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ねこやま
12/21 20:05
#二次創作
#ガチ講評@ねこやま
二次創作のため。タグはこんな感じで良いでしょうか。ひとまず第一号になろうかと。
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おお〜😲
元ネタは戦国BSRになります。
「家康」は上記元ネタのキャラクターで、「徳川家康」さんです。
ちなみに元ネタは戦国時代のゲームなのですが、この話では一応明治大正あたりを意識しており、元ネタの設定ガン無視でキャラクターだけお借りしている次第。
主人公はモブ(オリキャラ)くんです。
そのほか必要な情報がありましたら教えてください。
はわわ!!たくさん講評ありがとうございます!!!
めっちゃしっかりじっくり読ませていただきます!!!ジャンルありきで書いていた部分もあるので今回改めて客観的な意見を見て目から鱗がボロボロ出まくりでした。
ぶっちゃけブラシジュアップ前の書きかけで上げてしまったので申し訳ない気持ちもいっぱいですが、皆さんのきっかけにもなればと思ったので荒い作品なのはお許しください💦
引き続き講評募集しますのでよろしくお願いします!
また後ほど良いところ、直すべきところをまとめてみようと思います。
#二次創作
#ガチ講評@ねこやま
今書いている話のプロローグ。
事件の情報開示のところが冗長かなと思いつつも判断がつかないのでアドバイスとかあればいただきたい。
必要な情報があれば教えていただきたく。
ちなみに元ネタは戦国BSRです。
オリジナル要素がモリモリすぎてもはや原作の原型がない状態なので、(むしろオリキャラ主人公になっとる)あまり二次創作って感じではないかもです。
はしりがき
12/21 22:24
記者という生き物は他人の不幸で飯を食っている。もちろん、世の流れを民に知らせねばという正義感や使命感で記者という仕事に就く篤志家もいるが、ほとんどの人間が我欲のために記事を書いる。
かくいう俺も、その一人と言えよう。
俺は近代文明などとはほど遠い、山に囲まれた辺鄙な農村で生まれ育った。しかし泥臭い百姓を継ぐ気はさらさらなく、何のツテもなくたった一人で華の東京に出稼ぎに来たところ、見ず知らずの男に声を掛けられたのだ。
疑りながらも話を聞けば、西洋からきた出版の技術を使って民衆向けの雑誌を出すにあたり、情報や噂話に精通した人間が欲しいのだという。
大都会で当てもツテもない俺はその話に飛びついた。これは神仏の導きに違いないと、そう思ったのだ。
俺は農村にいた頃から、近隣の村の情報や噂話を見聞きして集めることを唯一の楽しみとしていた。しかし情報や噂をいくら掻き集めたところで、人に知ってもらわなければ集めた情報や噂に価値はない。
俺のいた村を含め近隣の村々は、村一つが大きな家族のようなもので、近所の陰口や噂、悪しき風習など他に知られると都合の悪いことは、暗黙の箝口令を敷いてひた隠しにしてきた。村の平穏のためと聞こえのいい大義を振りかざし、いったいどれほどの尊厳や命を握りつぶしてきたことだろう。そんな村の対面を守りたい奴らにとって、村内のありとあらゆる醜聞を知っていた俺は、まさに目の上のたんこぶだったに違いない。だから表面上は取り繕いながらも、俺をはれ者のように扱ってきたのだ。当時の俺は封殺された村の中で、情報を伝え広める手立てを知らなかったが、今は違う。
情報や噂は力と金になる。表に出さえすれば、黙殺された出来事も悲劇や喜劇に変わるのだ。そして、その事柄をどう描き広めるのかは他でもない俺の意思によって握られている。
村を出て見知らぬ男の話に乗ったことで記者となり、ずっと腹の底で燻っていた俺の欲望に火がついたのだ。
……さて。話は変わるが、記事を書くにあたり意識しておくべきことがいくつかある。
一つ目は、社会というものは往々にして綺麗な物を表に出し、汚い物を隠したがる性質であること。
二つ目は、噂と事件というのは往々にして残酷かつ不幸なものが好まれるということだ。
いくら都会のお偉いさん方が「日ノ本の近代化」を掲げ、「やれ機関車だ」「電気だ」と騒いだところで、険しい山々に閉ざされた地方には遠く、縁のない話でしかない。元号や時代が改まっても、昔から続いてきた生活が一変する訳でもないのだから当然だろう。ましてや様々な情報が日夜行き交う主要都市でもなく、鉄道がろくに通ってもいない、旧時代のような生活を送る山村となればもはや言うまでもない。
そんな娯楽の少ない、隔絶された地域で唯一の楽しみとなり得るのが、噂話の類いなのだ。
しかも人間は業の深い生き物で、他人の幸福な話にはとんと興味はないが、不幸な話には一転して障子に眼をつけ壁に耳をつけるほど知りたがる。また内容が過激で刺激的であればあるほど、人々はより興奮し、詳しい噂話を聞こうと躍起になっていくのだ。そのくせ、我が儘なことに自身が当事者となるのは嫌なのである。あくまでも傍観者として立ち振る舞いたい娯楽の亡者たちにとって、噂の宝庫となるゴシップ記事はもってこいの気晴らしとなったのだ。
