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nomichixxx5/30 20:03創作審神者+本丸(兼さに要素後々入ります)本の漫画版の焼き直しを小説で書くとこの草稿
第1巻の0章・プロローグ ※兼さんはまだ出てきません
モノが語る故、物語。

人よ、数多の物語の故に自らの人生たる物語が在ることを
—――努努、忘れるな。


<プロローグ~定義>

                
晴天の曠野。
鋼が風を斬り、ぶつかり合って火花を散らしている。
黒い靄を纏った浮遊する骨、或いは腐敗した人間の身体のような「何か」。それと、豪奢な衣装を纏った人間—――否、その身体能力は人ではない—――が、互いに刀を交えている。一閃、渾身の力を込めた骨の物体が相対する者に迫った。
「おや、こんなものですか」
難なく避けた「彼」は、手に持つ刃を返し、骨の物体の頭部に突き刺す。金切り声の様な断末魔と共に、どす黒い血飛沫が散り、物体は霧散した。血飛沫は一瞬、彼の山吹色の装束と白銀の髪を汚したが、物体の消失と共にそれも消えた。
刀を納め、彼は振り返り微笑む。
「皆もご無事で何より」
「おー」やら「ハイ」やらバラバラに返事をする者たちもまた、彼と同じ様に豪奢な衣装を纏い、刀を携えていた。その内の一人が顔の前に手を掲げて、彼に詫びた。
「悪いな小狐丸の旦那。撃ち漏らしちまった」
「構いませんよ薬研殿。誉を頂く機会が増えましたゆえ」
気にすることもなくより深い笑みを見せる小狐丸に、薬研は苦笑した。
「ちゃっかりしてんなぁ」
「新参たるもの強かでいなければ、主(ぬし)様(さま)も…」
先程の戦闘の緊迫感は何処へやら、曠野には和やかな笑い声がしばらく続いた。

「えーと、状況終了?」
一方その頃。
純和風の屋敷に、「執務」のため誂えられた一室で、彼らの様子を観測する青年の姿があった。頭部に装着した端末をずらし、額の汗を雑に拭う。神社の神主の様な装束と、SF染みた頭部の端末や部屋の空間に幾つも点在するホログラムの画面が如何にもミスマッチだが、彼の職務と今置かれている環境に於いて、徐々に当たり前に溶け込んだ日常になりつつある。画面のひとつには、先ほど戦っていた小狐丸達が映っていた。
「時間遡行軍の殲滅を確認。
こんのすけ、介入から現時点の歴史事象記録との誤差は?」
「0.0000001%以内です」
青年は自分の隣に佇む小さな狐に話しかけた。狐はその前足でホログラムのキーボードを器用に叩き、青年の質問の回答を表示してみせた。そしてそうするのが当然のように、自然に人の言葉を話し出す。青年がそれに驚くことはない。
「前後の事象調整作業不要範囲にぎりぎりおさまりました。です、が…現在時間事象の影響のことは大丈夫だと思いますけど、念のため担当部署に連絡しておきますね」
「頼む」
画面に表示された数字を更に演算した値を見た狐は、ほんの少し苦い表情を浮かべながら青年の指示に従ってメールを送信した。すぐに「戦績を受領しました。連絡事項については確認後、本部に通達します」という簡素な返事を受信したところで、青年は端末を頭部から取り去って雑に放り、仰向けに横たわった。
「あー…よかった。今回もなんとかいけたわ」
「しっかりしてください。先代様からもちゃんと太鼓判を頂いていたでしょう?」
あ~、とだらしない声を出して脱力する青年の頬を、狐は叱咤するようにぺしぺしと叩く。
「だけどよ、あっちの人の命とか、派遣する部隊の命とか、やっぱり重いしさ…」
「そういうことは皆様の帰還処理を終えてから言ってください」
「こんのすけは厳しいなぁ」
こんのすけの小言を右から左に聞き流し切れず文句を垂れながら、青年は再び身を起こした。
「先代様から、主(あるじ)様(さま)のことをよ~く教育してくれ!と言いつけられておりますので」
「せんぱぁい…」
こんのすけの小言が鞭ならば、飴を投げ込むにもそろそろ良い頃合いであろう、と小狐丸は腕に装着された端末を操作する。画面に表示された情けない顔をする「主」に声をかけた。
『主様なら大丈夫ですよ。自信をお持ちくだされ』
「サンキュ、小狐丸」
励まされ、照れ笑いを浮かべていると小狐丸の横から別の顔が画面に割り込んできた。
『お~い、わしらの帰還承認はまだかのー?』
「あーすんません陸奥守さん!帰還出します!」
指摘され慌てて指定のコードを入力する。小狐丸達の周囲に円筒状の光が現れた。
『急かしてすまんの。
…のう、もうおまさんはわしらの…わしの「主」やき、しゃんとしい』
「…うっす」
陸奥守の鼓舞に背筋を伸ばし、彼らが画面から消えるのを見届ける。
【長篠→本丸 第一部隊刀剣男士 転送完了しました】
画面と音声がそう伝えてきたのを見て、青年は画面を閉じた。
そして、目を細めながら窓の外を眺めぽつん、と呟く。
「…先輩、元気かな」
「議員秘書として働いておいでだとか。お忙しそうですね」
屋敷の外が帰還した小狐丸達の声で俄かに騒がしくなってきたところで、一人と一匹は立ち上がり、彼らを出迎えるべく執務室の障子戸を開けた。
「もうちょっと落ち着いたら、手土産でも持ってあいさつに行くか」
「その時は陸奥守様も誘ってさしあげませんと。
飄々と振舞っておられますが…きっと誰よりも気にしておいででしょうから」

