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たらこ10/26 1:03かきかけ赤安 ラーメンを食べに行く話深夜零時。シンデレラなら大急ぎなそんな時間に警察庁公安企画課の一室には僅かな明かりが灯っていた。部屋には二人の男、赤井と降谷だ。
「赤井、それ」
「ああ」
「あと、そこ」
「ん」
 代名詞だけで赤井は降谷が求めている書類を差し出す。
 降谷の左右にはA4の束、その隣にも同じ束、後ろには刑事ドラマでお馴染み段ボール箱に入った紙、紙、紙。そして、一つ空いた隣のデスクに黒いニット帽を被った赤井がいた。
 赤井自身も姿が見えなくなるほどの書類の山の中、僅かな隙間に無理矢理ねじ込まれた灰皿も今やもう風化しきったピラミッドとなっている。
 前髪をチョリンとピンクのゴムで一括りにした降谷は、疲労が溜まりきっている顔を隠そうともせず溜め息を吐く。赤井もそれに合わせるように、新しくピラミッドに加える予定の煙草に火を付けた。
 いつも火を付けた途端に上がる批判の声も今はない。赤井の煙草を止めさせるよりさっさと仕事を終わらしてこの煙まみれの部屋から追い出す方が現実的だと、降谷は早々に諦めていた。
 組織を壊滅した立役者の二人に待っていたのは、残務処理という名の発掘作業だった。
 今まで報告してきた情報や行動を裏取りをしながら正当なものであったと説明するための作業だ。自分たちは正義のために潜入捜査を行っていたのだと証明する大事な仕事である。
 優秀な降谷だったら一時間もかからずに終えることのできるその仕事だが、もう手を付け始めてから数時間ほど経っている。
 書類作業自体は簡単だ。
 ただ、降谷の潜入期間がその簡単な仕事をかなり複雑にしてしまう長さだっただけで。
 終わりの見えない作業にどちらからともなく溜め息が漏れる。
 日本警察に提出するためのこの作業になぜ赤井が関わっているかというと、赤井自身も米国に提出する書類制作を行っているからだ。
 赤井の方は期限がまだ先とは言え、別組織に属していながら互いが潜入中にライとバーボンとして深く関わっていたため、今となってはお互いしか知り得ぬ情報もあった。
 それに赤井が死亡詐称していた時の沖矢昴については赤井を追っていた降谷の記録が役に立つ。
 裏付けをするならば一辺にすませてしまったほうが早い。そんな理由で降谷のいつ終わるかわからない残業に付き合ってくれているのだ、この赤井秀一という男は。
 降谷はもう一度、何回目かわからない程の溜め息を吐いた。
 二十一世紀、青い猫型ロボットだっていてもおかしくないこの時代にわざわざ手書きでの作成だ。
 以前上の人間に業務改善を提案した際全ての作業データ化も提案したことがあったが、却下されたことがある。
 データは改竄と紛失が心配なのだ、と。
 江戸時代の常識はここでは通用しませんよ、と笑い飛ばしそうになったなぁ。
 自分が一番上の立場になったら確実にこの作業は全てデータ化にしてやる。そんな怒りにも似た感情で作業を進めていたのも最初の方だけで、もう今は早く帰りたいという気持ちしかない。
 本来ならば締め切りはもっと先のはずだったのに。
 だからこそ降谷は優先順位を下げていたし、紙での提出ということも考えて証拠書類を徐々に集めるなどのスケジューリングを作っていたのだ。
 証拠書類さえ集めてあれば後はそれをまとめるだけの簡単な仕事なのだ本来ならば。
 自分には一切非は無いと言える。
 悪いのは常識をアップデートできていない古臭い上司だろう。人事の変更でどうしても明日までには降谷の報告書に目を通す必要があると縋ってきたのをそういうことは先に言えと突き返すこともせずよく堪えた。
 全く僕は良く出来た部下だよ。特別手当があっても良いくらいだ。


 くるるぅ、静かな室内に響く腹の音。
「……お腹が空いた」
 降谷がポツリと呟いた。
 当たり前だ、最後に飯を食ったのは12時間前の昼。10時間前にこの仕事を言い渡されて、そこからほとんど休憩も挟まず口にしたのは自動販売機の缶コーヒーのみ。
 今日は前々から赤井と夕飯を食べに行く約束をしていたから店が閉まる前までに一区切りつけばと頑張っていたけれど、潜入捜査中の数年分を一区切りつくところまでの証拠を集めるのはいくら自分たちが優秀な捜査官だとしても現実的に厳しかった。
 フゥ、と白い煙を頭上に吐き出した男が口を開く。
「……煙草がなくなりそうだ。何か買ってくるよ」
 何がいい?
 自分だって疲れているだろうに、


