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#アイデア
はるあられ2年前とりあえず、導入だけ。先っちょだけ。
モチベが著しく下がっているので先っちょだけ(2回目)。
かつて、この世界には星々が生きた証を刻み、そして語り継ぐ一族が存在した。
彼等は〈星の記録者〉と呼ばれ、世界が正しくあるようにと後世に語り継いでいった。
しかし、文明の発達や戦争により一族は絶滅の一途を辿った。命からがら生き延びたものの、多くの同胞を失った彼等は酷く傷ついた。
そして、彼らをさらに追い込んだのは機械の発明だった。これにより、星の記録はヒトから機械へと変わり、もう社会は彼等は必要とすることはなくなった。
役割を終えた彼等は、社会に、人に、紛れ静かに生きていくことになった。今となっては本当に彼等が存在したかもわからない。
ただひとつ、わかるのは彼等の名前にはC〈チェゼラー〉の名が付くということである。

これは、そんな云われがある青年の話。
はるあられさんのやる気に変化が起きました!
はるあられ2年前君はあの日死んで、僕は科学者になった。

という1文から出来た思いつきなおはなし。
冒頭からグロッキー
あの日、君は死んだ。

それはお湯が冷めるように、氷は溶けて水になるようにそれは当たり前のように訪れた。
人はいつか死んでしまう。それは分かっていた。生きているなら平等に訪れる其れは、あまりに残酷であった。
せめて、逝く時は穏やかになんてよく言うけれどそれを叶えてくれるかはまた別の問題なのだ。

僕は粉々になった君を必死にかき集めた。
けれど、“君だったもの”は指からすり抜け、水の中にぽちゃり、ぽちゃりと沈んで行った。
必死になればなるほど君は形を失い、漂う塵となった。

なぜ、あの日君が死ぬことになったのか僕には理解できない。
見えない何者かの犯行か、組織にでも狙われていたのだろうか、それとも何か重いものを患っていたのだろうか。
足りない頭で必死に考える。
理不尽の押しつけに、ただただ涙した。

そうして僕は、ひとつの答えにたどり着いた。
彼女を生き返らせてしまおう、と。

そんなこの世の摂理に反する様なことを軽々と犯していいものかとそう思う人もいるかもしれない。
だが、僕は確信した。
この生態系を時明かせば、人は造れる。
何度でも蘇らせることが出来るのだ。

その時僕の、いや、俺の倫理観は死んだ。

俺は死にものぐるいで勉強し、科学者になった。生態系を解き明かし、人が造れるようになった。
だがまだ、試験段階で一般への解放、利用はされていない。

そして今、俺が愛してやまなかった君が目の前にいる。

成功したんだ。君の手に触れる。
だが何か足りない。

きっと、内側の、こころ的なものが足りていないのだ。
また、君だったものが「どちゃっ」と鈍い音を立てて崩れた。
ああダメだ。
こんなんじゃダメだ。
全然君じゃない。
また新しい“君”を造らないと。

そんな俺のつぶやく横に、無数の君が転がっていた。

「今度の君は上手くできてくれよ?」
はるあられさんのやる気に変化が起きました!