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志苑(石月)10/25 19:40来年のオンラインイベントで出したい本の内容なんだが、続きを悩んでいる…
(載せてるのは序章のみ。完成したら、支部にちゃんとしたサンプル掲載よてい)
「こ、こは、一体……?」
 くらい、暗い部屋の奥。周囲にはなにも見えず、一切の音も聞こえず。
 ただただ暗く、闇よりもさらに黒い空間があるだけの、大広間。
 そんな感想をいだいたとき、ふと頭をよぎった光景は。……みずからが高い場所からか落下したときのことと、見知らぬだれかが死ぬ刹那。
 ああ、そうか。私はあのとき、たすからなかったのだ。
 それなのになぜか、今はこうして、生きている。その証拠に、自分がたたずむ暗闇が、とてもくるしいのだから。
「……はあ……」
 状況はよくわからないが、とにかく、しめつけられる感じがする。息ができないというか、首のあたりが、熱を持っている。
 あたたかさの理由は、すぐに理解した。自身の頸動脈から、ながれる血なのだ……と。
「あ、そういうことね……」
 いやだなあ。一度は命を落としたはずなのに、また殺されてしまうなんて。ふっと浮かんだ言葉に、頭をかたむける。
 瞬間的に、脳内をよぎった光景は。
 彼らに……刀剣男士にひどい仕打ちをして、うらまれ、にくまれて。……最終的には裏切られて。
 仮にも神である男士を、乱雑にあつかえば、ただですむはずなんてないのに。おろかな行動ばかりをしてのけた、この身体の主。
 最後にはみなに告発されて、断首刑にされる。そういう、よくある断罪エンドだった。
「……バカね、あなたは。もっとあのひとたちを、だいじにするべきたったのに……」
 元の世界にいたとき私は、なんでもかんでも人のたのみを聴く、都合のいい人間だった。他人からたよられることに、よろこびさえ感じてさえいた。
 けれどそれは結局、周りの人間からしてみれば、便利な道具なだけでしかなくて。
 自分は、周囲にうまいこと、利用されていただけだ。やっとその事実に気がついたときには、精神を壊してしまった。
「……ま、あるじさま!」
「……え?」
 ずっと声をかけられていたのだろうか、すこしイラつきぎみの相手に、目線をむける。
「聞いていらっしゃらなかったのですね?」
 あきれた様子をかくしもせず、大きなため息をつく。
「……ですから、現状のままですと、刀剣たちから反発がでる一方です。今のうちに、行動をあらためてくださらないと……」
 そこにいるのは、たしかに、かの管狐で。夢ではないのかと、目のまえの、丸い頬をつかんでやった。
「おやめください!」
「あ、うん、ごめん。……現実、みたいね……」
 これ……というか、彼? の名は、こんのすけ。ここのこんのすけは、しょうしょう口うるさいタイプのようである。
「あるじさま! こちらがよそのあるじからなんと呼ばれているか、ごぞんじですか! たまには、みなのことも、お考えを!」
 彼女の記憶によると、どうやら、いわゆるブラック本丸というやつだ。なぜ黒いかといえばと、刀剣男士の扱いが悪く、すぐに破壊してしまったりするからだ。
 自分の世界で審神者をしていたころ、自本丸もそのたぐいなのではないか? と、なんども、悩んだことがあるけれども。
(ふうん。いろいろとながれこんでくるけど、これは……)
 この主はまさに、まっくろそのものだった。
 意識の片隅のさやかという人物は、とにかく、手入れをしない人のよう。さすがに重傷の一にでもなれば、するのかと思ったけれど。そんな基本的なことさえも、していないのだ。
 過去には、貴重な刀さえポンポンと折っていたようで。刀装もつけずに進軍して、ひどい目に遭わせてきている。
「……はあ……」
