こそフォロ タイムライン フォローリスト ジャンル すべて 男性向け 女性向け その他一般
蛙井ソーダ4時間前草鈴トンデモ戸締まり回が出来上がるまでの記録(仮)です!本筋に全く関係のない話を導入で書いているから一向に進まない
草太のうっかりプロポーズ回だけ独立させて書きたいなーその内



 そもそも、何故交際をすっ飛ばして婚約者なのかというと、有り体に言ってしまえば草太のやらかしに端を発している。鈴芽の高校卒業式、満を持して門波へとやってきた草太は、鈴芽に結婚を前提とした交際を正式に申し入れる筈だったのだ。元々そういう約束を前々から交わしていたし、鈴芽側だってそのつもりでいた。自称見届け人として草太に着いてきた芹澤と自称立会人として鈴芽に着いてきた環が遠巻きに二人を見守る中、いつもの泰然とした姿勢はどこへやら、いつになく緊張した面持ちの草太がここでうっかりやらかした。改めて鈴芽に対面した瞬間、頭が真っ白になり予め用意してきた全ての台詞がすっぽ抜けたのだ。そうして勢いのまま口から飛び出してきた台詞が「鈴芽さん。君が大学を卒業したら、俺と結婚してください!」の一言である。全ての台詞をド忘れした上でその言葉が出てくるあたり嘘偽りなく本音であろうが、勢いが良すぎて何段階か過程を抜かしている。
 自らが勢いのままに口走った発言の内容に呆然とする草太を尻目に、それを聞いた三人の反応はまさに三者三様だった。環はあまりの唐突さに無言で米神を抑えながらふらつき、環の隣に立っていた芹澤は咄嗟に環の肩を支えると「草太バカお前バカ全部飛ばしやがって!」と遠くからシンプルに罵声を浴びせていた。真っ向から草太からの告白を受けた鈴芽はというと、最初こそ目をまん丸にさせてぽかんとした表情で草太のことを見詰めていたが、草太が何かを言い募る前に破顔するとその日の青空のような晴れやかさで元気に「はい、喜んで!」と答えを返していた。鈴芽は鈴芽で思い切りが良すぎる。更に草太の片手を両手で掬い上げると「でも草太さんのカノジョってのも憧れるから、婚約者兼恋人ってことでどうでしょう?」とぴかぴかの笑顔で問いかけ、「よろしく頼む……」と草太からの返答を引き出していた。強い。そんな訳で、いつ渡しても良いようにと事前に草太が用意していた婚約指輪は即日で鈴芽の薬指に収まったのである。結局、鈴芽が草太との間で完全にモラトリアムでいられたのは、東北でわかれて宮崎で再会するまでの五ヶ月程度だったということだ。ついでにこの一連の出来事の後に「そもそも、なんで鈴芽ちゃんが卒業したらすぐ結婚しようと思ったんだ?」という芹澤の問いに対し、草太が「じいちゃんの入院先の看護師さん達に聞いたんだ。医療従事者はアクセサリーの規定が厳しい所が多いけど、結婚指輪なら大体どこでも認められているって」と鈴芽の左手の薬指を自由にさせておく気を全く感じない台詞をさらっと返していたのは余談である。
ありがとう、これで今日も生きていける
yellowish2日前書きかけのR18夢を完成させたいワンクッションやったぜ!シカでした3日前SSだけど書けた!
たまにはこんな感じの語彙力少なめ目なやつ書くのもいいね!
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=6&bid=25
一之瀬4日前ワンクッション頑張って!シカでした4日前今日も出来た!
本当にちょっとずつ感覚を取り戻していこう
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=8&bid=24のんびり行こう!
はやま6日前講評とか緊張するう…ガチって書いてあるのでガチ対しましたオナシャスワンクッション頑張って!蛙井ソーダ6日前ぐうすや寝てたり夢の中の話だったりする草鈴の掌編を書きたい
ある程度書き溜めたらまとめたいなって思ったり思わなかったり
ただひたすら草太のモノローグが続くやつ
夢の中の出来事ってある種のタイムリープとか逆行モノ感ある
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 夢を見た。

