こそフォロ タイムライン フォローリスト ジャンル すべて 男性向け 女性向け その他一般
#二次創作
にしめ1週間前わたしは解釈違いの推しカプよりも文章が好きな地雷を読む方です、実際に後者のことを時々してます。好きな書き手さんのことは、文章そのもののというよりは発想、視点、解釈、考え方なんかも込みで好きなので、ある程度地雷ネタでもむしろその人に料理されたものなら大丈夫という謎の信頼を勝手に持っているからかもしれません。それでも読めないものももちろんありますが。

同カプの解釈違いに拒否反応出るようになってきたのは、自分でもたくさん読んだり書いたりして解釈や理想が固まってきたからなのかなと分析してます。地雷は踏まないとわからない。。

余談ですが、商業BL小説なら文章で無理って思うことないでしょう!と思ってたら、一行目からこれは自分に合わないやつだ!と思ったこともありました。。(サンプルって大事)
体裁が整っていても合わないものは合わないし、語彙が素朴だからおもしろくないってこともないし、好みやセンスやいろんな要素が絡んでくるんだろうな~と思ってます。
わかる、わかるよ……
秋夜ゆん4週間前R18です!ワンクッション応援してる!ヌケサク1ヶ月前ゲキにいが大変なことになる作品です。エロトラップは男のロマン。セリフに♡多用につき、ご注意ください。ワンクッション明日はきっとよくなるよ秋夜ゆん1ヶ月前えっちいの注意!ワンクッション待っている!いつまでも!tara2ヶ月前フォロワを励ます時にはいくらでもポジティブ発言出てくるのに自分を励まそうとしても全然浮かばないのなんでなんだ……
「いつも同じ味になる…」
「その味が食べたくて来てるんです!!」
とフォロワさんには言ってたじゃないかお前…!
一緒に頑張ろう!
tara4ヶ月前自分だって御本は作家さんの癖詰め込みが見たくて買わせていただいてるんだから、自分で出す時に綺麗に見せようなんて思う事自体間違いでした。だれもそんな文学作品求められてないんや…癖の煮凝りを出すんじゃぁ……その通り!秋夜ゆん4ヶ月前今日の進捗!リバリンシーン書くの楽しい〜〜!!!ウルボザ、ミファー、ダルケルに伝令を済ませ、ようやくリーバルの元を訪れる。リト族へきびきびと指揮していたリーバルはリンクの顔を見た瞬間に眉を寄せたけれど、いつもの事だと気にせずハイラル王の無事と伝令を口にする。
 その間、お喋りなはずのリーバルは顔を顰め、隣に立つテバもヒソヒソとリーバルに小声で何かを話していた。
「……伝令はそれで全部?」
 リンクが口を閉じたのを見計らってリーバルが言う。頷けば、ようやくかとリーバルは羽を広げてみせる。
「ついに厄災を討つわけだね、承知した。それよりテバ」
「ええ。人払いと、ゼルダ姫に伝令を遣わせましょう」
「うん、任せたよ」
 リンクには分からない短い会話の後、すぐさまテバが飛び立っていった。それを見送って、リンクもゼルダの元へ戻ろうと踵を返す。
 まだ会ってから時間は経っていないはずなのに、まるで長い時間連れ合った師弟のように言葉が少なくともリーバルの意志を汲み取ったテバ。初めて会った時には二人が並んでいるだけで痛んだ胸が、今は不思議と凪いている。
 それよりも、早く厄災を討たなければという衝動の方が大きかった。早くゼルダの元へ戻って、まだ残っているだろう魔物の残党を始末しなければ。ゼルダに危険が及ぶ前に。
 そう、ゼルダに危険が及ぶ前に、魔物を始末するのだ。どこへ逃げようと隠れようと逃さない。矢を放って足止めをし、剣でとどめを刺す。
 何体いようが、大きかろうが小さかろうが関係ない。厄災を封印できるのはゼルダだけなのだ、そのゼルダに危険が及ばないように。ゼルダを護るのがリンクの任務なのだから。
 早く、戻って魔物を始末しなければ。早く魔物を屠らなければ。
「待ちなよ」
 心地の良い低音が耳へ届く。振り返れば、リーバルが垂直上昇で空へ飛び立ち、彼の起こした風がリンクの体を吹き抜けた。それはあまりにも冷たく澄んで清々しく、赤黒く染まっていたリンクの思考が吹き飛ばされて晴れた気がした。
