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kashi_wame6/18 19:06状況描写難しい。BL三国志 天の華地の風 と ロマサガ2の二次創作。ギャラクシィ使った孔明がコウメイになります(なおまだなってない)#黄昏る追憶の迷宮
孔明が意識を向けた先にまず見えたのは、言葉を失い蒼白の顔にてただ恐怖する自らの姿と、生前の罪をして地獄に落とそうとする轟轟たる罵声を浴びせる死人の数々であった。場の造りからして裁判の場、そしてこの人だかりは今まさに審議進行中である事を物語っていた。
孔明の無数の罪を告発する死人達の対には、最期までともにしたパートナー魏延と永遠の想い人周瑜、そして、全てを受け入れ支え続けてくれた妻郭菲妹の姿があった。
開廷中であるというのに妙だ。孔明は思った。
死人の罵声は証言ではない。裁判官が何か尋ねる様子も、罵声を止める様子もない。刑罰が降される様子もない。
突然、訝しんで様子を見ている孔明の耳に大声が届く。
「選べ!」
久しく聞いていなかった、しかし耳障りな声が聞こえる。お前が判決をくだすか。
関羽雲長。お前が…。
孔明は眉を顰める。
どれほど孔明自身の罪が重かろうと、彼に告発されようと、彼に裁かれる筋合いはない。
彼が命を落としたは、彼の傲慢さゆえ。周囲を見なかったがゆえ。孤立の路を、自ら選び進んだがため。
いかにこの孔明に禍根ありといえども、なんとも哀れな事よ。惨めな逆恨みを、こんな形で晴らそうとは…。
しかし、何を選べと言うのか。
言葉なき孔明は、魏延と周瑜を相互に見遣っては、うつむき怯えた声を出す。この2人のいずれかを自らの代わりに地獄へ落とす選択をせよ、とでも言うのだろうか。こんな決断を迫らせるとは、関羽、なんとも浅ましい…。
それにしても、やつれているとはいえ、自らと同じ姿、同じ声で恐怖を包み隠さず顔に出す様を直視するのは、なかなかに気恥ずかしい。生前まだ意識がある頃は、人前では隙を見せぬよう、常に氷のように透き通った美しい表情を、姿勢を、仕草を、決して崩そうとしなかった孔明である。今になって、こうも大衆の前で弱々しい姿を見られるとは、死せる身の顔が、指が、血も通わぬままに赤らむ思いである。波打つ必要のない心臓の音が速く強く、耳の奥から聞こえた気がする。
だが、そのような事をゆるりと気にしている場合ではなさそうである。
選択の結果如何で、孔明のみならず、ここにいる魏延、菲妹、周瑜も果てなき地獄の責め苦を負うことになるだろう。孔明は、更に周囲の様子を見回し、事の次第を見定めにかかる。

そして。

ああ…。なんだそういうカラクリか。
孔明は、その場の罵声、責め立てる審議官の論、そして関羽の言から察する。
なんのことはない。既に正しい選択への道は十分に開けているではないか。関羽やその周囲の者は、その道を選ばせまいと、目を曇らせようと、喚き、躍起になっているに過ぎないのだ。
孔明は、魏延を見遣る。絶望的な眼差しを言葉なき孔明に向ける彼だが、諦めてはいないようだ。
魏延、大丈夫だ。この窮地を抜ける手はある。
届かぬ事が分かりつつも、魏延に声を掛ける。
ふと、孔明の思考が魏延に通じた…ような気がした。表情が変わった。絶対の勝ち筋を理解したようだ。
相変わらずわかりやすい男だ。愛おしい。この孔明が救われる可能性ひとつ見えただけで、こうも希望に満ちた顔をしてくれるのだ。最期の最期まで……ありがたい事だ…。