 ……もしこいつの刀剣だったら、いっそ、こいつを殺してやりたいわよ。そうおこりそうになってから、あ、自身がそいつになってしまったのだったわ。と、気づく。
 うん、決めた。こうなった以上はもう、独自のやりかたで、本丸を変えて行くしかない。
「……こんのすけ、とりあえず、今重傷や中傷の男士はどのくらい?」
「……あるじ、さま……?」
 どういうつもりなのかが理解できないのか、こんのすけが、おどろいたようにこちらを見る。
「それから、現在の部隊編成と、初期刀はだれ?」
「え?」
 意味がわからない、という顔をされたので、苦笑いをかえし。
「ごめんなさい。ところどころ、記憶が欠如しているみたいなの……。だから、いろいろとおしえてもらっていい?」
 うたがいの眼差しをおくりながらも、肝心なことはおしえてくれるこんのすけに。
「ありがとう」
 と笑顔をむけたら、たいそうおどろかれてしまった。彼女は、そうとう冷たい人物でもあったのか。
 わかったことは、はじまりの一振りが山姥切国広で。近侍が、山姥切長義であること。……そして。
「つまり、私はもともと、国広と長義がお気に入りだったのね?」
「はい。山姥切だけは、とてもたいせつになさっているようでした」
 おきにいりだからこそ、刀装もきちんとつけていたし、手入れもしていたようで。折ったことも、ないようである。
「……は、はは……。さいってーね……。そりゃあ、政府に売られて、殺されるわけだわ……」
「……? あるじさま?」
「……ああ、なんでも。こっちの話しよ」
 怪訝な表情をされてしまったので、ごまかしの笑みをかえす。
 それにしても、だ。ここの主は、みなの食事も、ろくな食材は用意していないのか。ならばまずは、そこからかな?
「なにを置いてもまず、おいしいごはん、よね……」
 それから、装備をちゃんと作って、遠征にだそう。何かしようにも、資源が足らなすぎる。それでも、戦闘でなければ、負傷していたとてなんとかなるはず。
 本当にこの審神者ときたら、男士を物だとしか思っていなかったのか。ほとんどみんな、どんな場所でも安全かわからない、中傷以上じゃないの!
(どういう神経してるの!?)
 そりゃあ刀剣男士とは、元来は刀であり、モノかもしれない。けれど彼らは付喪神で、ヒトの肉体をあたえたのは、ほかでもなく自身ではないのか。
 それなのに、こんなにもひどい仕打ちが、よくもできたものだと感心すらする。
「……ほんと、最低だわ……」
 人の身をあたえられた以上、刀剣にも、心もあるというのに。それに、身体が傷ついたら、いたみだって感じるのだ。
 こんな、だれが見ても最悪な行為をしていたのだ。うらまれ、殺されるのは当然の結果だ。むしろ、直接手をくだされなかっただけでも、僥倖ではなかろうか?
(よく、数年間でも、業務ができていたわね……)
 だが今、体は、かの審神者のものだ。しかし、中身は別人だ。本人の意思など無視できる。彼女はすでに、死んでしまったのだから。
 今後とりしきるのは私なのだもの、どう変えたところで、文句など言えないはず。ならば、自分にできることをするまで。
「……そう、よね……」
 まっ黒い本丸だというのならば、まっしろにぬりかえてしまえばいいじゃない。この器の持ちぬし……結城さやかは、現世から消えてしまったのだ。
「……ふふ、ふふふふふ……」
「あ、あるじさま……?」
 軽く引いた態度のこんのすけに、むきなおる。
「いい? こんのすけ、今日からここを、ブラックなんて呼ばせない」
「……は、はあ……?」
 すぐには、むずかしいかもしれない。みなからの信頼は、地に落ちているし。そもそも、資源やら小判やらが、足りないにもほどがある。
 それに、現存している男士の情報も、知っておかなければならない。それから……。ああもう、やることが多すぎる! 