 空を優雅に一回りしたリーバルはこちらへ近づいてきたかと思うと、急降下して脚の鉤爪でリンクの肩を掴む。
 瞬時に、背中の剣へ伸びた手。相手はリーバルだと分かっているのに戦闘態勢に入ろうとする体を抑え込もうとするが、上手くいかない。剣から手を離そうとすればするほど、強く柄を握りしめてしまう。そんなリンクにリーバルはフンと鼻を鳴らす。
「へえ、剣を向けるのかい。君が、僕に?」
「!」
 リーバルの声を聞いた途端、手から力が抜けた。慌てて剣から手を離すと、リーバルはそのまま力強く羽ばたいて空を舞う。ぎゅっと鉤爪に力が込められてるが、痛みを感じる事はない。
 滑空するのではなく、風に乗って空を飛ぶという感覚は初めてでリンクは思わず息を呑んだ。空を飛ぶというのは、こんなにも気持ちがいいものなのか。
 リーバルは何も言わないまま高く高く飛んで、ヴァ・メドーへ降り立った。制御装置付近に下ろされたリンクは肌を突き刺すような寒さに身を震わせる。
 寒いけれど、メドーはとても息がしやすいと思った。息を吸えば冷たい空気が肺に入り、意識が引き締まる。あんなにも早く戻りたいと考えていたのが嘘のように、このままメドーに乗っていたいと思ってしまう。
「ああ、忘れてたな。ハイリア人はこの程度の高度でも寒さを感じるんだっけ。……しょうがないなぁ」
 リンクが震えているのに気づいたリーバルが近づいてきて、もふっと抱きしめられたかと思うと足払いをされた。リーバルの思わぬ行動に固まってしまったリンクは簡単に体勢を崩し、ひょいと抱え上げられる。
 リーバルはメドーの内部にほど近い日陰を選んで腰を下ろした。
「り、りーばる、」
「フン、君の困りきった声を聞くのは悪かないけど。つべこべ言わずにさっさと寝なよ」
「寝……?」
「気づいてなかったんだ? 敵味方関係なく殺気振りまいて、無鉄砲で考え無しの猪突猛進野郎になってるのはわざとじゃなかったんだねぇ?」
「あ」
「もしかして、自覚していてその状態だったのか? 本気の馬鹿だね。姫だって、僕より先に会ってきたアイツらだって気づいてただろうに、何も言われなかったのかい?」
「いや、いろいろ……言われた……」
「なのにその状態か。退魔の騎士殿がここまで大馬鹿野郎だったとはねぇ」
おお〜😲
tara5ヶ月前初めて本作りたくなって、でも今まとめられるネタが表に出しにくい癖ネタしかないから、せめて初めてはちゃんと真っ当なネタの本を…と悩んでたらフォロワさんに「なに一人正気になろうとしてるんですか。狂っててください」と喝入れてもらったんで狂ったまま処女御本作ります。頑張って!tara6ヶ月前リバ大好き人間だからCPネタ書いてても根底にリバもある関係なんだ、て思って書いてるから完全固定派の人には毒になる物しか書いてない…
固定派の人の中にはそういうの透けて見えると読めなくなっちゃう、て方もいるから注意書きどこまで書こうか悩む…
お前は俺か
もちむぎえだまめ6ヶ月前元ネタがR18商品(投稿文にはR18描写無し)ワンクッション大丈夫!mohe36ヶ月前本編後 まだ何者かにねらわれているカスミを霧生が護衛に来たという前提
家まで送り届けた後の霧生とカスミ(カップリングではない) 一瞬だけ十カス要素有り
「ねぇ、霧生くん。ウチ上がってかない? おいしいお茶があるから、送ってくれたお礼に……」
「いや、遠慮する。まだ仕事がある。それに礼をされることじゃない」
「そう……。えっと、じゃあ、少しだけ待っててくれる?」
「……?」
 霧生を残して家に入っていったカスミは、しばらくしてまた姿を見せた。
「お待たせ。これ持っていって?」
「……クッキー?」
「昨日作ったの。やっぱり何かお礼しないと悪いから……。あ、甘い物大丈夫だった?」
「それは問題ないが……。いいと言っているのに……」
「これなら後で園宗寺さんとも食べられるでしょう?」
「おまえ……ひょっとして、俺が誘いを断ることまで見越して用意していたのか? 意外と強情なやつなんだな。……分かった、これは受け取っておく」
「ふふ、良かった」

