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takosawa.com
3年前
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#創作NL
※戦闘シーンが二回しか無いうえに台詞が増えたことを褒めてほしい。なお本編は拗らせ昼ドラです※
はしりがき
10/19 9:46
決闘が約束されたのは一月の三週目、火曜日。
寒空の下、広場には大勢の観客が集まった。この帝国で右に出るもの無しと謳われた男とその父親が、たった一人の貴隷を賭けて果たし合うのだ。市勢にとってこれほど傑作なものは無いだろう。剣帝に憧れる少年も、カイン伯爵に付き従う司書たちもこぞって集まった。
「打ち込んでこないなら私からいくぞ。――ほぉら!」
「……ッ! 相変わらず無茶苦茶な……」
「凌いでばかりでは私の首は落ちないぞ? そら、切っ先はこちらだよ」
精錬された剣の持ち手がまるで指揮棒でも振るうかのようだ。弧を描いてしなる鞭状の剣先が、あらぬ方向から不意を突くよう迫ってくる。払い落として受け流していたセスだったが、やはり普通の鋼材から作られる剣では耐えられるはずもなく――三度目の剣先を弾いた時にはバキンッと鈍い音をたてて貫かれてしまった。
左袖に仕込んだ銀筒を抜く。テュール。小さく呼びかければそれは応える。
銀筒に魔術を詰めるさい、元素と触媒の比率が重要になってくる。多すぎても少なくても駄目で、非常に繊細なのだ。その性質をあらわしたかのように、優美なシルエットをしたエストックが現れた。
淡く蒼白い光りをたたえた刃を軽く振り払う。たったそれだけの動作だが、武器としても秀作なのが分かった。握った感触も、重さも、どれをとっても手に馴染む。
わーい!ありがとうございます、無事に体裁ととのえ終わりました!!やったネ!