言葉なき孔明は立ち上がる。

そうか、私は、私を呼んでいたのだな。この時、ほんの少し、自らの背を押してもらう、そのために。
この黄昏の迷宮から、皆で抜け出すために。

言葉なき孔明が決断の時を迎える。

魏延、菲妹、周瑜…どうか安らかに…。

そして、氷の蔦は砕け、虚空に消えた。あとにはただただ暗闇が残るのみ。


「お見事にございます。」
意識を戻すと間近に詩人の顔があった。
「…近い。」
不快な声を隠しもせず、黒羅の長袍を翻し、孔明は詩人から少し距離を取る。手足を縛める蔦がそのままだったら、この顔芸を甘んじて受ける必要があったかと思うと頭が痛くなる。孔明は自由になった手で額を軽く抑える。
ふと、詩人の手元が妙に明るい事に気づく。目を向けるとそれは…。
「公瑾!」
見た目は黄金に輝く光球だが、孔明には『わかった』。先程迷宮でまみえた、周瑜公瑾の魂魄である。
「詩人殿、貴殿…周瑜公瑾もそのまま自らの世界へ誘うつもりか。」
孔明は、鋭く尖った、それでいて澄んだ声で詩人に問う。
記憶を持ったままの転生は苦痛となるであろう。前世で心通わせた者に逢えず、さりとて前世の苦しみの記憶は残り続け、新たな身を苛む事になる。自らがそうなるだろう事を予感している孔明にとって、自ら以外にもその苦を課すは赦し難い行いであった。況して、対象が周瑜であるなら尚のこと。
あくまで最悪の事態ではある。だが、万一にも起こしたくない事態である。
孔明は詩人の一挙動一投足に細心の注意を払う。自らの身体の弱さはよくわかっている。策を弄するほど人も時もない。しかし、この詩人が記憶そのまま転生させようとするなら、それを止められるのは孔明のみである。己の口先でのみで戦わなければ、決して周瑜は取り戻せない。
詩人は問いに答える。
「はい。」
やはり…。果てたはずの心臓が胸打つ思いであった。
「この方も、稀有なまでの広き魂魄の持ち主ですので。ただし…」
緊張に満ちた空間で、しかし予想外の言葉が返ってくる。
「孔明様と違い、記憶はもう無いのでございます。」

…。

「えっ。」
「えっ。」
緊張が解けたのもあってか、間の抜けた自らの驚きの声が響く。間髪入れず、被せるように詩人も驚きの声をあげる。
「…記憶、そのままの方が、良かったんです?」
違うそこではない。真顔で時折斜め右上の返しをするこの詩人には、馬鹿にされているようで苛立つ。文明文化の違いであろうが、腹は立つ。煽り上手と言えばそうだが…。
苛立ちに荒れる心を抑え、短い会話を整理する。
「つまり、詩人殿は、周瑜を連れていく。しかし、彼は新たな運命の元に生きる事ができる、と。」
「左様で。ちなみに、通常はこの狭間の世に流れ着く前に己が形も何もかも無垢に成り果てるものでございます。この公瑾様のように。」
確かに、周瑜の魂魄は生前の美周郎を思わせる美しき金色を放っているが、姿形はただの球体である。言葉を発した様子も、生前の姿に変わる様子も無い。
「…済まなかった。」
「いえいえ。」
しかし、無垢の魂魄となるなら…。孔明は浮かんできた疑問を口にする。その答えが最悪の予想でない事を祈りつつ。
「今ひとつ確認したい。其方は周瑜の魂魄に造作を加え、行く先の世に送るつもりは、ないのだな。」
「魂魄に造作を加える行為は、そもそも私には許された能力の限界を超えてございます。それゆえ、今まで幾千もの流れ行く魂魄のほとりで、広い器の魂魄をひたすら待っているのでございます。」
「ふむ。」
「あるいは…。」
抑揚なく喋る彼の声にやや疲れの色が滲み、独り言のような口調で続ける。
「あの緋色の邪神なら、記憶の保護のほかに何か多少なら手を加える事も出来ましょうが、私にそのような権能は…。」
詩人は首を横に振る。
「あれは魂魄と肉体の一部を自らの彗星に乗せ、時代に合った言語能力を魂魄に植え付け、肉体の一部から在りし日の姿を復元し、何を思ったか渋谷に投げ込むなどしております。記憶を改竄せぬのは単に趣味の問題との事でしたゆえ…おや何か。」
なにやらものすごく疲れた表情を浮かべる孔明。
「その邪神とやら、なんとも……邪であるな…。」
渋谷が何を意味するかはわからぬが、能力の無駄遣いをして戯れているらしい事は察した孔明であった。
何処の誰かは知らぬが、斯様な悪戯をされても強く生きてくれ。
「まさしく貴方様も狙われて御座いましたゆえ肝を冷やす思いでございました。結局、此処とは異なる並行世界の孔明様を選ばれたので、事なきを得てございます。」
事なきなのか?いやそれより、まさかの気まぐれで犠牲になったのが孔明自身だったとは…。並行世界で関わりないとはいえ、いたたまれない。
「…私は、初めからこの姿形のまま此処に流れ着いていたのだな。おそらくは、詩人殿に護られて。」
「私も他意あって貴方様をここまでお連れしておりますゆえ、お気になさる事ではございません。」
「しかし…公瑾…。」
自らの、術の力とやらを頼ってくる者が誘う世界は、決して平和ではないだろう。周瑜の気性はどうあれ、争い多き世に周瑜を行かせるのはやはり気が乗らない。