~日数掛けてカスミと霧生が仲良くなる過程~(が浮かんでないけど最後は↓で締めたい)

「……何だ雲野、カスミに気があるのか? おまえにはもったいない女だ、身の程を知れ」
それいいね!
mohe36ヶ月前十夜と誠志郎とカスミ「俺、カスミと付き合うことになったから」
「……は?」
 あまりにも唐突な誠志郎の告白に、理解が追い付かない十夜は間の抜けた声を発した。
「いつの間にそんな事に……」
「何かそういう流れになっちまったんだよなぁ。ってコトだから、よろしくな」
「よろしくって……」
 何一つ理解出来ず、困惑する十夜。
「誠志郎くん、十夜くん」
「おっ、ウワサをすれば」
 そこへ当事者の一人がやってきた。
「今日もかわいいな、カスミ」
「えっ!? 何言ってるの、もう……」
 関係が変わったからだろうか?いつもとやり取りが違って見える。
「この後どっか行きたい所ある?」
「あ、ちょっと本屋へ行きたいんだけど……」
「本屋ね、オッケー」
「十夜くんも良い?」
「俺は……遠慮しとくよ。2人で行ってこいよ」
 付き合い立ての二人の間に割って入ることはさすがに気が引けた。
「何か用事だった?」
「いや、別にそういう訳じゃないけど……何となく、悪いだろ」
「……?」
 なかなか意図が汲み取ってもらえず歯がゆく思っていると──
「……ぷっ!」
 誠志郎が噴き出した。
「あっははは! もう無理……!」
 ぽかんとする十夜。何だか嫌な予感がする。
「十夜、今日何の日か知ってるか?」
「何の日って……」
 月が変わって、今日は4月──……
「……テメェ」
「焦った?」
「うるさい、知るか」
これ好き! 好きすぎる!
mohe36ヶ月前理子ちゃん→誠志郎柊誠志郎クン。高校2年生だから……年は17か16かしら。
 とにかく口達者。一体どこから仕入れているんだか雑学に詳しい。
 そしていつもお腹をすかせている。信じられないくらい食べるので、私の財布も何度も被害に遭っている……。
 出会って早々に何歳も年上の私を理子ちゃんなどと呼ぶ。
 なぜだか私で遊んでいる節がある……。

 キミが私の気持ちを知ったらどう思うかしら?
 やっぱりこんな年上に想われるなんて気持ちが悪いかしらね?
 この気持ちは胸の奥にとどめておくべきなんだわ、きっと──

「……ちゃん。……理子ちゃん!」
「…………え?」
「何ぼーっとしてんだよ? アイス溶けてるぜ」
「……あ」
「考え事か?」
「べ、別に……何でもないわよ」
「あ、分かったぜ。さては…………ズバリ、最近太ったのを気にしてる、とか?」
「……は?」
「大丈夫だって、女子は多少ぽっちゃりした方がかわいいって言うしな。俺は気にしないぜ。」
「ちょっとちょっと、勝手に話を進めないでちょうだい! 私は別に太ってなんかないわよ!」
「はは、怒った怒った」
 ……またそうやって勘違いしそうな笑顔を向けるんだから。
「まったく……人の気も知らないで……」
のんびり行こう!
mohe36ヶ月前誠志郎と十夜 心底いとおしそうな顔をしていた「ホント理子ちゃんっておもしろいよなぁ……」

