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#単発
はるあられ2年前毎日黙々とものづくりをしている爺やんと()の話。
ここまで書いて力尽きました。一旦ここまで。
カンカンカンカンッ。

昼の鐘がけたたましく鳴り響く。見ると見張り台の鐘を思い切り打ち鳴らしている様子が見える。
よくもまあ、毎日こんなことができるんだろう。
仕事とはいえ1年365日決まった時間にこうして寸分の狂いなく鐘を鳴らすなど、正気の沙汰では無い。
そして、この鐘を聞くと同時に街から人が溢れ出す。途端に街が活気づいていく。一体どこにそんなに人が隠れていたのだろうかと感じるくらいだ。
その鐘を聞いて、爺さんもまた昼の休憩へ移る。
組みかけの木をそのままに、爺さんは持ち場を離れていく。

爺さんは今、何か言いかけたのだろうか…。
それとも、昼の時間だと悟り、もの言わぬ目線を送っていたのだろうか。今となっては謎が残るばかりだ。

「爺やん、何が言いたかったの…?」

誰もいない工場に声がひびく。
再びこの工場が活気を取り戻すのは、また1時間後のことだ。
今は、風でキシキシと軋む音が鳴り響く。

稼働中の工場はピリピリと空気が張りつめている。それもそうだ、爺さんが工場にいるためだ。爺さんが工場に来てからは工場内の事故がぐっと減ったが、代わりにこのどうしようも無い張り詰めた空気が工場を覆うようになった。
爺さんに感謝する者もいれば、早くいなくなれと罵倒する者もいた。
一時は経営すらも傾いた工場だったが、爺さんが来てからは持ち直したという。
その頃から爺さんは口数が少ない人だったと聞く。爺さんの言葉は重く、説得力もある。皆、爺さんを信じてついて行った。

そして、誰もいなくなってしまった。

誰もが目を疑った。
爺さんの、その姿に。
はるあられさんのやる気に変化が起きました!
はるあられ2年前とりあえず、導入だけ。先っちょだけ。
モチベが著しく下がっているので先っちょだけ(2回目)。
かつて、この世界には星々が生きた証を刻み、そして語り継ぐ一族が存在した。
彼等は〈星の記録者〉と呼ばれ、世界が正しくあるようにと後世に語り継いでいった。
しかし、文明の発達や戦争により一族は絶滅の一途を辿った。命からがら生き延びたものの、多くの同胞を失った彼等は酷く傷ついた。
そして、彼らをさらに追い込んだのは機械の発明だった。これにより、星の記録はヒトから機械へと変わり、もう社会は彼等は必要とすることはなくなった。
役割を終えた彼等は、社会に、人に、紛れ静かに生きていくことになった。今となっては本当に彼等が存在したかもわからない。
ただひとつ、わかるのは彼等の名前にはC〈チェゼラー〉の名が付くということである。

これは、そんな云われがある青年の話。
はるあられさんのやる気に変化が起きました!
はるあられ2年前君はあの日死んで、僕は科学者になった。

という1文から出来た思いつきなおはなし。
冒頭からグロッキー
あの日、君は死んだ。

それはお湯が冷めるように、氷は溶けて水になるようにそれは当たり前のように訪れた。
人はいつか死んでしまう。それは分かっていた。生きているなら平等に訪れる其れは、あまりに残酷であった。
せめて、逝く時は穏やかになんてよく言うけれどそれを叶えてくれるかはまた別の問題なのだ。

僕は粉々になった君を必死にかき集めた。
けれど、“君だったもの”は指からすり抜け、水の中にぽちゃり、ぽちゃりと沈んで行った。
必死になればなるほど君は形を失い、漂う塵となった。

なぜ、あの日君が死ぬことになったのか僕には理解できない。
見えない何者かの犯行か、組織にでも狙われていたのだろうか、それとも何か重いものを患っていたのだろうか。
足りない頭で必死に考える。
理不尽の押しつけに、ただただ涙した。

そうして僕は、ひとつの答えにたどり着いた。
彼女を生き返らせてしまおう、と。

そんなこの世の摂理に反する様なことを軽々と犯していいものかとそう思う人もいるかもしれない。
だが、僕は確信した。
この生態系を時明かせば、人は造れる。
何度でも蘇らせることが出来るのだ。

その時僕の、いや、俺の倫理観は死んだ。

俺は死にものぐるいで勉強し、科学者になった。生態系を解き明かし、人が造れるようになった。
だがまだ、試験段階で一般への解放、利用はされていない。

そして今、俺が愛してやまなかった君が目の前にいる。

成功したんだ。君の手に触れる。
だが何か足りない。

きっと、内側の、こころ的なものが足りていないのだ。
また、君だったものが「どちゃっ」と鈍い音を立てて崩れた。
ああダメだ。
こんなんじゃダメだ。
全然君じゃない。
また新しい“君”を造らないと。

そんな俺のつぶやく横に、無数の君が転がっていた。

「今度の君は上手くできてくれよ?」
はるあられさんのやる気に変化が起きました!