は道連れ、世は情けってヤツだ」
「なにそれ?」
「どうせならお世話する相手は面白いやつにしなってコト」
「あはは、わかんないよー」
「いいさ別に。俺がわかってりゃそれで」

ふたりはどこかへ歩き始めた。
うすい2ヶ月前どっかに載せようとしたか載せたかわからないエッセイぽいものの断片が出てきた。
今も昔も変わんないな、というエッセイ。その冒頭部分。
これ書いた時点での今はもう昔のはずで、そしてその時の昔は更に昔なんだけど、ちらっと見たら今なお「今も昔も変わんないな」だったわ。
だから未来も大して変わらないんだろうなあ。

まあ、神字書きがこの騒動を頻繁に起こしてた時代よりはマシかもしれないけど。
遥か昔から「何か創作をする人」対して「感想を言う人」は少ない。そして「その手応えのなさにブチ切れて、恨み言を残して去っていく」とか、「書くのを諦めて引退を宣言したら、「好きです、やめないで」と引き留める人が続出」なんてドタバタは、もうほとんど「様式美だな」というくらい見てきた。もうあちこちで見すぎて、既視感なのか記憶なのかわからなくなるくらいあった。それな
ゆず胡椒2ヶ月前性別不詳について考えてたら飛び出してきた!!
こういうのってジャンルは何になるんだろ?
性別不定。
 不詳ではなく、不定である。
 ある日は女性。ある日は男性。ある日はどちらでもなく、またある日は人間ですらない。
 しかし彼の人は人間なのである。
 どうであれ、人型での身長は百七十あたりで固定されているし、顔も変わらない。さしあたっての問題は心の性別なのだが、そもそも内面は人間より人外に近く、強いて言えば生まれが女性だったため女性に近しい、らしい。
 それだって、彼の人の片割れ(男性)に曰くのことである。
 他に証言できる人は居らず、片割れの証言だって「確か」「だった気がする」などとの語彙を付けてのものだ。
 こちらとしても女性に近いのでは、と思うのだが、いかんせん本人は首を傾げるばかり。本人が覚えていないのだから仕方ない。それに性欲といえる性欲や、恋愛感情の有無も未確認。
 そういったセクシュアルの面において、彼の人は全くの未知数なのである。
 なぜにこの話を今ここでしたかといえば、
「恋しちゃった」
 同期が彼の人に恋をしたからである。
 私は頭を悩ませた。それはもうグルングルンと視界が大回転しはじめるんじゃないかというくらい考えに考えた。
 しかし悲しいかな。
 彼の人の存在とは、研究魔術師にとっても未確認生命体と同等なのである。
 深淵の住人すら意味解らんと匙を投げるほどの生物(人間)を前に、ただの魔術師である私に何ができるというのだろう。
「あの人は未確認生命体なので、そもそも恋愛感情があるかどうかすら怪しい」
 私はバカ正直に告白した。
 恋する同僚は「でも、あるかもしれないんだよね」とポジティブだった。確かに彼の人の現在の状態はシュレディンガーの猫ならぬシュレディンガーの恋情である。
 いやしかし、そも彼の人は漫画やライトノベルでいうところの性別年齢不詳で神出鬼没な強キャラに分類される類いの人である。それも主人公が最後まで追い抜けないタイプの公式チート。
 そう。彼の人の周囲の面子のインパクトが強いから忘れがちだが、あの人も十分にアレでソレな類いの深淵在住者なのだ。
 普段こそ、彼の人は何か考えてそうな笑顔で何も考えてないのだが、仕事となると別人のようにキリッとするのだ。まあ、彼の人は性格なんかも衣装替えをするように変えてくるので、今さら驚いたりギャップを感じるほどのことでもない。いや、慣れとは恐ろしい。
 では無くて。
 なにはともあれ、彼の人は英才であり知将であり、自身も戦場にて千人役は軽くこなす魔術師なのである。
 ようは雲の上のお方である。
 関わること自体が恐れ多い。
 そんなお方に恋をしちまった同期のメンタルが将来有望すぎて、私は未来の自分へ黙祷を捧げた。
 キューティーでアクティブでセクシーで、オオカミも逃げ出す清々しいほどに肉食派の彼女に振り回される未来は、もはや確定である。
 このくらい、千里眼なぞ使わずともわかる。
 しかし、私はどうしてもこのキューティーな同期のことが嫌いになれないので、今日も似合わぬお洒落なカフェにのこのこ付いて来てしまったという次第である。
発想にすごく引き込まれた