「ラーメン」
「ん?」
「ラーメン食べたい」
「うん?」

「赤井、ラーメン食べ行きましょ」
「こんな時間にラーメンなんてやってないだろう」


「ラーメンてものは罪深ければ罪深いほど美味しいんですよ。深夜のラーメンは大罪です」
「罪の極み」
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 フゥ、と白い煙を頭上に吐き出した男が口を開く。
「……煙草がなくなりそうだ。ついでに何か買ってくるよ」
 何がいい? と自分だって疲れているだろうに、赤井は僕を労るようにポンポンと頭を撫でてきた。
 子供扱いするな! と元気があれば手を振り払っていたが、そんな力もなくされるがままに髪の毛を撫でられる。
 赤井の節くれだった指は存外気持よく髪の毛を梳く。そのまま瞼を閉じてしまいそうなのを、ぐぅぅという先程よりも大きな鳴き声が引き止めた。
「腹の虫は元気だな」
「……、べたい」
「ん?」
「ラーメン食べたい!!」
 ガバッと椅子から立ち上がる。思い立ってしまったら堪らなかった。
 あの味!あの匂い!ああ口の中がラーメンを求めてる!
 じゅわりと唾液が口内に広がる。全身がカロリーと塩気、脂質を求めているのがわかる。
「赤井!ラーメン食べに行きますよ!」
「……元気なのは腹の虫だけじゃなかったか」
「ラーメンの前には人は力を奮い立たせることができるんです!」
「まるで魔王討伐じゃないか。こんな時間にやってるのか?」
「……フッフッフッ、ここは霞ヶ関ですよ。残業ばかりの公務員がいるこの地に深夜ラーメンの店がないわけないでしょう」
「日本人の闇から生まれた店だぞ、それは」
「いいんです!ラーメンに罪はない!深夜のラーメンは最高に美味いんですから!」
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「いいんです!ラーメンに罪はない!深夜のラーメンは最高に美味いんですから!」
 そうと決まれば善は急げだ、降谷は椅子にかけていた背広を羽織りグンと背伸びをする。
 日付は超えて上司の言った締め切りの日だが、寝なければ今日は今日!
 どうせならここらでしっかり腹を満たして活力をつけたほうがいい!
「そうだろ赤井!」
 脳内の考えを口に出さずに赤井に同意を求める。赤井はまるで元気が良すぎる子どもを見る目でこちらを見ていた。
「……考えてることは分かるが、な?」
「僕とんこつ、いや……醤油にします!いやいっそ二つ食べるか?」
「君、いくら見た目が若いとは言えどうしたらそんな胃袋でいられるんだ?」
「だれがカワイ子ちゃんだって〜〜〜??オラ行くぞ赤井〜〜〜!!」
 誰も可愛いなんて言ってはいない。だが年齢の話になると童顔とセットにされることが多すぎて言葉を先読みして答えてしまった。
 自分が厄介な絡み方をしているのは分かっていたが潜入捜査を終え内勤勤務になってから安定の定時退社ばかりだったのだ。久しぶりの深夜残業、同僚とも言えるような存在との夜食に少しだけ地に足が着いていなくなっている気がする。
「やれやれ、確かに君は可愛いがな」
 部屋の扉前で足踏みをしている僕に反してゆったりと椅子を戻す赤井を思わず睨み付ける。
「あ?なめてます?三十路過ぎたおじさんが可愛いわけないだろ!」
 腕を組んでふんぞり返れば赤井は無遠慮に人を上から下まで眺めて鼻で笑ってきた。
「おじさん、ね。やれやれ、君がおじさんならそれこそ東洋の神秘になるさ……」
 肩をすくめて赤井はいつものジャケットを手に持つ。
「いいから早く行きますよ赤井!」
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そうかもしれない
大変だよね
うん、うん。
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そうかも
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負けないで!
一緒に頑張ろう!
後悔させてやろうよ!
明日はきっとよくなるよ
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