 夢の中で、草太は新幹線の車内にいた。これが夢だと気付いたのは、隣の窓側の席に座る鈴芽が、猫になって逃げたダイジンを追いかけて旅したあの時と、まったく同じ服装をしていたからだ。今の草太が良く知る鈴芽は、もう大学に進学し上京してしばらく経っているのに。
 草太の隣に座る鈴芽は、旅の途中で千果からもらった洋服に身を包み、くうすうと健やかな寝息を立てている。草太はあの時まだ椅子の身で、眠る鈴芽に抱きしめられていた筈だった。しかし草太の隣で眠る鈴芽の胸元に、子供用椅子の姿は見当たらない。その代わり、鈴芽は草太自身の片腕を両の手で握りしめるようにして眠っていた。
 よくよく寝ている夢の中の鈴芽に片腕を差し出したまま、草太は鈴芽の顔を見詰め物思いに耽る。――これから先、東京で何が起きるのか。夢の中の草太は答えを既に知っている。

 鈴芽が着ている千果からもらった洋服は、すぐに駄目になってしまうのだ。実際に草太がそれを見ることは終ぞなかったが、後に羊朗からその時の鈴芽の様子を聞いていた。鈴芽には東京の空の上で一人、辛い決断をさせてしまう。そして要石の役目を移されてしまった草太を助けるために、常世の中に向かうのだ。この先の旅路は、あまりにも辛く厳しい。
 ――今ここで鈴芽を起こして家に帰してしまうことだって、今のお前には出来るだろうと、草太の脳裏で草太自身の囁く声がした。鈴芽を起こして、理由はわからないが無事に元の姿に戻れたから、君は家に帰って大丈夫だよと言ってしまえばいい。ここまでありがとうとにこやかに笑って、それで鈴芽を帰すのだ。そうすれば鈴芽は、この先の道行で辛い思いをしなくて済む。草太が教採の二次試験に間に合わなかったことを知ることもないし、自責の念に囚われることもない。助けたい一心で草太に着いてきたのに、要石になった草太をミミズに刺さなくてはならなくなる、そんな惨い決断を迫らなくて良い。あの燃え盛る常世の中に、危険を冒してまで行く必要はないのだ。
 これが全て夢の中の出来事であり、隣で眠る鈴芽が泡沫のまぼろしだとしても。夢の中の鈴芽を家に帰したところで、現実の世界に何ら影響を齎すものではなかったとしても。夢の中だからといって、鈴芽を何度も同じ目に遭わせても良い道理はない。この先がわかっているのなら尚更だった。この後の出来事など素知らぬふりをして、鈴芽を家に帰してしまうのが本当はきっと一番良い。わかっている、わかっていた。でも、それでも。――それでも、草太は動くことが出来なかった。

 夢の中で金縛りが、なんて安易な言い訳はするつもりはない。草太は、草太自身の意思をもって、鈴芽を起こすことはしなかった。――だって、楽しかったのだ。愛媛で二人、戸締まりした辺りからだろうか。草太の頭からは、鈴芽を帰すという選択肢が薄れていった。とにかく二人で一緒に前に進むことしか考えていなかったのだ。鈴芽と共に向かう後ろ戸までの道程は、一人で旅する時よりもよほど満ち足りたものだった。楽しかった。嬉しかった。だから。だから草太は、ここで鈴芽を起こすことなど出来ないのだ。例えこの先の旅路が鈴芽にとって辛いものだと知っていても、それでも離れ離れになるその時まで、鈴芽との旅を続けていたい。そして、どうか願わくば――夢の中の鈴芽にも、常世まで草太を迎えに来てほしいのだ。他の誰でもない、たった一人の大切な君に。例えそれが夢の中の出来事であったとしても、草太は鈴芽に救ってほしいと思っているのだ。
 なんて傲慢な願いだろう。しかし、そんな風に草太を変えたのは鈴芽だ。こんな中途半端なまま旅を終わらせて鈴芽を日常に帰したら、夢の中の草太が救われる日はきっとこない。表面的には解決したとしても、心は辺土に置き去りにされてしまうだろう。だから――

