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龍澤澁彦 基本読む専ですがふと思いついたネタを投げ込むかもしれません。
プロフィールの推しジャンルで「指定しない」が増えてた。これで表示ジャンルがデフォルトですべてになるっぽい。いいねR18なので。ワンクッション発想にすごく引き込まれた短くても少しずつ足していくテスト。今度は台風が過ぎてイメージしたことを。家の中にこもりきりだった体を起こそうと、久しぶりの晴れの日に近くを散歩してみた。
台風が明けて晴れ渡った空はすっかり秋の高さだ。見上げてマスク越しに深呼吸する。あの空の青が始まるところの空気を吸い込むように。
今あなたがいるところもこんな風に晴れてるだろうか。
応援してる!
kakenee始めたからには自分も何か書かなきゃなあと思い、今週末の台風で浮かんだシチュエーションを書いてみました。拙いですが……。「おはよ。雨すごいねえ。タコ殴りの雨ってやつ?」
「それを言うなら横殴りね。おはよ。雨うるさかった?」
パジャマ姿で目をこすりながらリビングにやってきた彼女に答える。
「うん、やっぱり台風来てるんだね~。昨日はそうでもなかったのに。」
「そうだね。私も音で目、覚めちゃったから。紅茶入れるね。」

カップに少しの水と牛乳を注ぎティーバッグを入れてラップをかけて電子レンジにかける。そして電気ケトルに水を入れて台にセットする。これは私の分。電子レンジが彼女のミルクティーを錬成している間に、沸いたお湯を自分のカップに注いでティーバッグを入れる。抽出を待つうちに電子レンジが音を立てるので、私はカップを取り出し砂糖をひとさじ入れてかき混ぜる。

彼女との交際は二年にもなろうかとしている。完全週休二日制だが小さな会社で休日出勤も多い私と、接客業で週末の仕事も多い彼女との間で会える日はそう多くはなく、今日は久しぶりに二人で過ごす休日だった。
この日に向けてどこに行こうかなんて予定を立てていたものの、数日前から発表された台風の進路予報に外出のプランはあえなく崩されてしまった。ならせめて家で映画でも見て過ごすかという話になり、彼女は台風に足止めされないよう、勤務明けの前夜から私の住むマンションの部屋に泊まりに来ていた。

「はい、できたよ。砂糖足りなかったら足して」
「ありがと~。台風の日って家の中にいるありがたさを実感するねえ。」
安心しきった彼女の声を聞きながら、自分のマグカップからティーバッグを引き上げる。外に目を向けると、朝目覚めたときから勢いを落とすことなく雨粒が窓に打ちつけている。このままの勢いが続けば都心でもどこかが冠水するかもしれない。

ふと自分のマンションの外までも水があふれた姿を想像する。街が私たちのいる階の真下の高さまで水に覆われて、この部屋が陸の孤島と化す。そうしたら仕事に行くこともなく明日も明後日も二人で過ごすことができるのに……いやいや食料はどうする水道も電気も止まるだろう。阿呆な妄想は即座に現実的思考に却下されて、私はマグカップをもって彼女のもとに戻る。
「これだけ雨がすごいとさあ。ここらへんも水に浸かっちゃってこの部屋だけ陸の孤島になっちゃったりして!そしたら帰らなくてもいいのにねえ。」彼女が言った。

「……んなわけないでしょ。」
私は呆れ混じりに微笑んで返す。たまたま昔読んでいた漫画の、一番好きだった描写までもが一致してたような、そんな気持ちを隠しながら。
きゅんとした