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はるあられ
はるあられ(
@haruarare_on07
)です。
ここのところ、ずっと手付かずの小説が溜まり溜まってどえらいことになってます。
ついでに相方から急かされてます。
どうか皆さまの手を、声を、助けてください…
pixiv→
https://www.pixiv.net/users/3624840
#案
突発的に描いた「夜を照らす灯火」
イラストから逆輸入して話を書くとするとどうなるのか…
もし、需要があればとりあえず続きを書きます。
応援してる!
#創作
#単発
#シリーズ
毎日黙々とものづくりをしている爺やんと()の話。
ここまで書いて力尽きました。一旦ここまで。
はしりがき
9/2 15:34
カンカンカンカンッ。
昼の鐘がけたたましく鳴り響く。見ると見張り台の鐘を思い切り打ち鳴らしている様子が見える。
よくもまあ、毎日こんなことができるんだろう。
仕事とはいえ1年365日決まった時間にこうして寸分の狂いなく鐘を鳴らすなど、正気の沙汰では無い。
そして、この鐘を聞くと同時に街から人が溢れ出す。途端に街が活気づいていく。一体どこにそんなに人が隠れていたのだろうかと感じるくらいだ。
その鐘を聞いて、爺さんもまた昼の休憩へ移る。
組みかけの木をそのままに、爺さんは持ち場を離れていく。
爺さんは今、何か言いかけたのだろうか…。
それとも、昼の時間だと悟り、もの言わぬ目線を送っていたのだろうか。今となっては謎が残るばかりだ。
「爺やん、何が言いたかったの…?」
誰もいない工場に声がひびく。
再びこの工場が活気を取り戻すのは、また1時間後のことだ。
今は、風でキシキシと軋む音が鳴り響く。
稼働中の工場はピリピリと空気が張りつめている。それもそうだ、爺さんが工場にいるためだ。爺さんが工場に来てからは工場内の事故がぐっと減ったが、代わりにこのどうしようも無い張り詰めた空気が工場を覆うようになった。
爺さんに感謝する者もいれば、早くいなくなれと罵倒する者もいた。
一時は経営すらも傾いた工場だったが、爺さんが来てからは持ち直したという。
その頃から爺さんは口数が少ない人だったと聞く。爺さんの言葉は重く、説得力もある。皆、爺さんを信じてついて行った。
そして、誰もいなくなってしまった。
誰もが目を疑った。
爺さんの、その姿に。
頑張って!
#オリジナル
#短編
#お題企画
今回も、お題に沿ったとある企画で書いている短編ものになります。まだ導入しか書いていませんので、続きはこれからになります。
こちらは完成のち、小説本の方に収録予定となります。
テーマ【神話・伝承】
必須ワード【億万長者】
はしりがき
10/6 13:02
「朝起きたら世界が一変していたって話、聞いたことない?」
噂好きで知られる彼女はそう切り出した。
世界が変わると言ったら、余程のことだろう。映画や創造物で得た知識しか私にはなく、頭をフル回転させても絞り出せる知識は一つか二つだ。
「人類滅亡?パニックホラーとか?」
それを聞いて、彼女の中には無かった回答なのか面白そうに笑って見せた。
「映画みたいな内容ね。んー、そうじゃなくってぇ」
彼女はこれといったヒントも出さず、勿体ぶってみせる。そうだ。いじわるな彼女は、答えにたどり着けず苦悶する様子をみるのが好きなのだ。ニヤニヤとした表情で彼女は次のように言った。
頑張って!
#オリジナル
#短編
お久しぶりです。久々に、とある企画に参加した際、書いた作品の導入部分になります。
はしりがき
10/4 8:24
【 青山という男 】
これは、ある集落に伝わる約束事にまつわる話だ。
とある県の山奥に存在する集落に、青山という名前の住人が多数いるという興味深い情報が寄せられた。
何でも村の総人口は101人で、そのうち青山とつく人は100人だそうだ。村の一人を除いて、皆青山だと言うのだから興味深い。
そして、これまた珍しいことに、青山大学に在学する中村光という青年が青山の実態を調べるべく例の集落へ赴いた。
ありがとうございます。
完成品は後日、告知出来ればと思います。
#メモ
#詞
忘れないうちにメモ程度。
はしりがき
4/10 19:18
05.
