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nomichixxx5/31 19:52鶴さに♀ 審神者は怪我で引退した元バレエダンサーという設定 で妄想して力尽きた供養です5番ポジションからふらつく事なくつま先で立つ。
そこから踏み切って跳躍し、たおやかに開脚する姿。
宙で時が止まる。
腕はしなやかに、指先まで静謐に。
照明を見上げて微笑み手を伸ばすあなた。
咲き誇り、羽ばたく。
あなたは確かに花だった。
あなたは確かに鳥だった。

あなたがわたしを手にするまでを、わたしは確かに見ていました。
それがあなたの最後のステージになってしまったけれど、わたしはあなたという最高のダンサーの側にいられたことを誇りに思います。




「鶴丸」
まだ冬は終わっておらず、されど時折訪れるようになった春の陽気。
暖かな日差しが差し込む本丸の執務室で、ひとのかたちを持つ一振りの刀が部屋のあちこちを探索しているのを、部屋の主である女性は微笑ましく眺めていた。
彼は、宝探しゲームの途中だという。
「また誰かここに隠したの?」
「いいじゃないか、皆きみの顔を見に来る口実が欲しいんだろう」
鶴丸と呼ばれた刀はそう言って笑う。悪戯っぽい言葉の割に、その声と表情は穏やかだ。
「それにしてもきみ、本丸に来てからそれなりに経つだろう。いい加減荷解きはしないのかい?」
棚の横、部屋の隅に積まれた箱の塔を指差し、主に問うた。
箱に視線を向けつつ、彼女はあまり気のない声を返す。
「まあ、開けてもしまうだけなのよね」
「かわいそうに。ものは使われてこそ喜ぶことをきみはよく知っていると思うんだがなあ」
大袈裟にため息を吐きながら、鶴丸は憐れむように箱を撫でる。
「そうねえ」
そんな彼と箱を他人事のように見つめる持ち主。
鶴丸は何かと理由をつけて自分に会いに来ては忙しなく、という程でもないが割とまめに話し相手を強請りにくる。他の本丸の「鶴丸国永」達はどうなのかわからないが(そもそも刀についての知識が無かったのだ)この本丸の彼は喜怒哀楽がはっきりしており、千年在る者にしては表裏が無く、刀を喚び起こした審神者たる彼女は彼に対し、やや不謹慎ながらこどものような印象を感じていた。
今も箱を撫で続けながらかわいそうになあと話しかけているが、そんなに気になるならさっさと開けてしまえばいいのに、彼はそれをしない。ちなみに、一番古い付き合いのとある新撰組の打刀であれば、「下着じゃないならいいよね?」と一度確認した上で開けていたことだろう。
鶴丸はただこちらの様子を伺っている。コメディめいた芝居をしながら、その瞳は叱られないかどうか、嫌われないかと確かに怯えている。たまに居る、臆病ゆえに口が良く回るこどもみたいに。
「開けたい?」
とくに叱ったことも嫌ったことも無いのだが、なんとなくその表情にくすぐられるものがあり、つい意地悪な聞き方をしてしまう。
鶴丸は一瞬きょとん、とした後で眉を困ったように下げて「きみが自分で開けないものを開けるのは気が引ける」と箱から手を離した。
「私が居ない間に宝をそこに隠した可能性もあるんじゃないの?」
「誰もきみが手をつけないものを触ったりはしない。隠すならきみが、他人が触れても気にしない場所。たとえば」
箱の反対側の棚に目を留める。花瓶やオブジェの乗ったそれには、いくつかの引き出しがあった。
「この棚は執務の消耗品しか入れないだろ?ほら、」
「あら…鶴丸、よく見て」
何番目かの引き出しを棚から抜いて持ち上げると、底の裏側にマスキングテープで花札が貼り付けてあった。花札には「はずれ」と書かれた付箋が貼られていて、二人は思わず顔を見合わせて笑った。
「やられたな」
「残念ね」
「きみの部屋を荒らして終わってしまったな。すまない、とりあえず引き出しを元に…」
鶴丸は抜いた引き出しを元の位置に差し込む。が、レールが錆びているためか途中で引っ掛かり、何度か強引に押し込んだところで棚が揺れ、一番不安定な立ち方をしていたオブジェが揺れて落下した。そしてそこの床は、畳ではなく。
「あ、」
がしゃん、と音を立てて透明なかけらが散る。
「あらま」
「あ…」
やってしまった。
鶴丸の白い顔はますます白くなり、窺うように主を見る。
一瞬だけ呆けていた彼女はすぐ鶴丸に向き直り、「ガラスだからね、足を切っちゃうといけないから動かないでね。あと触っちゃダメだからね」とスリッパを履いていた足をいそいそと動かし掃除用具を取りに向かった。
とりあえず引き出しを収め、言いつけ通り足の位置を動かさないようにその場に屈んで、大小に飛び散ったオブジェのかけらを見つめた。
手を切る心配のなさそうな大きな破片を手に取る。随分簡略化されているが、丸くて部分的な凹凸のあるそれはどうやら人の頭部を表現しているようだった。
「きみ、本当にすまない…」
指の腹でその頬の部分を撫でながら、鶴丸は心から詫びる。
主に対して、そして壊れたオブジェに対して。
「気にしなくていいのに」
箒と塵取りを持って戻ってきた彼女は、鶴丸に笑いかけた。
それでも鶴丸の表情は晴れなかった。
「だが、俺達よりも長くきみと供に在った品じゃないのか」
自分達は本丸での生活を通して、主たる彼女との出会いから現在を少なからず尊い時間だと感じており、少しでも永く供に在れたら、とも思っている。
そして自分達とこれは同じ「モノ」だ。かの物も、彼女と永く在りたかったに違いない。そう思うからこそ、鶴丸は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「そうね」
彼女は別の大きな破片を手に取った。そこに文字が書かれていたが、異国語で鶴丸には読めない。
彼女の瞳は、ガラスの向こうの世界を見つめていた。
「……」
彼はその先を知らなければ、想像すら浮かばなかった。
この本丸に主たる審神者が来て2年。
彼女の刀として喚び起こされて半年。
過去を問えるところまで、彼女との距離が埋まるまでの時を、鶴丸は未だ満たしていない。