売られていた記事を読み、あることないこと妄想を繰り返しては、より残酷により悲惨に脚色してそれをさも事実の様に他人に語る。何でもない小さな事件も、彼らの手にかかれば世間を揺るがすほどの大事件に仕立て上げることも簡単だ。上っ面の文字を読み、渦中の人間の嘆きや悲鳴を聞いて、悦に浸り、同情を抱く。時には怒り、行動に出る者もいるそうだが……記者の俺には知ったことではない。
そも記者という仕事は世に蔓延る人の噂や事件を自らの足で見聞きし、時に警察さえも知らぬ事実を記事に書き起こすことがもっぱらの仕事である。
たとえそれが秘匿されるべき世紀の秘密や事件であろうと、はたまた一個人の古傷やアキレス腱であろうと関係はない。物事の大小に関わらず、秘密を暴き民衆に広く伝え知らせることこそが、記者の大義なのだ。
それに、己の直感に従い、誰も知り得ぬ秘密や真相にいち早く手が触れた時の達成感と愉悦は、例えようのない快感でもある。その快感を得るために、俺は記者として生計を立てていると言っても過言ではない。
また事件の取り調べに際し、警察では己かわいさにハマグリのように口を開かない関係者さえも、俺たち記者が使う魔法の言葉「匿名でも構わないので、事件について教えて欲しい」を一言唱えれば、まるで箍が外れたように、閉じた口から濁流が如く話が飛び出す滑稽さも仕事を続ける理由の一つだ。
しかし、仕事というからにはただ他人の噂話ばかり聞いていれば良いというものでもない。仕事として記者を掲げる以上、常に新しい噂話や事件を見つけるための嗅覚も必要だ。事実がどうであれ、噂にちゃんとした泊やオチをつけなければ人々は納得しない。そして人間は噂好きな上に飽き性なのだ。常に新しい話の種がなければ、金を出すこともしない。
常に人々は娯楽に飢えている。そしてその娯楽が刺激的なものであればあるほど、人々は貪欲にその情報を得ようと我先にと金を出す。だからこうして俺は常に面白いネタの為に各地を歩き回る必要があるのだ。
そして今回も、刺激的で新鮮なネタを得るためにある山村を訪れていたのだが。
古びた地図から顔をあげ辺りを見回すも、目に映るものは木、木、木。四方八方鬱蒼と茂る雑木林に囲まれている。かれこれ数時間ほどこの整備のされていない獣道を、雑草をかき分けながら進んでいる。
どうやら山をひとつ越えたところにある町に向かうところ、道を間違えたらしい。
始めは整備されていた山道だったのだが、次第に荒れてゆき、気づけば獣道となっている。
山の麓の住民の話では、隣の町へと向かう山道は一本だと聞いていたのだが、違っていたらしい。
これならば、道に詳しいと言う住民からの案内の申し出を断るべきではなかったと後悔が押し寄せる。山を越えるとはいえ、一本道ならば迷う道理もなし、とわざわざ申し出を断ったというのに、この有様だ。これでは笑い話にもならない。
早朝に出たというのに、陽はもう中天に至り次第にその身を西へと傾けつつある。
このままでは名も知らぬ山の中で野宿も考えられる。たとえこのまま遭難したとしても、事前に伝書を送っておいたから捜索もされるだろう。
しかし、どちらに転んだにせよ危険な山の夜を過ごすことに変わりはない。念のため熊よけの鈴を着けてはきたが、いかんせん心許ない。
日も落ちれば熊だけでなく、狼や狐などの山の動物たちも活発に動き始める。鋭い爪も牙も、身を守る角さえ持たない無防備な己は、彼らの恰好の夕食に違いない。
それだけはなんとしても避けたいものだ。
その一身で刻々と過ぎていく時間に追われながら、右も左もわからぬ山道をかき分けて進んだ。
――果たして、どれくらい進んだ頃だったか。
中天にあった太陽が随分西へと傾き始めた頃、かき分けても木々しか見えなかった視界の先がパッと開けた。
知らぬ間に麓についたのかと安堵と共に顔を上げたが、期待はものの見事に裏切られた。
獣道を抜けた先にあったのは麓の町ではなく、西洋風の建物だった。しかも、その建物を取り囲むかのように、真っ赤な花が狂い咲いている。
――何だ、ここは。
どう見ても目指していた麓の村ではないことだけは確かだ。しかし、こんな珍妙な建物があるならば、先の村で噂話の類いか説明があってもおかしくはない。
不思議に思いながらも、森の中に突如として現れた建造物に引き寄せられるように歩み寄る。
先ほどの整備のされていない山道とは異なり、雑草は足首に届かない位置に刈り込まれており、少し進んだところには建物へと続く石畳まで敷かれている。
石畳に先には西洋風の建物――確か、日本では寺院の役割を持つ教会と言う建物だったか。厳めしい白レンガ造りで、尖った屋根の先端には教会の象徴らしい十字の飾りが高々と掲げられていた。山の中にしては随分と立派な造りである。荒れた様子もなく、廃墟にしては整備が行き届いているようにも思う。
それにしてもこんな山奥に、しかも麓の住人にすら知られていない西洋の宗教建造物があるというのは、なんともきな臭い。
明治には禁教令も廃止となったが、長年禁止されていた宗教だけに、周囲の目は未だ厳しいままだ。おそらくこの山の麓の村々も例外ではないだろう。
