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フォローする livly_HAJIME @livly_HAJIMEギリヴをたしなみます。
うちのグレムリンシリーズ幸福な家庭はすべて互いに似かよったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである。
(『アンナ・カレーニナ(上)』木村浩・訳/新潮文庫/1998年)





 朝になると、夜通し続いていた土砂降りは収まっていた。鬱蒼としているせいでまだ暗い森の中では、ぶつぶつ、ぶつぶつ、小言のような音を伴いながら、枝やら蜘蛛の巣やら、あちこちから雫を垂らしている。
 ヘンリーは、仕立ての良い、ミッドナイトブルーの占星術師のジャケットとスラックスを着込み、白い手袋を履いた、長い金髪と碧眼が美しいの少年紳士だった。
すらりと長い手足は大地から起き上がる仕草まで品良く見え、不気味な森にはまるで似つかわない。

「ここは……。」

服についた泥や草を払っていると、背後でしゃがれた金切り声がした。

「キ、キ、キ、キケケ……。」

 ヘンリーが驚いて振り返ると、そこにはオオカマキリがいた。それだけではない。身の丈の3倍はあろうかというオオカマキリの頭上に、見知らぬ顔貌のリヴリーらしきものが乗っている。

「キ、キ、キ、キケケ!リヴリー、リヴリーツカマエタ。ウマソウ、ウマソウ、リヴリーツカマエタ。
カアサン、ホメテクレ。キ、キ、キ、キケケ!」

大きな耳、ぎょろぎょろとせわしなく回る目、黄色く黄ばんだ肉食術のような尖った歯は、見ただけで異様さを感じさせられるのに、それがモンスターの頭上にまたがったり、小躍りしたり、べろべろばぁと陽気に振る舞っているのだ。

これはリヴリーなのだろうか?新しいモンスターなのだろうか?いや、この子はモンスターではない。なぜなら蟲の貌をしていない。

 「カアサン」と呼ばれたオオカマキリは、ヘンリー3人分はあろうかという丈の鎌でヘンリーを持ち上げた。

ああ。

こんなことになるなら、弟ともっと触れ合う時間を作ればよかった――。
ヘンリーは身動き一つ取れないまま、薄れゆく意識の中で、病弱の弟のことを想いながら意識を失った。
設定、プロット、本文着手、なにをとっても全く滑稽で無能に感じる。ものすごく滑稽に感じて、馬鹿馬鹿しくなるときがある。わかる、わかるよ……朝イチでスマホをいじらずに、紙とシャーペン。執筆だけする環境を整えたら、集中力が上がりとても良いです。食事は軽く素早く。
まずは自分を形づくった作品を、B4用紙1枚にできる限り書き出してみます。
自分の中の書きたいもの、好きなものを知ろうと思います。
それいいね!
やる気はあるのに書き出しがわからない
書きたいものとものの間、なにをどう書けばいいかわからない
そうか!書きたくないわけではなく!書きたいけど、書き方がわからないのと、書き上げたブッタイを屠りたくなる気持ちが学習されてるだけなんだ……。
本当は書きたいんだ……まずは1日1文で書いてみるぞ……