「…………」
 つぶやいた誠志郎の顔を見て十夜はしばし考えると、やがて口を開いた。

「なぁ」
「ん?」
「おまえって、空木さんの事が好きなのか?」

「…………」
 まさか、よりにもよってこいつからそんな発言が出るとは思わなかった。思わず固まる。

「……どうしてそう思った?」
「いや、今の顔見てたら何となくというか……」
「うわ、マジか……俺今そんな分かりやすい顔してた? はっず……」
頑張って!
mohe36ヶ月前本編後 誠志郎を偶然見掛けた理子ちゃん「誠志郎ク……」
 街で見付けた見知った顔。声を掛けようとしたが、その隣には同じ学校の制服を着た……女子。二人が談笑する様子を目にした理子は、発しかけた言葉を飲み込んだ。

「この前、見たわよ。キミもなかなか隅に置けないのね?」
「この前……? 一体何の話だよ?」
「渋谷で、女の子と歩いてたでしょ」
「……あ? ……ああ。何か勘違いしてるかもしんないけど、そりゃ違うって」
「え?」
「ただの買い出しだよ。ほら、文化祭もうすぐだからさ」
「……そう、なの……」
 つかえていた何かが取れたような、そんな自身に気付きハッとする。どうして自分は安堵しているのか……?
「何だよ理子ちゃん、もしかして妬いたか?」
「そ、そんなワケないでしょう!?」
のんびり行こう!
mohe36ヶ月前本編後 付き合ってる前提 誠志郎とクラスメート

一旦シンプルにモブ1人にしたけど、絵的には複数人でギャーギャーする方が良いかな。
「誠志郎!」
 休み時間、机に突っ伏していた誠志郎は呼ばれて顔を上げる。一人の男子生徒がこちらへ近付いていた。
「……あ?」
「クリスマス、いつものメンバーで集まるけど、おまえも来るよな?」
 いつものメンバーで……それはつまり『寂しい野郎同士で』という意味だ。
「あー、俺はパス」
「!? まさか……おまえ……、な訳ねーか」
「そのまさかだったりして」
「!!??」
 仲間と信じて疑わなかった級友から、無残な言葉が放たれる。
「おまえいつの間に抜け駆けッ……聞いてねえぞ!?」
「言ってねえからな」
「相手誰だよ? ウチの学校か? あ、カスミちゃんか名城さんか?」
「違えよ」
「別の学校? 同中とか?」
「つーか、学生でもないな」
「学生じゃない……!? 年上って事か……!?」
「おう、6つ上」
「おま……年上のお姉様とあんなコトやそんなコトしてるのか!? 何っだよそれ、勝ち組じゃねーか!!」
 マジかよ……誠志郎がまぶしく見える……などと激昂したり落胆したり忙しい彼を横目に、誠志郎はブッと噴き出した。
「何だよ」
「いや……年上のお姉様ねぇ……」
 彼の想像しているであろう年上のカノジョと実際の年上のカノジョ、乖離するそれらを照らし合わせて誠志郎は堪えきれない笑みを浮かべた。
のんびり行こう!
mohe36ヶ月前付き合ってないけどキスしようとするところから始まる誠志郎と理子ちゃん「ちょ……ちょっ、ちょっ、ちょ……!」
「何だよ?」
「何って……だって私たち、別にそういう関係じゃ……」
「じゃあそういう関係になるか? 俺、理子ちゃん好きだし」
「え……ええっ!? また適当なこと言って……」
「いやマジだって。理子ちゃんは? 俺のこと嫌いか?」
「嫌いではないけど……」
「じゃ良いじゃん。付き合おうぜ」
「そういう聞き方はずるいわよ! それとこれとは話が違うでしょ……! 何で嫌いじゃないから付き合おうになるのよ!」
「細かいこと気にすんなって。これから好きになってくれればいいしさ。俺、理子ちゃん振り向かせる自信あるし?」
「……一体どこから来るのよ、その自信は……はぁ」
「その気にならなかったらフりゃいいさ。カタく考えないでさ、取りあえずお試しってことで、な?」
「最近の高校生ってそういう感じなの……? うぅん…お試しねぇ…それならまぁ、いいけど…」
「やりっ」
「でも言っときますけど、さっきみたいなことを許すわけじゃないのよ! そこは、勘違いしないでちょうだい」
「へいへい、分かってるよ。んじゃよろしくな、理子ちゃん」
きっとうまくいく!
mohe36ヶ月前外地会にて 真端さんと壬生さんが一瞬居る ギャグ寄り「ところで皆さん、どうです1杯?」
「おお、ありがたいな。いただこう」
「ありがとうございます、真端さん。でも私たち今そんな場合じゃ……」
「空木さん、張り詰めてばかりでは持ちませんよ。時には休息することも必要でしょう」
「……そうですね。分かりました、それじゃ少しだけ……」