となると、この教会は禁教令下時に人々の眼を盗み、迫害から逃れるため密かに建てられたものだと言うことになる。仮にそうだとすれば、今なお褪せぬ建造美から建てたのはきっと名のある武家や貴族、資産家に違いない。しかし、ここまで立派な教会を山中に秘密裏に建てることなど可能だろうか……。
深まるばかりの謎に、ふつふつと思考と好奇心が煮え立つのを感じる。いくつもの仮説と筋書きを考えながら、もう少し探ってみようと石畳に足を踏み入れた。その時。
「もし。何かご用ですか?」
声を掛けられ、びくりと肩が跳ねる。
慌てて振り返れば、背後には柔和な笑みを浮かべる青年が立っていた。どうやらこの男が声を掛けたらしい。思考に気を取られて人が近づいてきたことにも気付かなかったようだ。
「驚かせてしまったようだな。こんな時間に人が訪ねて来るのは珍しくて……」
突然現れた男に驚いて固まっている俺を察してか、困ったように頬を掻く。いかにも人の良さそうな男の様子に、安堵と幾分かの平静を取り戻すことができた。いつの間にか額に浮かんでいた冷や汗を袖口で拭いながら「ああ」とようやく返事を返した。
「いやあ、山を越えたところにある村に行こうとして、道に迷ったんです」
眉をハの字に下げて苦笑する。それにしても、ここに辿り着いた時から人の気配などまるでなかったように思うが、一体どこから現れたのだろうか。そう訝しむ視線を気取ってか、優男は姿勢を正すと優しく微笑んだ。
「自己紹介がまだだったな。ワシは徳川家康という。この教会で宣教師をしている者だ」
よろしく頼む、と差し出された手を無碍にはできず、躊躇いがちに握り返す。森に入ってから久方ぶりに触れた人肌は、思いのほか冷たい。不思議に思ったのも束の間、名前を尋ねられた。仕事と扱う記事柄、あまり名を知られたくはないのだが、相手が名乗った以上、此方も名乗らなければ不誠実だろう。
「私は森重武男です。しがない記者をしております」
当たり障りのない自己紹介をしながら、優男――もとい家康の身形を改めて確認する。立ち襟で足下まである黒い洋服――これがこの宗派における正装なのだろう――を着、首元には銀色の十字架を下げていることから、先の自己紹介の通りこの珍妙な教会の宣教師で間違いないようだ。
生まれて初めて宣教師と話しをする機会を得たわけだが、想像をしていた宣教師とは随分と様相が異なっている。宣教師はみな、河童のような頭に蒼白くてひょろ長い外人だと思っていたのだが、目の前の宣教師は洋服が窮屈に見えるほどがっしりとした体躯で、頭も逆立てた黒茶の髪がふさふさとしている。ほどよく焼けた肌も健康的で、黄金がかった瞳も優しく、いかにも人好きしそうな顔である。
「道に迷ったとのことだが、もうじき陽も落ちる。夜の山は危険だし、今夜はここに泊まった方がいいだろう」
「ほ、本当ですか」
願ってもいない申し出に、食いぎみに答えてしまった。しかし、ありがたい。まだ陽が落ちきっていないとはいえ、このまま山を下っても夜までに町に着くのは難しいだろう。ましてや夜の山には木樵も踏み入らないというのに、好き好んで山中の真っ暗闇で野生動物と同伴したい者もいまい。
切実な様子が伝わったのか、家康はにこりと人懐っこい笑みを浮かべると頷いた。
「もちろんだ。困っている人を助けるのもワシの勤めだからな」
いかにも宣教師らしいこと言いながら、家康は石畳の先にある教会へと案内してくれた。
先導する家康の後をついて行くと、教会を囲むように咲いていた赤い花の群れの存在もまた明瞭になった。
遠目でもあっても一輪一輪花が大きいことは察せられたが、改めて近くで見ると拳大の見事な大輪である。花弁は鮮やかな赤色で、幾重にも重なった花びらが渦を巻き、一つの花を形成しているようだ。花の色形からして季節外れの八重椿かと思っていたのだが、椿にしては花弁の形も大きさも全く異なっている。
一体何の花だろうかと首を捻っていると、それに気付いた宣教師が疑問に答えた。
「薔薇だよ」
「ばら、ですか?」
思わず家康の言葉をオウム返しに問いかけてしまう。それほど自分が知っている薔薇とは、様相が異なっていたのだ。薔薇といえば、平べったくて花弁も少ない、色も白か薄紅色のパッとしない地味な色の花である。まさか目の前で堂々と赤く咲き誇る花が同じ薔薇であるとは、にわかに信じがたかったのだ。
思わず立ち止まって見入っていると、家康は形の良い眉を下に下げ、少し考え込むようにして赤い薔薇を見つめた。説明するために言葉を選んでいるのだろうか、と横目で家康の顔を盗み見ながらじっと言葉を待つ。
すると、引き結んでいた家康の唇がふわりと解けた。
「これは……これは特別な薔薇なんだ。貴方が知らないのも無理はない」
そう言って、見つめていた薔薇にそっと触れた。その横顔は、宣教師のものではなく、恋い焦がれる青年が見せる、優しい笑みだ。今にも零れ落ちそうな花びらをそっと指先で触れる様子に、なるほどと得心した。
宣教師という神聖な名前で飾られているだけで、中身は同じ人間の男なのだ。天に御座す神に仕えていようと、人の不幸で飯を食っていようと本質は何も変わらない。……いや、禁欲を強いられる分だけ、普通の人間よりも色濃い激情があるに決まっている。そう思えば、お高くとまっている神職にも下卑た親近感が湧いた。