*****

彼らの置かれている状況は西暦二〇〇〇年代~二千百年代末まで遡る。
長く続いた全世界の冷戦・恐慌に痺れを切らした幾つかの国が、国際法違反の兵器を使用したのをきっかけに世界大戦が勃発。各国のあらゆる兵器により、地球上の大部分が焦土と化し、世界人口は戦前の半数以下にまで減少した。辛うじて機能した国際機関の幾つかが結託し戦争は終結したが、その後は自国の一刻も早い復興を図るため、一時的な鎖国を機関の加盟国全てで結ぶこととなった。日本もその例に漏れず、必要最低限の貿易及び技術の相互支援を除き、鎖国を余儀なくされた。
鎖国は二二〇〇年代の今でも続いているが、各国との関係途絶によるものではないため、一般人の海外旅行は面倒な検査を幾つか受けることで可能となっている。が、費用も時間も「国内クルージングが何往復も出来る」程度にかかるため、需要も供給も少なくなっており、人々の海外への関心は国際放送や雑誌などのメディアで情報を得るくらいに留まっていた。
また、鎖国と同時期に日本で「歴史修正」という現象が発生し始めた。
ある日、「今先程まで」共に居た隣人が急に消えた。複数人で行動していた内の数名が居なくなっていた。警察にはそういった相次ぐ失踪届を受けては捜索を開始するも、まず身元を調べようとしたところで戸籍が存在せず「消えた人物がそもそも存在していない」という壁に打ち当たり、頓挫した。更に奇妙な事に、同じく失踪した人間の隣にいたらしい他の人物に話を聞けば、その者に関する記憶すら消えてしまっていた。当時からすれば、戸籍や「居た」と証言した側の裏付け出来る証拠が無い時点で、失踪した人物すらそもそも居ないものであったとして、最終的には失踪届そのものが受理を取り消されたという。しかし同じ現象が相次ぐ事で、失踪者の捜索及び記憶している側と記憶していない側が決まって現れる事象について、様々な分野での研究調査が進められることとなった。
結果、時を遡り過去に何らかの干渉が行われた事でバタフライエフェクトの如く現在時間に影響を受けた、という説が最も支持され、政府は専門家達に時間遡行のメカニズムについて解明を急がせた。こうして、時間遡行による事象変更は「歴史修正」、それを目論む主犯らは「歴史修正主義者」と定義され、同時に、対策について議論と研究が進み、遂に遡行の手段として利用されている空間の歪曲点が発見された。また、現在時間と空間を切り離し物質及び生命を存在可能にする亜空間技術が開発され、政府はこの一連の歴史修正事件の対策本部をこの亜空間に設置することとなった。その後、本部の設立及び大規模な予算投資によって歴史修正主義者の実働部隊、およびそれら「時間遡行軍」の起源が「刀剣」となっていることが明らかとなった。逸話、或いは刃に染み込んだ血、刀工やかつての持ち主またはそれらを羨んだ者たちの心を浴びてきたその物語により、量子力学的理論上それらに意識と呼ぶに相応しいだけの観測数値が確認された。その意識体とのアクセスを試みるにあたり、人類はモノに宿る意識を古来の物語等から「付喪神」と呼称。最初に接触した付喪神の協力により、彼らの具現化方法が確立し、その作法が日本古来の神道に通ずることから、具現化し使役する者を「審神者」と称し、審神者を仮初の持ち主として歴史修正主義者達と相対する刀剣の付喪神を「刀剣男士」と称することとなった。かくして、大人数の審神者となる者を本土より招集し、彼らの「本丸」として戦闘拠点兼住居を亜空間上に設置、更には都市機能を整えたところで、対策本部は経済特区として本土政府より独立。
西暦二二〇五年。
歴史修正主義者対策本部は「時の政府」と名を改める事となった。
これは、とある本丸の審神者達と数多の刀剣男士の物語である。