「…きみは俺を責めてくれやしないが、間違いなくこれはきみにとって大切なものだ」
しばらく箒の音しかしなかった、長い沈黙の後。塵取りの中に収められた破片を見つめながら、鶴丸は懇願した。
「これを俺に預からせてほしい」
言葉から、やろうとしていることは想像がついた。審神者は首を横に振る。
「本当に気にしなくて良いのよ。それに置き物だし、なんとなく飾ってただけだし…」
「埃を被らずそこに在ったんだ。それなりに大事にしていたことくらい解る」
「でも」
「もちろん、完全に元の状態に直すことはできないが…。これはきみの歴史だ。きみを物語る品だ。壊してしまってから言うのは格好がつかないが、俺だって大事にしたい」
「…大袈裟ねぇ」
食い下がる彼に根負けし、審神者は塵取りを手渡した。
「ただし、取扱注意。怪我をしないように。それだけは気をつけてね」
「…ありがとう」
「お礼を言うのは私だと思うんだけど」
「いいんだ。俺がそうしたいんだから」
鶴丸の表情から、謝意の分だけほんの少し力が抜けた。


夢である、と気づくのは早かった。
「ねえ、先生。私やっぱりコンクールなんて向いてないと思うの」
それほど広くない鏡張りの部屋。
一人の少女が、鏡越しに映る壮年の女性に話しかけていた。
面立ちは間違いなく、自分の主である彼女だ。今より少し頬が丸いけれど。
鶴丸の存在は、どこにも映っていない。けれど、ただ今の事象を視せられている感覚だけがそこにあった。
少女の片足はつま先で立ち、もう片足はぴんと高く上げ。
たおやかな動きではあったが、その表情は冴えない。
「このスタジオの発表会だけで充分よ、競うのなんてやったことないし」
「競いに、でなくても大会ついでに学びにいくだけでもあなたには良い経験になるわ」
「いきなり海外なんて」
「勝手に動画応募したの、まだ怒ってるの?」
先生、と呼ばれた壮年の女性は悪戯っぽく笑う。
「そりゃあ怒るわよ」
「でも選考に受かったんだもの、凄いことよ」
「せめて国内コンクールにしてくれればよかったのに」
脚を交互にクロスさせて、爪先立ちだった両足を指先から踵まで床に着け、もう一度爪先立ちになり後ろ側に置いていた足をくるりと前に滑り出し、身体の軸足を前側に変えて、もう片足をコンパスのように回して。
「講師としては、せっかくだしスケールの大きい人生経験をさせておこうと思って」
「大学受験前にスケールの大きい挫折を味わったらどうしてくれるの」
「がんばって」
「他人事だと思って…」
その場で脚を抱えて座り、講師を恨めしげに睨む。
「勿体ないと思ったのよ」
講師の声を聞き流しながら靴の紐を解いて、窮屈そうにしていた足を解放し、親指付近を念入りに揉む。靴の爪先は何度も繕われていて、いつのものかわからない黒ずんだシミがあった。


転寝から現実に意識を戻せば、新聞紙の上に並べられたオブジェの破片が視界に入った。流石に塵取りのまま部屋に持ち込むのは気が引けたので、机に広げやすいように新聞紙に包んだのを思い出す。
壁の時計を見ると(いつぞやの誉の褒美で主がくれた。あんてぃーくとやらだ)午前3時を回っていた。
オブジェ修復の進捗は芳しくない。彼女の部屋に溶け込みすぎて全く意識をしておらず、元々在った形をあまり覚えていなかったからだ。
「すまないな、きみの手入れは思ったよりも時間がかかりそうだ」
オブジェの頭部に謝りつつ、別の破片を手に取った。
直線の先にある、豆のような小さな丸み。つい先程見たような。
(そうか、これは足だ)
メモ用紙に「足」「頭」と書き出し、該当するパーツをその上に置いていく。
そして、夢で見た審神者の姿勢良い立ち姿を思い浮かべる。
道楽に現世の情報を漁っていたら写真ぐらいは一度目にしている気がする。あれは、異国の舞の所作だ。
彼女は今も姿勢良く、あの背筋をぴんと張った真っ直ぐな立ち姿を、鶴丸は好ましく思っている。
(俺は、主の過去を夢に見たのか。いや…)
「きみが、俺に見せてくれたのか」
話しかけてもその答えが返ってくる事は無く、鶴丸はただただ顔が熱くなる心地がした。むずむずした。どきどきした。
主が秘密にしようと思っているのかはさておき、事実彼女が語らぬところに触れている。
好奇心はある。戸惑いもある。良かったのかという躊躇いもある。
けれど、確かに。
(うれしいなあ)
俄然、修復に張り切ろうという気持ちになる程度には、この鶴丸国永は素直であった。
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