神聖な十字架もただの銀鍍金貼りの鉄くずであると気付いた優越感に独り浸っていると、「そうだ」と家康が声を上げる。はっとして隣を見れば、先ほどの春を抱く青年は影を潜め、朗らかな宣教師がにこやかな笑顔を浮かべていた。
「山道を随分歩いて疲れただろう。この花でも眺めながらお茶でも飲まないか?」
「お茶、ですか」
予想もしていない提案に、呆気にとられて答えが濁った。しかし家康は気にすることなく続ける。
「こんな山奥だと来客も少なくてな。……是非とも貴方のお話を聞かせていただきたい」
そう語る眼には、捕食者の光が灯っている。その眼光に緩んでいた緊張の糸が一瞬にして張り詰めた。
――ただのお人好しかと思ったが、やはりそうか。
記者としての本能が疼く。
こんな山奥に、しかも人知れず若い男の宣教師が住んでいるという時点で、十二分に怪しいことは明白である。その宣教師が人好きの阿呆か、そうでないかは先の一言で明白になった。何よりも、俺の直感がこう告げている。
――この宣教師はただ者ではない。この男は「何か」を知っている、と。
俺は思わず上唇を舐めた。この直感は当たる。こうして今、記者として食っていけるのもこの直感のおかげだ。
重い返せば、この男は少々人が良すぎた。木樵でもなければ猟夫でもない、見ず知らずの男に何の対価もなく貴重な寝床を貸し出すなど普通あり得ない。ましてや、麓の村ではある事件の話で持ちきりだ。
情報は力である。
その力は、価値は記者である己が一番知っている。それは都心から離れ、山を隔てて点在する村々でも変わらない。いや、閉ざされた世界だからこそ、その価値は何よりも重い。その価値を守るためならば、人殺しを厭わないほどに。だからこそ、特に村の部外者――余所者には警戒をする。 今までこうして家康が好意的に接してきたのは、この罠に嵌めるための演技と考えるのが妥当だろう。現に俺は宿を借りることで、家康のの申し出を断れない状況にいる。もし断ればこの先どうなるか……できれば考えたくはない。ここは穏便に山を降りることができるよう尽力すべきだろう。
「そうですね、是非ご一緒させてください。私もこの教会のことをお聞かせ願いたいですし」
そう茶会への申し出に、にこやかに応じた。
家康は俺の答えに頷くと、教会へと続く石畳を逸れて、薔薇の生け垣の間の小道に入っていく。後をついて行けば、すぐに小道は開け、薔薇の花壇が幾重にも重なった小さな庭園に案内された。庭園の一角には丸い鉄製の机と椅子が用意されており、その丸机を中心に取り囲むようにして薔薇が咲いている。入り口にあった生け垣の薔薇も見事だったが、庭園の薔薇の方が深みのある赤が見事で美しい。また、薔薇に囲まれているせいか、甘い芳香が辺り一面に漂っていた。
美しい風景に見入っていると、家康に勧められるまま二脚ある椅子の内の一脚に腰を下ろし、荷物を足下に置いた。
「ではお茶の準備をしてくるから、少しだけ待っていてくれ」
そう言って来た道を戻っていく家康の背を見送る。家康の案内が手慣れていることと、椅子が二脚用意されていることから、来客がある度にここへ案内し、茶を振る舞っているらしい。
そんなことを考えながら深く息を吸い込めば、華やかな香りが鼻孔をくすぐる。そしてその香りに誘われるように、改めて目の前に広がる薔薇を見渡した。決して広い土地ではないが、こうして狭い場所に薔薇が咲き誇っているのを眺めるのは実に圧巻である。また、日向に咲く薔薇は柔らかな日差しを纏い、艶のある赤い花弁が仄かに光って見える。対して日陰に咲いた薔薇はもの憂いげに、一層深い紅にその花弁を浸しているように見え、光の加減で随分と花の表情も違う。以前、牡丹が好きで世話にのめり込んでいるある旦那の記事を書いたことがあった。あのときは、何がそんなに楽しいかと書きながら嘲ったが、今ならばその旦那の心理も理解できる気がした。
宣教師を待つ間、薔薇の群れを眺めていると、重なり合った花壇の間に人影を見つけた。どうやら花壇に水をやっているらしい。
薔薇の世話をしている様子から、この教会の住人だろうか。背格好からして子どものようである。だが、この教会の主は恋する宣教師家康だ。とてもではないが子どもがいるとは思えない。いやそれ以前に宣教師は妻を娶ることができないと聞いたことがある。……ならば孤児か。
いずれにせよ、子どもならば都合ならいい。大人と違って分別がつかないから、どんな秘密も簡単にしゃべってくれる。扱いはあまり得意ではないが、おしゃべりな餓鬼のおかげで儲けた記事もいくつかある程だ。
少し話を聞いてみよう、と席を立とうとしたその時。
「森重殿、お茶を持ってきたぞ」
音もなくひょっこりと家康が現れた。思わず立ちかけた席に勢いよく座る。バクバクと心臓が早鐘を打っていた。
「待たせてしまったかな? これでも急いで用意してきたんだがなあ……」
また驚かせてしまったと、眉を下げながらくすくすと家康は無邪気に笑う。そして流れる動作でかちゃりとソーサーとティーカップを目の前に置いた。海外から輸入されたらしい茶器には白地に蒼い竜が描かれており、教会には不似合いな取り合わせのように感じる。それは家康も同じらしく、「貿易商を営む友人からもらったんだ」と苦笑した。その間も家康は蒼龍の描かれたティーポットを持ち上げて、ゆっくりとティーカップにお茶を注いだ。しかし、注ぎ口から出てきたのは、赤い液体だった。