“黒神”
その日はひどく退屈だった。学校に行くのも億劫に感じられた。
それもきっと、しとしとと降りそそぐ雨のせいだと気づくのにそんなに時間を必要としなかった。
端末からする声は、こちらとは対照的に楽しげなのがまた癪に障る。苛立ちを覚えながらも、その様子とは裏腹に彼女を目で追う。
彼女の人生は薔薇色だ。
生まれも育ちも、そして人生すらも約束をされている。彼女は、自分には無いものをいくつも持っている。まさに憧れの対象である。
ふと、画面に一件の通知が入る。
知らないアドレスだった。いつもなら迷惑メールだろうと開きもしないのだが、何故か今日は開いていた。いや、これも開く運命と決まっていたのかもしれない。
「 」
なんとメールには何も書かれていなかった。みれば、アドレスも空白だ。一体どうやって送られてきたのか、はたまたこれは送られてきたものなのか?バグの一種だったのではないか?
そんなことを今更気にしたところで関係ない。これが仮に迷惑メールや、チェーンメールだとしてもそんなことはどうでもいいことだった。
じわりじわりと影が伸びる。日が暮れる頃には、あの鬱々とした雨は上がっていた。
しかしそこには、いつもと違う風景がひとつあった。
誰かがそこに置いていったのか、はたまた神の悪戯か、それは街の中心にどっしりと佇んでいた。そう、中心地に大きな黒い塊が現れていたのだ。
誰も目撃者がいない所をみると、自然発生したものと考えるのが普通なのだろうが、ここまで真っ黒となると違和感しかない。自然なものがここまで光を吸収し、のっぺりと構えているのは自然のなせる技ではないからだ。
ようやく街の人が気づいたのだろう。あれは何だと話している。それもそうだ。突如現れた其れは、叩いても削っても、押しても引いてもぴくりともせず、焼いても冷やしても次の日にはつるんと元に戻っているのだ。科学者たちも総出で当たったが、まるで正体が分からない。
一説では、宇宙のスパイなのではないかとも囁かれているらしいが、そんなのはとてもバカバカしい話だ。
そんな騒ぎも一週間、ひと月とすればいつもの活気を取り戻していた。始めこそ、報道など色々な検証がされていたが、今となってはぱたりとしなくなってしまった。いや、もしかしたら知らないところで調査をやめるよう圧力がかかったのかもしれない。それくらいに人々は黒い塊のことを気に求めなくなってしまった。
ある時、真っ黒塊についてこんな噂が流れた。
「黒神様にお願いをすると叶う」
誰が言い出したのかわからない不確かな内容に、街の人々は再び踊らされていた。実に馬鹿馬鹿しいと思っていた一週間後、噂は確信に変わった。
医者も諦めていた難病を、黒神様にお願いしたら治ったのだという。嘘だと思ったが、他にも恋愛成就や商売繁盛など、ちらほらとその手の話が上がっていた。
たちまちにその話は街中に広まり、多くの人が訪れ始めた。街の観光業もうなぎ登りだ。真っ黒な塊は、いつしか“神”として崇められ始め、人々の信仰の対象となった。
だが、これまた不思議なことに一定の期間を経ると人々は黒神様に興味を示さなくなってしまった。黒神様を崇拝こそすれども、まるで見えてないかのような奇妙さが伺えたのだ。
そんな謎と奇妙さを孕んだ黒神様が気になり、僕もとうとう黒神様のもとを訪れた。
何を願ったのか、何を欲したのか細かいことは覚えていないが、あの時僕はただひたすらに変化を欲していた。そして、彼女に少しでも接点を持てればと思っていた。あわよくばお付き合いもしたいと願った。
――細かいことは覚えていないと言ったがそれは嘘だ。実はよく覚えている。
「彼女とお付き合いしたい」
そう願ったのだ。
薔薇色の彼女と付き合えば、灰色な自分の人生も色づくのではないだろうか。色のある人生を送りたい、そう願ったのだ。
そして、一週間後。
裏切られることなく、見事に黒神様の効力は発揮された。まさか、彼女と話せることになるなど思いもしなかった。
ただ、彼女と話をしていて分かったことがいくつかあった。彼女の人生は約束されている。
それは家柄や、金銭的なことを指しているのではないということだ。生まれこそ祝福を受けて裕福な家庭で幸せに育っていたが、彼女には生がなかった。もうあと1年も生きられはしないということ。