「さあ、いそがしくなるわよ〜!」
 ゆいいつ、お気に入りであったはずの、長義と国広。その二振りにさえも、見捨てられるほどの、どにもならない主だ。
 それをホワイトと言われる本丸にまで立て直すのは、かなりの時間がかかるはずだ。だがそれでも、あきらめたくなかった。
 こんなにも、たいせつにしなければいけなかった刀剣男士を、ひどい目にあわせたさやか。彼女を、許すわけにはいかない。
「……私が、やらなくちゃ……」
 そんなことをやっていて、前世? でも、こわれたはずなのに。本来であればそこまでしたいほど、審神者にとって彼らは、たいせつな存在なのだ。
 絶対に、ここのみなを、しあわせにしてみせる! ……なんて意気込んではみたものの、かんたんにはいくわけがなく。
 刀装作成のために呼びつけた近侍の山姥切長義には、これでもか! というほど、にらみつけられてしまった。
(無理もないわよねえ……。あからさまに、自分たちだけ、あつかいがちがうのだから……)
 思わず、にがわらう。こんな人間じゃあ、信用なんて、してもらえるわけはない。
 ちなみに、『にがわらい』とは、おこるに怒れない状況のことを指すのだと聞いた。今回のは、自身にたいして、だ。
 さいわいにも、まだ山姥切たちだけは、心がこわれていないみたいだ。男士のなかには、主からのあつかいに耐えかねたのか、瞳が死んでいる子もいたから……。
「刀装を、作成したいのだけどいい、ですか……?」
「……は? 昨日まで、つけようともしなかったくせに?」
「そう、ですね……。ちょっとした、心境の変化……と、言っておきます」
 再度、苦笑い。過去に一度も、敬語を使わなかったやつが、だ。突如ていねいにしゃべり、刀装作りをするといいだす。そりゃあ、不信感しかわかないわよね……。
「資源がとぼしいから、とりあえずはここまでかな……。あとは、遠征でしのいで……」
 独りごちると、近侍が怪訝……というよりにらむというのが正解か。……にながめていることには、気づいていたけれど。今はそれよりも、たりないものをなんとかするほうがさきだ。
「っと、こんなものかな」
 あるていどの予定をたててから、部隊の編成や、遠征先の確認かな? ひと先ずは、時間の短い所からだして、すこしずつ集めなければ。
 それから、すぐに手入れが出来きそうな男士は、先に入れてしまおう。ほかにやることは……と思考考をめぐらせていたら、きゅうに、肩をつかまれる。
「なにを、たくらんでいるんだ?」
「……え?」
「急にやさしくしても、俺は……俺たちは、きみを主とは認めないよ」
 その瞳を見たとき、すべてを察した。……この審神者は、むしろみなから、にくまれてさえいるのだ……と。
「……べつに、どんなふうに思われていても……できる手助けはあるでしょう?」
 長義の蒼い目が、見たことがないほど冷たくて。私は、精一杯の笑顔で、そう応えるしかなかった――。
頑張って!
応援してる!
待っている!いつまでも!
やっちゃいましょう!
大丈夫......!
そういうときもある!
行ける気がする!
落ち着けっ!
いつもありがとう!
きっとうまくいく!
大丈夫!
どんな道も正解だから
負けないで!
一緒に頑張ろう!
後悔させてやろうよ!
明日はきっとよくなるよ
のんびり行こう!
人は変われる!
なるようになる!
頼む、続きが読みたい!
この本欲しすぎる
これ好き! 好きすぎる!
ありがとう、これで今日も生きていける
発想にすごく引き込まれた
いや、十分すごいよ!
ぐはっ😍
おお〜😲
うるる😭
なるほど
それいいね!
共感する
響くわ〜
マジ天使
天才!
エロい!
神降臨!
素敵
かわいい
きゅんとした
泣ける……
ぞくぞくした
いいね
待っている!いつまでも!
いつもありがとう!
わかる、わかるよ……
苦しいよね
悩むよね
確かにね
その通り!
もちろん!
激しく同意
わかりみがすごい
お前は俺か
そうかもしれない
大変だよね
うん、うん。
そうだね
そう思う
そうかも
それな
うるる😭
大丈夫......!
そういうときもある!
なるほど
共感する
大丈夫!
のんびり行こう!
泣ける……
おめでとう!
やったぜ!
やるじゃん!
エライ!
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おお〜😲
うるる😭
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神降臨!
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