最近首都で珈琲と共に流行っている紅茶かとも思ったが、それにしては水色が赤すぎる。それに香りも知っている紅茶とは異なっていた。もしや、お茶を別の何かと間違えたのだろうかと、憂慮の視線を送るも、家康は気にすることなく自身のティーカップにも同じ液体を注いでいく。
「さあ、召し上がってくれ」
「は、はあ」
屈託のない笑みを向ける家康に、再び赤い液体の入ったティーカップに視線を落とす。まるで血のような赤である。香りが悪いわけではないが、原材料が何かわからないものを飲むには少々勇気が必要だ。本来なら飲まないという手もあったはずなのだが、反応が気になるのか、お茶を口にするのを今か今かと待っているようなのだ。
――これは逃げられそうにない。
そう観念するものの、得体の知れないものを口にする不安感が勝り、家康に問いかけた。
「あ、あの……ちなみに、このお茶は?」
するとその問いを待っていたと言わんばかりに家康の眼が輝いた。
「ああ、このお茶は薔薇の花びらと実を使って作った、その名もワシ特製薔薇茶だ! どうだ、珍しいだろう?」
「そ、そうですね……」
反応に困るお茶の名前に苦笑する。しかし、原材料が薔薇の花と実であるのには驚いた。家康の口ぶりから、この周りに咲いている薔薇を使っているのだろう。まさかこのような活用法があるとは思いもしなかった。あの薔薇ならば、この赤い水色であるのも頷ける。
お茶の原材料もわかったところで、ようやくティーカップの取っ手を持った。持ち上げれば赤い水面が揺れて、柘榴のよな甘酸っぱい香りが立ち上る。風に湯気が揺らめけば、仄かにだが薔薇の香りも混ざっている。そして恐る恐る口に含めば、先ほどは微かに感じた薔薇の香りがふわりと口いっぱいに広がった。次いで柑橘とは異なる華やかな酸味が鼻孔を通り抜けていく。薔薇紅茶は毒々しい見た目とは異なり、とても美味であった。
あまりの美味しさに眼を白黒させていると、家康は客人の反応を楽しそうに眺めた後、優雅な所作で自身のティーカップにも口をつけた。。
「皆、そのお茶の見た目と味に驚くんだ」
「本当に驚きました。薔薇は観て愛でるものとばかり思っていましたから……まさか、お茶にもつかえるなんて」
「あまり知られていないだけで、お茶の他にも菓子や薬にも使えるんだ。もちろん、鑑賞するだけでも十分だがな」
「へえ。まさに万能の花、ですね。それにしても、薬とは……まさか医術にもお詳しいんですか?」
薬にもなるという言葉に目をつけ、なんとなくの体を装って訊ねる。すると、家康は苦笑して頬を掻いた。
「ワシは医者ではないよ。ただ、趣味で薬を調合するから多少、草花には詳しいだけなんだ」
謙遜しているつもりだろうが、趣味で薬を調合するなんて医者か薬屋の類いくらいのものだろう。一介の宣教師――しかも日本人である家康が、観賞用にも薬にもなるという風変わりな花を育てているだけでも驚きだというのに、薬まで調合できるとなると、何か裏があるのではないかと職業柄疑ってみたくなるものだ。もう少し探りを入れてみるかと、口を開きかけた時、気まずそうに薔薇茶を啜っていた家康が「そうだ」と顔を上げた。
「そういえば、森重殿は隣の村にどういった用向きで? 観光だろうか?」
突然話を逸らされて思わず眉を顰めそうになる。しかし下手に食い下がってしまうと、かえって怪しまれてしまい、聞き出せる情報も聞き出せなくなってしまう。相手も相手だ、ここは慎重に行くべきだろう。そう自分を納得させ、努めて笑顔を作りながら答えた。
「いや、ただの仕事ですよ」
「仕事……ああ、確か記者をされているとか」
「ええ、まあ」
家康の言葉に頷きながら、少し温くなった薔薇茶を一口飲む。
「では、麓の村の祭りについての記事を書きに? 最近首都の方では地方の祭りが流行っていると聞いたことがあったので」
首都で地方の祭りが話題になったのはもう数年前のことだ。思わず呆れて笑い出しそうになるの子を必死に堪える。そもそもこんな辺鄙な山村に記事を書きに来るなど、下っ端記者のやることだ。しかも、地方の祭りの記事など時間を食う割に大した金にもならない。そんなチンケな記事を書きに、俺がわざわざこんなところまで来るわけがない。しかし、あれから適当な返事しかしていないというのに、会話が途切れることなく繋がって行くので、内心辟易とした。
宣教師はもう少し物静かな生き物だと思っていたのだが、どうやら見当違いだったようだ。家康が茶に誘うときにも言っていたが、山奥に篭もっていると、人と接する機会が少なくそれ故饒舌になってしまうのだろう。
べらべらと勝手に喋ってもらう分には構わないが、一文にもならない話を聞くのは正直言って、疲れる。ネタになる話ならば大歓迎なのだが。
「まあそんなところです」
次々と話題を振ってきそうな勢いの家康を牽制するつもりで適当に返事を返も、当の本人はお構いなしに、麓の村の祭りの詳細について話し始める始末だ。