「くぁ……。腹減った……何か飯貰えねーかな」
 夜も深まった時分、目を覚ました誠志郎はあくびをしながら暗がりの廊下を歩いていた。光の漏れ出る部屋からは何事か声が聞こえる。真端たちがまだ起きているのだろうか。ならば、無断拝借することなく食べ物にありつけるかもしれない。
 そんな事を考えながら、より声が鮮明になってきたその部屋へ立ち入ると──

……酒宴場だった。

 理子も壬生もそして真端も、ご機嫌な様子で、あるいは顔を赤らめて、笑い交じりに話し合っている。既に中身は入っていないと思われる缶や瓶がいくつも並んでいた。
「…………。えーっと……」
 立ち尽くす誠志郎の姿に気が付いたのは壬生だった。普段とは異なる、明るい口調で誠志郎に声を掛けた。
「おお、柊。お前も1杯やるか~?」
「えっ、何よ、誠志郎クンじゃない。ちょ~どいいところに来たわ、ちょっとキミ、ここに座りなさい!」
「え、おう」
 勢いに押されて、つい理子に言われるがまま返事をしてしまう。そして指された場所──ソファーに座る理子の隣に腰を下ろす。誠志郎を正面から見据え、理子はまくし立てるように話し始めた。
「誠志郎クンには前から言い~たい事があったの。良い?そもそもキミは~年上に対する敬いってものが足りないのよ。大っ体……」
 ところどころ変に力が入っていたり溜めがあったりする。その目付きは据わり気味だ。
「うわ、完全に出来上がってんなこれ……」
 終わりの見えない理子の説教を適当に流しながら、誠志郎はこの場に座ったことを後悔するのだった。
応援してる!
mohe36ヶ月前本編後 酔った理子ちゃんを家に送る誠志郎「ほら着いたぞー、理子ちゃん」
 言いながら理子を雑にベッドへ放る。
「んじゃ、俺は帰るわ」
 変な気起こす前に……と立ち去ろうとするが、後ろから袖をつかまれる。手の主はとろんとした目でこちらを見ていた。
「……もう帰るの?」
(あ、ダメだ、変な気起こす)
落ち着けっ!
mohe36ヶ月前本編後 藍仙高校に理子ちゃんが教師としてやってきたif「理子ちゃん!?」
 教室に入ってきた人物はよく知った顔で、誠志郎は思わず大きな声を上げていた。それを聞いたクラスメートたちも「理子ちゃん?」「柊の知り合い?」「どういう関係?」「怪しい~」と口々にざわめき出す。

「はぁ~~~……」
「何だよ理子ちゃん、深いため息ついて」
「誰のせいだと思ってるのよ! キミのせいでみんな名前で呼んでくるし、完全にナメられてるわ……」
 放課後、そう話しながら廊下を歩いている間にも「あ、理子ちゃんだ」「理子ちゃん、さよならー」などと生徒から声が掛かる。
「はいはい、さようなら。あと、空木先生だって言ってるでしょ」
「はーい、理子ちゃんせんせー」
「…………」
「良いじゃん、親しみ持たれてるって事でさ」
 普段自分のからかっている相手が、同年代の他者にからかわれる様子を見るのもこれはこれで面白い。理子にとってフォローにもならないフォローを誠志郎が入れると、そこへさらに一人の男子生徒が近付いてきた。
「なぁ理子ちゃん、今度遊園地行くんだけどさ、理子ちゃんも一緒に行かない? 男女3対3で行くはずだったんだけど、女の子が1人来れなくなっちゃって」
「行かないわよ。若い子たちだけで楽しんできなさいな」
 あっさりあしらう理子と「ちぇー」と笑って残念がる男子生徒。そのやり取りを見ていた誠志郎はようやく己が悪手を打ったことに気付き、先程とは一変、面白くなさそうな顔をするのだった。
「……俺が悪かったよ。正直失敗した」
「はぁ……?」
応援してる!