ふと、詩人が公瑾の魂魄を手放す。

「このまま運んで行こうと思ってございましたが…。これほどまでに広き器の魂魄を、これ以上私の手に置いておくは魂魄摩耗の虞がございます。この狭間の世では、元の世に戻る事も、先の世に行く事も可能。公瑾様がお選びになるが良いかと。」

公瑾の魂魄は、ふよふよと流れるように孔明の肩を抜け、奥に消えていった。
その方角は…。
前も後ろも、全て暗黒に染まっている狭間の世であるが、公瑾が何処へ進んだか理解できた。
振り向き周瑜の消えた方へ目を遣る。ああ…周瑜公瑾。貴方は……。
「行く先の世でも諸葛亮孔明様との時を過ごしたいようでございますよ。来し方と違う形であっても。」
しかし孔明は心と違う言葉を口にする。不覚にも穏やかに緩んでしまった表情を隠すように。
「戯言を。あれは無垢の魂魄となっているのであろう?」
「記憶は無くなってございましょう。ですが…。僅かに想いが残っていたようでございます。」

詩人が両手をかざし、口の中で何かの呪を唱える。
魂魄の周りに星の粒のような輝きが現れ、そして、魂魄と共に輝きが消えた。

周瑜の向かった先を眺め、孔明は思う。
転生したとて、同じ場所、同じ時間軸にいるとは限らないのだ。何より、再び逢ったとして、周瑜はもはや周瑜ではない。全く知らぬ誰かになっているはずである。それでも、周瑜は共に歩める可能性に賭けてくれた。
今度は、共に歩む未来にしたいものだ。

思い出は総て来し方追憶の彼方へと置いていかれると良い。

孔明は柔らかな視線をそれに向け、来し方に自らの黒羅の長袍を、闇に向かって放り投げる。不意に風が吹き、闇の彼方へ長袍を運んでいく。劉備玄徳より賜った、己が生命ほどにも大切にしていた品を。
劉備玄徳様…やはり亮は、貴方をお慕いしております。ですが、もう、私は、漢丞相ではございませぬ。賜りました品、謹んでお返し申し上げます。

これもまた来し方の追憶。置いてゆこう。

「詩人殿。」
孔明は詩人に向かい、凛として姿勢をただす。美しい顔に微笑をたたえ。
「お誘いの儀、この諸葛亮孔明、お受けいたします。」
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負けないで!
一緒に頑張ろう!
後悔させてやろうよ!
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