「どうやら宣教師さんは麓の村についてお詳しいようですね」
興味のない話を聞きながら、思わず皮肉が口をついて出てしまう。だが家康は皮肉を皮肉と気付かずに、にこやかな笑顔で返した。
「ああ。時折薬を煎じては麓の村に売りに行くんだ」
家康の一言に妙な引っかかりを覚える。
――「薬を麓の村に売りに行く」? それにしては妙だ。
山の麓のへ薬を売りに行くのあれば、やはりこのおかしな宣教師の噂が俺の耳に入らないと言うのはちゃんちゃらおかしな話である。確かに電話線が引かれていないことで多少情報伝達の遅れがあるだろうが、それを加味しても噂にすらなっていないのはおかしい。噂が広まる早さというのは、時に電話や汽車をも凌ぐ。また抑えも効かず質が悪いのだが……。
――これは何かあるな。
当初の直感が確認に変わりつつあることに内心ほくそ笑む。しかし、まだこの宣教師が「何を」隠しているのかは掴めない。ならば、こちらから仕掛けるか。そう思い家康の話に頷きなながらも、わざとらしく首を捻った。
「そうなんですね。でも、おかしいなあ。私が案内された麓の村では貴方の話も噂も聞かなかったんですが……。こんな素敵な薔薇園をお持ちなら私の耳にも入りそうなんですけどねえ」
その一言に家康の表情が固まる。明らかな動揺が見て取れたが、すぐさまそれを隠すように笑みを貼り付けると、物怖じすることなく俺の挑発じみた質問に答えた。
「ああ、お恥ずかしいことに森重殿がきた方角の麓の村、東山ノ口村へはまだワシも行ったことがないんだ。宣教を兼ねて趣味の薬の行商をしていたところ、たまたまこの古びた教会を見つけて。そのときに通った麓の村――西山内村の皆に手伝ってもらってこの教会を直して、今から二年近くここで活動をしているんだ」
そう語る口調に淀みはない。おそらく事実なのだろう。しかし違和感は残る。
――いくらその西山内村と懇意にしていたとしても、山一つ挟んだ向かいの村が知らないとはどうしても思えなかったが、これ以上深掘りしても仕方がない。
「なるほど、そうだったんですね」
家康の答えににこやかに頷きながら、先ほどまでの質問の攻守を一転させる。
「では、あちらの村で変わった噂などはないですか?」
「変わった噂や事件、ですか?」
「ええ、ええ。職業柄いろんな噂や事件を聞くのが趣味でして。些細な噂や事件でも構わないのですが……気分を害したなら謝ります」
驚いて怪しむ視線を向ける家康に、作った笑みを貼り付けたまま申し訳なさげに頭を下げる。それを真に受け手か家康は慌てて頭を上げるように言いつつ、考え込むように腕を組んだ。
「いえ、お気遣いなく。しかし、噂や事件ですか……」
家康が黙り込み、久方の静寂が訪れる。一息つくように俺は薔薇茶を口に含みながら、家康の言葉を待った。答えは決まり切っているはずなのだが、存外家康は用心深いのか、それとも躊躇っているのか、なかなかあの話題を切り出さない。辛抱強く待っているつもりだったか、あまりにもったいぶるので此方から切り出そうとしたところでようやく家康が口を開いた。
「あるには、あるのですが……」
「おや、何かご存じで?」
先を促すように問いかければ、家康は僅かに躊躇った後、眉を下げていかにも悲しげな表情をして続けた。
「懇意にしていている村人に訊いたのですが、最近西山内村の様子が騒がしいようです」
「騒がしい?」
「何でも口にするのもおぞましい事件があったとか」
「ほう」
家康の言うおぞましい事件に思わず口角が上がる。それを隠すように再びティーカップに口をつけた。ようやく期待していた話が聞けそうだ、と逸る気持ちを押しとどめ、あくまでもただの好奇心である体を装う。
「よろしければ詳しくお聞かせ願いませんかね」
「いや、あまり気分のいい話では」
「構いませんので、是非」
遭難者の心を気遣って続きを渋る家康に、是非と食い下がれば仕方ないと言った様子で続きを話し始めた。話を渋られたときは、存外引くのでは押してみる方が効果的であることを記者人生で学んだ。だいたい、懇切ご丁寧に前置きする時は、その話をしたくて仕方がないことが多い。ただ「自分が話したい」のだと認めることを厭うのだ。他人にせがまれて、「仕方なく」ならばその後どうなろうが自分は無関係である。そうありたいのだ。全く、人間という生き物はずる賢い。
「ワシも詳しくは知らないんだが、麓の村で殺人事件があったそうだ」
「殺人事件! 確かに穏やかではないですね」
「全くです。しかももう三件になるとか……」
表情を暗くする家康を前に、俺は内心拳を握った。山を越えて事件のあった隣村に行く前に、調査目的としていた事件の足がかりを見つけたのだ、喜ばずにはいられない。
この宣教師からは事件についてある程度のあらましを聞いておきたい。そして本当に俺が求めている事件であるかの確認を取っておきたいところである。そこで、俺は一つ質問を投げた。
「三件……連続殺人事件ですか? もしや、その死体は全て首が裂かれていますか?」
「ど、どうしてそれを」
家康は明らかに動揺した様子に、俺は手を打った。それに家康は豆鉄砲を喰らった鳩のように目を丸くしている。驚かせたことを詫びつつ、俺はようやくこの山を越えた村に行く理由を明かした。