「――だから、ごめん。鈴芽さん」

 未だ目覚める様子のない鈴芽に身を寄せて、寄り添うようにして草太は首を傾けた。そのまま目を瞑り、一言だけ、口の中で呟くようにして夢の中の鈴芽に謝る。この先の道行で、きっと君は辛い思いを沢山する。わかっていて止めることのない身勝手さを、どうか許してほしい。

 夢の情景の輪郭がどんどん朧気になっていって、そろそろ夢から覚めるのだろうという気配がした。結局、夢の中の鈴芽は一度も起きることはなかった。鈴芽を起こしたくないと思う草太の夢の中だから、起きるはずもなかったのかもしれないが。ああ、でも。――せめて、富士山が近付いた辺りで起こしてあげても良かったかもしれない。ふとそう思い立って、瞬間その思考を打ち消す。この夢の中のどこかにいるであろう、夢の世界の草太自身に睨まれてしまうような、そんな気がしたので。

 *

 ふ、と草太の意識が浮上する。目覚めればそこは草太の部屋の中、沢山の本が乱雑に積まれ開かれるその中で沈み込むようにして横になっていた。
 首回りがやけに温かな感触がして、もそ、と身動いで顔を上げれば、そこは鈴芽の腕の中だった。大学生になって暫く経った鈴芽が、草太の頭を両腕で抱き込むようにして健やかな寝息を立てている。そうだ、次の戸締まり先は二人で一緒に行く約束をして、事前の情報収集を二人でやっていたのだ。そのままいつの間にか、二人で寝落ちてしまったらしい。まるで新幹線の車内で抱きかかえられていた時のようにされたから、あんな夢を見たのだろうか。
 暫く鈴芽の寝顔を見詰めてから、力を抜いて鈴芽の腕の中へと頭を戻す。規則的な寝息に、ゆっくりと上下する胸に、草太を包み込む温かさに。途方もないほどの安堵が草太の胸に去来する。あの旅の最中、草太はずっと鈴芽に守られていた。きっとそれは、今もずっと変わらずここにある。

 鈴芽が眠りから目覚めるその時まで、あともう少しだけこの穏やかさを享受していたい。
 静かな空間に満ちる幸福を噛み締めるようにして、草太はもう一度ゆっくりと瞳を閉じた。