だからこそ、彼女の人生は華々しく見えたのかもしれない。誰かが、散り際こそ美しいと言っていたが、まさに今の彼女のことだろう。
そんな彼女の人生に花を添えられて本当に幸せだ。
そして、もうひとつ彼女の華々しさを産んでいたと思われる要因があった。彼女はもともと目が悪いというのは知っていたが、色が見えていないという。目に映る景色が全てモノクロに霞んで見えるというのだ。
現に一度、真っ赤な夕日を見た時に「黒神様と同じ」と不可解なことを言っていたことがある。それは、彼女にとっては血の色も、真っ赤な夕日もすべて真っ黒に見えてしまうということだ。
同じ景色を見ているのに、同じ場所に立っているのに、こんなにも見えている世界は違うのだろうか。
僕はもう一度黒神様にお願いをしに中心地へ向かった。彼女にはまだ生きていて欲しい、せめてだけでも色を見せてあげて欲しいと。
だが、そこに黒神様はいなかった。
いや、正確にはもう“見えてはいなかった”んだ。
夕日が静かに街を闇に染めていった。
#一次創作
#ファンタジー
#アイデア
#単発
#シリーズ
#創世学園ルアト
とりあえず、導入だけ。先っちょだけ。
モチベが著しく下がっているので先っちょだけ(2回目)。
はしりがき
8/24 23:55
かつて、この世界には星々が生きた証を刻み、そして語り継ぐ一族が存在した。
彼等は〈星の記録者〉と呼ばれ、世界が正しくあるようにと後世に語り継いでいった。
しかし、文明の発達や戦争により一族は絶滅の一途を辿った。命からがら生き延びたものの、多くの同胞を失った彼等は酷く傷ついた。
そして、彼らをさらに追い込んだのは機械の発明だった。これにより、星の記録はヒトから機械へと変わり、もう社会は彼等は必要とすることはなくなった。
役割を終えた彼等は、社会に、人に、紛れ静かに生きていくことになった。今となっては本当に彼等が存在したかもわからない。
ただひとつ、わかるのは彼等の名前にはC〈チェゼラー〉の名が付くということである。
これは、そんな云われがある青年の話。
はるあられさんのやる気に変化が起きました!
#創作
#アイデア
#冒頭
#単発
君はあの日死んで、僕は科学者になった。
という1文から出来た思いつきなおはなし。
冒頭からグロッキー
はしりがき
9/13 8:48
あの日、君は死んだ。
それはお湯が冷めるように、氷は溶けて水になるようにそれは当たり前のように訪れた。
人はいつか死んでしまう。それは分かっていた。生きているなら平等に訪れる其れは、あまりに残酷であった。
せめて、逝く時は穏やかになんてよく言うけれどそれを叶えてくれるかはまた別の問題なのだ。
僕は粉々になった君を必死にかき集めた。
けれど、“君だったもの”は指からすり抜け、水の中にぽちゃり、ぽちゃりと沈んで行った。
必死になればなるほど君は形を失い、漂う塵となった。
なぜ、あの日君が死ぬことになったのか僕には理解できない。
見えない何者かの犯行か、組織にでも狙われていたのだろうか、それとも何か重いものを患っていたのだろうか。
足りない頭で必死に考える。
理不尽の押しつけに、ただただ涙した。
そうして僕は、ひとつの答えにたどり着いた。
彼女を生き返らせてしまおう、と。
そんなこの世の摂理に反する様なことを軽々と犯していいものかとそう思う人もいるかもしれない。
だが、僕は確信した。
この生態系を時明かせば、人は造れる。
何度でも蘇らせることが出来るのだ。
その時僕の、いや、俺の倫理観は死んだ。
俺は死にものぐるいで勉強し、科学者になった。生態系を解き明かし、人が造れるようになった。
だがまだ、試験段階で一般への解放、利用はされていない。
そして今、俺が愛してやまなかった君が目の前にいる。
成功したんだ。君の手に触れる。
だが何か足りない。
きっと、内側の、こころ的なものが足りていないのだ。
また、君だったものが「どちゃっ」と鈍い音を立てて崩れた。
ああダメだ。
こんなんじゃダメだ。
全然君じゃない。
また新しい“君”を造らないと。
そんな俺のつぶやく横に、無数の君が転がっていた。
「今度の君は上手くできてくれよ?」
はるあられさんのやる気に変化が起きました!