「いや、実を言いますと……その事件について私も独自に調べているんです」
「そうだったんですか」
得心いったように頷く家康に続ける。
「ええ。なので何かご存じであればどんな些細なことでも構わないので教えていただけませんか」
「だが、ワシも詳しくは……」
「名前も公表しないとお約束しますので」
最期の一押しと言わんばかりにこの言葉を継げれば、しばらく沈黙した後に、「そういうことであれば……」と承諾した。。
――かかった!はやり、この言葉は万能だなと内心ほくそ笑む。
「ワシが訊いたところでは、その事件は三ヶ月前から起こっているそうで。被害者は皆、一様に首に切り傷があるそうです」
「なるほど。……ちなみにですが、亡くなったかたから血が大量に抜かれていませんでしたか」
「確かに、そんなことを言っていたと思います」
「やはり……! 村で起こっている殺人は一〇年前のあの事件と同じ!」
「ちょ、ちょっと待ってください。十年前と今の事件が繋がっているんですか? それにあの事件とは……」
「ああ、それはですね……神父さん、数十年前に起こったある町の連続怪死殺人事件をご存じですか」
「怪死事件、ですか?」
神妙な顔をする神父に上唇を舐める。
「ええ。今から一二年前に起こった事件です。当時随分と有名になった事件でして。神父さん、有名になった要因はご存知で?」
「いや、ワシは俗世に疎くて……」
「そうなんですか。まあ、聖職者なら仕方がないのでしょう」
「とても謎の多い事件だったんですよ、近年まれに見る残忍な手口の殺人だったというのに、犯人の痕跡が何も見つからなかったです。あれだけ派手に殺しをしていれば何か証拠が残りそうなものなんですけどね。……で、証拠不十分で捜査は打ち切り。結局犯人は見つからず仕舞い」
そう言って声を潜める。
「ですが……最近その事件と似たような怪死体がこの麓の町で出たと知り合いの刑事に聞きましてね。私はしがない記者なんですが、昔一二年前の怪死事件を担当して独自調査をしていたんですよ。今じゃ迷宮入りの怪死事件なんですが……当時調査線上に独りの容疑者が浮かび上がったのはご存じですか?」
「なんでもその容疑者というのが、町でも有名な家の子どもだったらしいのです。確かその家には二人の子どもがいて、兄弟と言っても異母兄弟だったのですが、正妻の子で跡取りの兄は病弱で、家を出ることもなかなか叶わなかったと聞いています。とてもではないが、あんな犯行できっこない。そうなると弟の方ですが、彼は当時当主だった父君の愛人の子――いわゆる私生児だったらしいのです。しかも、容姿も変わっていたそうで、彼は随分肩身の狭い思いをしていたのでしょう」
「容姿が変わっていた、というのは?」
「ああ、弟君は生まれたときから真っ白な肌と髪で、眼も緑だったとか。私も当時取材に駆り出されていたので、ちらとだけ見ましたが不気味な子どもでしたよ」
「……貴方にはそう見えたんですね」
ぽつりと家康が何事か呟くが聞き取れず。
「何か言いましたか?」
「いえ、続けてください」
「その弟君ですが、捜査が進んでいく内に消えてしまったんですよ」
「消えた?」
「ええ、煙のようにパッと、ね」
「――では、その弟君が犯人と?」
「さあ? それはわかりません。なんたって真実は迷宮入りですから」
「ですが、一二年前と似た怪死体が出た現場の周辺でその弟君の容姿と似た青年が目撃されている。まあ、噂ではありますが。……それでも確認する価値は十分あるでしょう? なんと言ったて、歴史的未解決事件の真相がわかるかもしれませんからね」
「なるほど。貴方は随分と野心家のようだ」
「そんな野心家だなんて……私は事件を解決し、被害者の無念を晴らしたいだけですよ」
「本当に、それだけですか?」
「……神父さんもお人が悪い。もちろん、名声も金も手に入るわけですから……私にとってもありがたいことですよ。それにこの事件のトリックがどんなもので、どんな犯行理由だったのか、興味をそそられないわけがない。犯行の裏に隠された人の秘密ほど面白いものはない。……記者なんて生き物は皆そうでしょう」
「なるほど、貴方を見ている分にはそうかもしれません」
さあ、と風が吹く。気付けばティカップの薔薇の紅茶は空っぽになっていた。
僅かな静寂が流れる。聖職者にとってはなかなかにショッキングな話だったのかも知れない。
ちょっとした優越感にひたっていると、神父が口を開いた。
「……そう言えば先ほど、この教会を興味深そうに眺めていましたね。まだ陽が落ちるまでにもう少し時間がある。せっかくの機会だから本堂を案内しようか」
突然の提案に面食らう。疲労もあったが、確かにこんな山の中にある教会に、興味が湧かない訳がない。何かの折に記事にできるかも知れない。そう思い神父の申し出を受けることをにした。
ようやく席を立てば、風が強くなったのかざわざわと薔薇の群れが音をたてて揺れる。先ほど凄惨な話をしたせいか、美しいと思ったあたり一面の赤が、今ではまるで被害者の血のように見える。まるで血の海にいるかのような情景に一抹の不安が過った。
――きっと考えすぎだ。
俗世に疎い聖職者に何ができる。