(午睡、昔日の追憶)
応援してる!
シカでした6日前今日も書けた!
でもまだ勘は戻ってない
けど楽しかった!
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=2&bid=26
シカでした1週間前かなり久しぶりに書いた!!!
頑張ってPCの前に座った自分に花丸あげたい!
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=7&bid=24おめでとう!
秋夜ゆん2週間前今日の進捗!リバリンシーン書くの楽しい〜〜!!!ウルボザ、ミファー、ダルケルに伝令を済ませ、ようやくリーバルの元を訪れる。リト族へきびきびと指揮していたリーバルはリンクの顔を見た瞬間に眉を寄せたけれど、いつもの事だと気にせずハイラル王の無事と伝令を口にする。
 その間、お喋りなはずのリーバルは顔を顰め、隣に立つテバもヒソヒソとリーバルに小声で何かを話していた。
「……伝令はそれで全部?」
 リンクが口を閉じたのを見計らってリーバルが言う。頷けば、ようやくかとリーバルは羽を広げてみせる。
「ついに厄災を討つわけだね、承知した。それよりテバ」
「ええ。人払いと、ゼルダ姫に伝令を遣わせましょう」
「うん、任せたよ」
 リンクには分からない短い会話の後、すぐさまテバが飛び立っていった。それを見送って、リンクもゼルダの元へ戻ろうと踵を返す。
 まだ会ってから時間は経っていないはずなのに、まるで長い時間連れ合った師弟のように言葉が少なくともリーバルの意志を汲み取ったテバ。初めて会った時には二人が並んでいるだけで痛んだ胸が、今は不思議と凪いている。
 それよりも、早く厄災を討たなければという衝動の方が大きかった。早くゼルダの元へ戻って、まだ残っているだろう魔物の残党を始末しなければ。ゼルダに危険が及ぶ前に。
 そう、ゼルダに危険が及ぶ前に、魔物を始末するのだ。どこへ逃げようと隠れようと逃さない。矢を放って足止めをし、剣でとどめを刺す。
 何体いようが、大きかろうが小さかろうが関係ない。厄災を封印できるのはゼルダだけなのだ、そのゼルダに危険が及ばないように。ゼルダを護るのがリンクの任務なのだから。
 早く、戻って魔物を始末しなければ。早く魔物を屠らなければ。
「待ちなよ」
 心地の良い低音が耳へ届く。振り返れば、リーバルが垂直上昇で空へ飛び立ち、彼の起こした風がリンクの体を吹き抜けた。それはあまりにも冷たく澄んで清々しく、赤黒く染まっていたリンクの思考が吹き飛ばされて晴れた気がした。
 空を優雅に一回りしたリーバルはこちらへ近づいてきたかと思うと、急降下して脚の鉤爪でリンクの肩を掴む。
 瞬時に、背中の剣へ伸びた手。相手はリーバルだと分かっているのに戦闘態勢に入ろうとする体を抑え込もうとするが、上手くいかない。剣から手を離そうとすればするほど、強く柄を握りしめてしまう。そんなリンクにリーバルはフンと鼻を鳴らす。
「へえ、剣を向けるのかい。君が、僕に?」
「!」
 リーバルの声を聞いた途端、手から力が抜けた。慌てて剣から手を離すと、リーバルはそのまま力強く羽ばたいて空を舞う。ぎゅっと鉤爪に力が込められてるが、痛みを感じる事はない。
 滑空するのではなく、風に乗って空を飛ぶという感覚は初めてでリンクは思わず息を呑んだ。空を飛ぶというのは、こんなにも気持ちがいいものなのか。
 リーバルは何も言わないまま高く高く飛んで、ヴァ・メドーへ降り立った。制御装置付近に下ろされたリンクは肌を突き刺すような寒さに身を震わせる。
 寒いけれど、メドーはとても息がしやすいと思った。息を吸えば冷たい空気が肺に入り、意識が引き締まる。あんなにも早く戻りたいと考えていたのが嘘のように、このままメドーに乗っていたいと思ってしまう。
「ああ、忘れてたな。ハイリア人はこの程度の高度でも寒さを感じるんだっけ。……しょうがないなぁ」
 リンクが震えているのに気づいたリーバルが近づいてきて、もふっと抱きしめられたかと思うと足払いをされた。リーバルの思わぬ行動に固まってしまったリンクは簡単に体勢を崩し、ひょいと抱え上げられる。
 リーバルはメドーの内部にほど近い日陰を選んで腰を下ろした。
「り、りーばる、」
「フン、君の困りきった声を聞くのは悪かないけど。つべこべ言わずにさっさと寝なよ」
「寝……?」
「気づいてなかったんだ? 敵味方関係なく殺気振りまいて、無鉄砲で考え無しの猪突猛進野郎になってるのはわざとじゃなかったんだねぇ?」
「あ」
「もしかして、自覚していてその状態だったのか? 本気の馬鹿だね。姫だって、僕より先に会ってきたアイツらだって気づいてただろうに、何も言われなかったのかい?」
「いや、いろいろ……言われた……」
「なのにその状態か。退魔の騎士殿がここまで大馬鹿野郎だったとはねぇ」
待っている!いつまでも!
ゆず胡椒2週間前小説にいれる予定のないクソデカ感情「……いつまで」
 静かな問いが耳朶をうつ。
「私があなたの初恋を愛せるようになるまで」
 私が穏やかに慈しみと親愛だけで、あなたを見詰められるようになるまで、どうか待っていてほしい。
 あなたの幸せを見届けたいという願いを、どうか私のこの未熟な恋慕だけで、はね除けないでほしい。
 今はそうでなくとも、必ずそうなって見せると誓うから。
 永遠にも近い間を置いて、あなたは「そう」とだけ声にした。
 口数少ないあなたの声は、いつでも私の心臓を握っている。それは恐怖であれトキメキであれ、恋の鼓動に違いなかった。
 私が必ず殺すべき、愛しい心臓の鼓動である。
頼む、続きが読みたい!
シカでした2週間前昔書いたやつをちょっと加筆修正してみた!
でもほぼ当時のまま
めっちゃ気に入ってる作品
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=1&bid=26いいね
tara3週間前推しの三人がキャッチボールをするだけのお話が読みたくて書き出してるけど一向に進まないので書けたところ上げてお尻叩きにする…キャチボール

