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ruka_rose
@ruka_rose
#オリジナル
#短編
昔のやつを再掲。カベウチとかけねーどちらにしようか迷う。
はしりがき
9/27 9:20
朝
AM5:23
この間、夏至が過ぎたばかり。きっと外は白々と明け始めているだろう。
それなのに、こんな窓もないラブホテルではまだ夜は続いたままだった。
隣で寝ている男の顔を盗み見る。意地汚く眠りを貪っていても男の横顔は綺麗だった。
起こさないように男の前髪に指を絡める。薄茶色の猫ッ毛の髪が気持ちいい。
ずっとこうしていたかったが、そうはいかない。
弄ぶのを止め自分の人差し指を愛撫するように口付ける。ここに男の髪が絡んでいたと思うだけで愛おしい。
恋愛感情がなくてもSEXはできる。男とはそういう関係。
彼が目を覚まさないうちにここを出なければ……恋人でもないのに朝を一緒に迎えるなんて余計疎ましく思われるだけだ。
そっとベッドを抜け出し、シャワーも浴びずに手早く身支度を整える。気持ち悪いけどそんなことは瑣末なこと。
男の眠りを妨げてしまうことのほうが重要だ。
ホテル代の半分をベッドサイドに置いて、もう一度男の顔を見る。
好きです。
どうしようもなく貴方が好きです。
明けない夜はないというけど、そんなことは嘘っぱちだ。
こんな窓もない部屋に朝日が差し込むはずがない。ここはずっと夜のまま。
二人の間に朝はこない。
493文字
きゅんとした