添う無理矢理自分を納得させて、本堂へと続く道をゆく家康の後を追った。
「さあ、ここが本堂です」
先導した家康が大きな木製の扉の前で振り返る。 俺は改めて、眼前にたたずむ異教の宗教建造物を見上げた。
赤いレンガを積み上げただけの簡素な作りかと思いきや、壁の所々に十字架のレリーフが填め込まれている。他にも屋根の上に掲げられた十字架から、入り口や窓、重厚そうな木製の扉金具に至るまで細かな彫刻が施されており、宗教施設らしい精錬された美も窺えた。とても数年前まで廃墟だったとは思えないほどだ。
重い木製の扉のすぐ手前には石造りの手水場があり、手水場を抜けると天井の高い広間が姿を見せる。外装は厳めしい造りであったが、中は木製の長椅子が左右に三脚ずつ、最深部には十字架の彫像と祭壇があるだけの簡素なものだった。
夕刻であるにもかかわらず、屋内が明るく見えるのは壁一面を白漆喰で塗り固めているからだろう。所々薄汚れているが、それがまた味がある。
床には飴色の床木が敷かれており、ほどよい温かがある。本堂の中には長椅子はここで祈りを行唄眼のものらしいが、一体何人の人間がここに腰を下ろすのだろうか。
そして何より眼を奪うのは、正面に飾られた祭壇よりも遙かに大きいステンドグラスだ。一度新聞か何かで読んだことはあったが、実物をみたのは始めた。
様々な色をあしらった硝子が西日を透かし、飴色の床に万華鏡のような文様を浮かび上がらせている。モチーフは、薔薇の花だろうか。
「これは……見事ですね」
そう思わず簡単の声を漏らして、神々しい祭壇を眺める隣で「そうでしょう」と家康が誇らしげに頷く。
ねこやまさんのやる気に変化が起きました!
おお〜😲
元ネタは戦国BSRになります。
「家康」は上記元ネタのキャラクターで、「徳川家康」さんです。
ちなみに元ネタは戦国時代のゲームなのですが、この話では一応明治大正あたりを意識しており、元ネタの設定ガン無視でキャラクターだけお借りしている次第。
主人公はモブ(オリキャラ)くんです。
そのほか必要な情報がありましたら教えてください。
はわわ!!たくさん講評ありがとうございます!!!
めっちゃしっかりじっくり読ませていただきます!!!ジャンルありきで書いていた部分もあるので今回改めて客観的な意見を見て目から鱗がボロボロ出まくりでした。
ぶっちゃけブラシジュアップ前の書きかけで上げてしまったので申し訳ない気持ちもいっぱいですが、皆さんのきっかけにもなればと思ったので荒い作品なのはお許しください💦
引き続き講評募集しますのでよろしくお願いします!
また後ほど良いところ、直すべきところをまとめてみようと思います。
頑張って
いいね
わかるよ
おめでとう
すべて
頑張って!
応援してる!
待っている!いつまでも!
やっちゃいましょう!
大丈夫......!
そういうときもある!
行ける気がする!
落ち着けっ!
いつもありがとう!
きっとうまくいく!
大丈夫!
どんな道も正解だから
負けないで!
一緒に頑張ろう!
後悔させてやろうよ!
明日はきっとよくなるよ
のんびり行こう!
人は変われる!
なるようになる!
頼む、続きが読みたい!
この本欲しすぎる
これ好き! 好きすぎる!
ありがとう、これで今日も生きていける
発想にすごく引き込まれた
いや、十分すごいよ!
ぐはっ😍
おお〜😲
うるる😭
なるほど
それいいね!
共感する
響くわ〜
マジ天使
天才!
エロい!
神降臨!
素敵
かわいい
きゅんとした
泣ける……
ぞくぞくした
いいね
待っている!いつまでも!
いつもありがとう!
わかる、わかるよ……
苦しいよね
悩むよね
確かにね
その通り!
もちろん!
激しく同意
わかりみがすごい
お前は俺か
そうかもしれない
大変だよね
うん、うん。
そうだね
そう思う
そうかも
それな
うるる😭
大丈夫......!
そういうときもある!
なるほど
共感する
大丈夫!
のんびり行こう!
泣ける……
おめでとう!
やったぜ!
やるじゃん!
エライ!
いや、十分すごいよ!
おお〜😲
うるる😭
いつもありがとう!
神降臨!
頼む、続きが読みたい!
この本欲しすぎる
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頑張って!
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もちろん!
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お前は俺か
そうかもしれない
大変だよね
うん、うん。
そうだね
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大丈夫!
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負けないで!
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後悔させてやろうよ!
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