「次の休みにキャッチボールをして」

 仕事帰りの私に向けて、まるで子どもが父親にするようなお願いに「はぁ?」と間の抜けた返事をしてしまった。何故なら、そんなお願いをしてきたのは子どもではなくて、いい年した30代後半の、普段運動とは無縁の生活を送る我が兄弟スティーヴン・グラントからの申し出だったからだ。おまけに続く言葉が、
「マークと」
だったので余計に首を傾げてしまった。何故にキャッチボール?何故にマークと?何故にお前が申し出てくるんだ?どれから聞けばよいのかすぐには決まらず、当のマークはそもそもどこに?と、その姿を探せば、こちらに背を向けてカウチに座っている。顔はテレビに向けているが、たぶん耳はこちらの様子を伺っているのだろう。
 私の訝しげな様子に気がついたスティーヴンが、あのね、とそもそもの発端を教えてくれた。
 
 実際には発端、というほど大した理由があるわけではなかった。日頃、仕事が休みとになれば家に篭りっぱなしで本の虫になるスティーヴンに、マークが外に出て運動するようにを促した。それならば一緒に楽しめる事をしようと、スティーヴンがキャッチボールを思いつき、ちょうど休みの被っていた二人は道具を揃えて意気揚々と広いスペースのある公園へ繰り出した。ところが日頃運動のうの字もしないスティーヴンがマークと同等の動きが出来るはずもなく、ボールを投げれば明後日の方向に飛んでいき、ボールを受ければグローブからボールが逃げてゆく。ボールをキャッチし合う時間よりもこぼれたボールを追いかけて走る時間の方が長かった。それではせっかく揃えた道具も勿体無いし、もっとマークに思いっきりキャッチボールを楽しませてあげたい。そこで、マークと同等に動ける私に頼もうとなったそうだ。