「主様、招集通知が来ましたね」
「何だ?また急だな…」
青年は端末に表示されたメッセージを見て顔を顰める。
「しかも対面だなんて。何百年前の文化だよ」
彼もまた、刀剣男士を束ねる主たる審神者であった。


*****

平日の昼、首都圏のスクランブル交差点。
信号機が青色を示すと共に、一斉に鳴り出す靴。近づく足音に反応してその場から飛び発つ鳩。視覚障碍者に横断の是を示す人工的な鳥の鳴き声。隣人と話す声。端末を片手に取引先と話す声。イヤホンの音漏れ。皆、水族館の鰯の様に行き交う人の群れの中に在った。
—――刹那、時が止まる。
「歴史の矯正事象」
一人の青年が交差点の中心に立っている。時を止めた周囲の人間からは完全に浮いており、出立ちは平安時代の貴族のような和装で、その腰には一振りの刀を携えていた。
「歴史修正主義者による介入は、修正対象だけでなく広範囲に影響をきたす。鶴丸は確か—――バタフライエフェクト、と云いかえておったか…」
彼は歩みを止めない。三日月を浮かべた瞳が、人の群れや建物の群れの隅から隅までを見渡す。
「歴史が変わったゆえに存在した者が居た。
或いは、歴史が正しければ存在しなかった者が居た。
…正されれば存在は消える。
だが既に存在していた期間の中で、わずかながら世界はその者を定義した」
やがて一点の黒い小さな靄を見つけ、そっと近づく。
「その定義の残滓が、お前だ」
そして、壊さぬ様に両手で掬い上げる。靄は蒲公英の綿毛程の大きさで、僅かな風でも触れてしまえば霧散しそうな程希薄に見えた。
「…これはまた、よく『残って』いたものだ。
—――お前に問う。お前は、何だ」
靄は鈍く光る。人の言葉を発した様には見えないが、青年には理解する事ができた。彼は瞳を細め、微笑む。
「…そうか。良い定義(なまえ)を持っているな。
安心すると良い。—――お前にはまだ、意味があるのだから」
包む様に、青年はそれを胸元に抱く。

「お前の新たな時の、新たなさだめの上で。
俺がお前の見届け役となろう」
nomichixxxさんのやる気に変化が起きました!頑張って!頑張って!待っている!いつまでも!頑張って!nomichixxxさんのやる気に変化が起きました!負けないで!
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応援してる!
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落ち着けっ!
いつもありがとう!
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どんな道も正解だから
負けないで!
一緒に頑張ろう!
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明日はきっとよくなるよ
のんびり行こう!
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