 本題がスティーヴンを運動させることから、マークにキャッチボールを楽しませてあげることにすり替わっているのだが、それに気がついているのかいないのか。ニコニコとボールとグローブを差し出しているスティーヴンから、カウチへと視線を移す。
 マークはいつの間にかこちらに顔を向けていた。パチリと目が合うと、少し気まずそうに
「…お前が…嫌だったら、べつに…」
 と目を逸らして言うものだから、
「嫌じゃない。付き合うよ」
 と思わず快諾してしまった。スティーヴンが横で小さくガッツポーズをしていた。
蛙井ソーダ3週間前今度こそ草鈴の鈴芽がピタゴラ○イッチみたいに戸締まりに巻き込まれる話が出来上がるまでの記録です!書けましたーーー!やったーーー!!!
応援コメント押して下さった方、本当にありがとうございました。
結局目標文字数など軽やかにオーバーしたし完成までに2ヶ月以上かかってるし、洒落たタイトルも気の利いたオチも用意できなかったけれど、完成したのだからそれで良かろうの精神で次も頑張ります。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19887918
おめでとう!
tara4週間前受けに攻めがピアス開けるだけのお話書き上げた!!!目標の15000字は多分超えた!頑張ったー😆🙌✨✨✨✨ニッチなジャンルの二次だから需要めちゃ狭だけど自分が読みたかったものなので満足!おめでとう!一之瀬4週間前創作BLです!ご注意くださいませ(*^^*)ワンクッション泣ける……蛙井ソーダ4週間前草鈴が東京デート(仮)したり鈴芽がピタゴラ○イッチみたいに戸締まりに巻き込まれる話が出来上がるまでの闘いの記録になる筈書けたーーーやったーーー!
ピタゴラ戸締まりは持ち越したので、次も頑張ります
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19454400
いつもありがとう!
レイリ1ヶ月前ラブコメ書いてるけど甘すぎて中断した
違う!!これは散々ラブ…ラブ…した自カプが暴れモブを華麗に撃退するとこまでセットなんだ!!日和ってないで盛れ!!!
正気に戻るな!!100カノキメろ!!
できた!!、!!
受けがたすけにくるとこ、受けは速くて強いんだからこんな長々会話させません〜即きます〜っていうオタクの心が発動してさくっとおわった
わら
シカでした1ヶ月前今日も書けた!!
人外×人間も楽しいけど、ボチボチ人間×人外も書きたくなってきた
別シリーズ増やそうかな
https://plus.fm-p.jp/u/bonjiriya/book/page?id=4&bid=25
rinsagiri1ヶ月前今日の変心イベ本原稿進捗。だいぶたのしい(まだ推敲はしてないから色々アレかもしれないけど)不毛の荒野を前にして、蘇るのは過去の苦い記憶だ。
 誰かの声が、名前を呼ぶ。
 意識は朦朧として、視界は霞み、刺すように頭が痛む。
 ーー行かなきゃならねェ場所がある。
 ずっと、そんな気がしていた。何か大切なものを奪われ置き去りにしたまま、世界に放り出されたような感覚。激しい戦火に飲まれた跡の残る荒野を踏み締めて、ふらふらと惑うように。どうしてか酷く懐かしさを感じる場所を歩み続け、記憶の欠片を拾い集める。バラバラになった一枚絵を繋ぎ合わせるように。胸の内、魂の奥に眠る記憶を呼び起こしながら。
 遠い記憶の向こう側で、賑やかに笑い、手を振る懐かしい顔。戦果を誇り、自分を慕う、部下の声。
 ーーああ、そうだ。
 固く閉じられた扉に鍵を無理矢理差し込みこじ開けるように、記憶の断片が洪水のように頭の中に流れ込んでくる。
 自分が大人しく投降する代わりに部下は見逃せと。あの時、チェルノボグは懲罰局のメギドに向けてそう要求した。それはきちんと守られたのだ。そして、部下たちはチェルノボグが自由になって戻ってくるのをずっとここで待っていた、はずだ。
 けれど、彼らは何故かこちら側に近寄ろうとせず、ただ大声を上げてチェルノボグに向けて手を振るだけだ。
「何やってんだお前ら、さっさとこっちに来い!」
 そう口にした声は、「今」の自分よりも随分と若い。目を瞬かせ、違和感に首を捻る。加齢による節々の痛みはなく、身体は羽根のように軽い。湧き出るように力に満ちている。戸惑いながら、確かめるように呟く。自身の名は、チェルノボグ。そして、目の前で手を振る彼らは、自分の軍団のかわいい部下たちだ。
「軍団長」と、感極まった声で、何故か泣きそうな顔をしてこちらを見つめる彼らに、「何だお前ら、情けねェ面しやがって」と苦々しい声で応える。
「さっさとついて来い! 次の戦争だ!」
 けれど、誰ひとりとして呼びかけには応えず、こちらへと駆け寄って来ない。チェルノボグは怪訝そうに眉を顰める。そうして、ひとりひとりの名を大声で呼んだ。
「ガーディ! ニーガス! ラギル!」
 だが、彼らは泣きそうに顔を歪め俯いたまま、一向に歩み出そうとしない。誰の名前を呼ぼうと同じ。まるで、チェルノボグとは一緒に行けないと、全身で強い拒絶を示しているようだった。
「……アロケル!」
 苛立ち混じりの声で、痺れを切らしたチェルノボグは自身が副長に任命したメギドの名を呼んだ。
 そうして、ほんの少し離れたところに佇む、眠たげな顔がこちらを振り返って渋い顔をする。困ったように眉尻を下げ、溜息混じりに一言。音はこちらまで届いて来なかったが、「しょうがないですねえ」と。確かにそう呟いたように見えた。そうしてその青年は、ほんの少しだけ首を後ろに捻り、寂しげな笑みを仲間たちに向けた後、「行ってきます」と告げたようだった。
 
 硬いブーツで乾いた土を踏み締め、何処か重たい足取りでてくてくとこちらに歩み寄り、ひらひらと風にフードを揺らしながら。そうして彼は、チェルノボグの顔を真っ直ぐに見据えて、閉じられていた瞼をうっすらと開いた。
 そうしてアロケルは、目を細めてふっと微笑む。銀の煌めきを放つ髪と、黒衣をふわりとそよがせて。至極自然に、それが当たり前であるかのように、チェルノボグの右側に並ぶ。そこが、自分の定位置なのだと言わんばかりに。けれど、最低限の義務感に従ってやっているのだという気持ちを隠しもせず。頭の後ろで両腕を組み、気が抜けるような呑気な声で、チェルノボグを見上げてこう言うのだ。
「さ、今から何処に行くんですか? 皆さんは行けないって言うし、暇で暇でしょうがないし、じっとしてるのも飽きちゃったし、仕方ないから付き合ってあげますよ。……だって、もうボクしかいないんだから」
 からりと乾いた明るい声の中に、ほんの少しだけ滲む感情。伏せた瞼の奥の瞳に映っている光景が何なのか。何ひとつ語らずとも、チェルノボグには分かるような気がした。
 視線の先には、もう誰の姿もない。騒々しい仲間たちの姿は、溶けるように消えていた。恐らくは、一足先に彼の世界へと向かったのだ。ひとり残ったアロケルは、感情の見えないいつもの笑顔でメギドラルの赤い空を見上げている。それを横目で眺めた後、逃げるように空へ視線を移し、チェルノボグは強く拳を握り締めた。
 記憶にあるよりもほんの少しだけ、低い位置。幼さを感じさせる顔つき、声変わり前のような高い声。もう、その必要もないのに隣に並び立ち、共に歩もうとでも言いたげに、何を言うでも、促すでもなく、ただ自然にそこに在る。
 ーーああ、これは、あまりにも。
 胸につかえた想いが、喉を詰まらせる。ゆっくりと吐き出す呼吸は、宙にそっと溶け入り、消える。溶けずに残る後悔と、降り積もる罪悪感。
 背負わせたものの重たさに。投げ出すことなくそれを良しとした、怠け者に似合わない律儀さに。何かひとつでも、報いてやりたい。どうしようもなく、そう思う。だが、恐らくそれは求められてはいないのだろう。傍らに立つ少年の姿をした副長は、凍えた雪を溶かす、春の陽気のように緩んだ笑顔を浮かべながら、首を傾げている。
「……付き合わせて、悪かったな」
「……何のことですか?」
 泣き出しそうに曇る暗い空にぽつりと落ちる、雨粒のような謝罪。
 それを受けて、怪訝そうに眉を顰め、不思議そうにこちらを見上げるアロケルは、小さく口を開いて、何でもないことのように尋ねる。けれど、それ以上を求めることなく前を向く。ありのままを受け入れて、さらりと流す。怠惰で、ゆるやかな許容。懐かしいその態度のその心地よさに、チェルノボグは目を細める。
 踏み出す足の歩調に合わせて、隣に並ぶアロケルが付いてくる。それが当たり前であるかのように。並んだ足跡は、いつか何処かで途切れ、分かれていくのだろう。共にあることなく、反対へ向かうこともあるのかもしれない。けれど今は、進む道は同じ場所へと続いている。
応援してる!