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rinsagiri1/30 0:03ねこの話進捗だめですが、自分を追い込み過ぎると潰れるので、わたしは…頑張っていると思い込みてえです(ちょっとだけ進捗)「ところで、その猫なんだけどさ」
 瞳と同じ明るい橙色の髪を持つ医師が、にこにこと笑みを浮かべながら口を開く。
「ああ、えっと。成り行きなので、俺が責任を持って飼おうかと思っているんだけど」
 猫の今後の処遇についてかと思い、ロノウェはそう答えた。ところが、だ。
「その猫、この近所では有名なヤツで、アロケルって呼ばれているんだ。いつでも何処でも隙あらば寝ている怠惰でマイペースな猫で……今回の君のケースみたいに、何度も人の前に飛び出してはそのまま気絶したみたいに寝ちゃうんだけどさ……。目の前で倒れられたら、事故に遭ったとか、病気で倒れたって思うだろう? 結構こうやって、君みたいに心配した人間の手で病院に連れて来られることがあるんだけど……何いうか、迷惑な当たり屋みたいな猫なんだよね」
「当たり屋」
 ロノウェはぽかんと口を開いたままオウムのように反復する。理解が追いつかない。
「いや、猫がそんなことをするのか? というか、そんな危険な真似をして怪我でもしたら大事じゃないか!」
「のんびりして見えるけどこれで反射神経はいいみたいだし……何よりも要領がいいんだろうね、今のところ大怪我とかはしたことがないんだよ」
「つまり俺はいらないお節介で病院に駆け込んだものの、その心配も奔走も完全な徒労だったってことか……?」
 額に手を当て、宙を仰ぐ。銀の髪をくしゃくしゃと掻き回し、乾いた笑みを浮かべるロノウェに、目の前の医師が向けたのは哀れみの顔だった。
「とりあえず、君の怪我の治療をしておこうか。ここは動物病院だけど、擦り傷や打撲程度の治療なら出来るからさ」
「……ありがとうございます」
 やさしさがやけに身に沁みた。礼を言って頭を下げつつ、自転車で転倒した際に派手に擦りむいた膝や、打ちつけた肩や腕の手当てを受ける。その間、ふわふわの長毛種の猫は、退屈そうに眠たそうな欠伸をしながら、うとうとしていた。
 ーーそうして今。人騒がせな当たり屋猫は、ロノウェの腕の中で丸まって、すやすやと寝息を立てている。アンドラスによれば、アロケルはこの近所をうろつき、当たり屋行為で知り合った被害者たちの家にふらりと上がり込み、餌をもらっては自由に出入りをしている半野良だということだった。入り浸っているお気に入りらしい家は数件あるようだが、飼い猫ではないらしい。ひとつところに留まるのを嫌っているようで、保護した側は飼う気でいても、隙を見てふらりと勝手に出ていってしまうのだ。相当自由気ままでマイペースな猫であるということが伝わってくるような話だった。
 けれど、だからといってこのまま外に放置してお別れ、とはいかない。一度関わってしまったものをぞんざいに扱うことなど、ロノウェには出来なかった。これはお人好しで世話焼きな彼の性分だ。転倒により若干フレームの歪んでしまった自転車のカゴにアロケルを入れた。本来ならキャリーケースを使うべきなのだろうが、生憎と猫を飼ったことのないロノウェの家には存在しないものだったし、気が動転していてアロケルが倒れているのを見た瞬間に病院に向かってしまったので、買う余裕もなかった。幸い、ぐっすりと寝ているようなので今は問題なさそうだ。家に着くまで起きるんじゃないぞと祈りながら、ゆっくりと自転車を押して歩く。外はすっかり暗くなっており、空の上には丸い月が浮かんでいる。街灯が照らし出す中、一歩一歩と踏み出して帰路を進む。ふわりと風にそよぐアロケルの銀色の毛並みが、空に浮かぶ月みたいにキラキラと輝いて綺麗だった。マンションの駐輪場に自転車を置いて、カゴの中のアロケルの身体を持ち上げる。猫の体は驚くほどよく伸びるのだなと驚きつつ、アロケルを抱き上げ、エレベータを使うほどでもないと思ったので階段を登った。自分の部屋へと向かう足は自然と小走りになる。鍵を開けて「ただいま」と呟いた後、スイッチを押して明かりをつけた。しんと静まり返った夜の闇は、やけに寂しく冷たい。けれど、腕の中の温もりが、まるでその孤独を埋めるように、小さな鼓動で精一杯に主張している。
 ロノウェはアロケルの頭を撫でて、「ここが俺の部屋だよ」と呼びかける。
「キミは随分と自由なヤツみたいだから気に入らなくて出て行くのは仕方ないけどさ。心配だから、とりあえず今日くらいは俺の部屋に居てくれよ」
 猫相手に伝わるとも思わないが、釘を刺すようにして話しかける。腕の中に抱えたアロケルは、まるで分かってますよとでも言うように、高い声でにゃあと鳴いた。てっきり寝ていると思っていたが、糸のように細い目はロノウェをじっと見つめている。笑っているような顔の猫は、腕の中で大人しく丸まってもう一声小さく鳴き声を上げるとまた静かになった。その呑気な様子を見つめながら、ロノウェはやさしく微笑む。
「結構汚れてるし……洗ってやろう」
 アロケルを抱き抱えたまま、ロノウェは浴室に足を向けた。直後、ほんの少しお湯をかけた途端に微睡みの中にいたはずのアロケルは火がついたように飛び起きて、洗われるのを嫌がり暴れ回った。怪我をさせてはいけないとあたふたして、対処に迷いながら必死に洗い終わった後、ロノウェの体には派手な引っ掻き傷が増えていた。水に濡れてペしゃりとなってしまった自慢の毛並みと、ロノウェの顔を恨めしそうに見つめながら、アロケルは低い声で鳴いた。そうして、ぶるぶると大きく体を震わせて水気を飛ばし、浴室から脱出を図ろうと、扉をカリカリと引っ掻く。何とかそれを止めさせて、扉を開けた瞬間に、すばしっこい猫は弾丸のように飛び出して行った。風呂が嫌いなのか、不慣れなロノウェの洗い方が気に入らなかったか。あるいはその両方かもしれない。水滴をあちこちに撒き散らしながら逃走を続けるアロケルを取り押さえるまでに十数分を要し、ロノウェはすっかり疲れ果ててしまった。じたばたと暴れるアロケルは、憎い仇を見るような鋭い視線をロノウェに向けていたが、膝の上に抱き上げてドライヤーで乾かしている内に次第におとなしくなった。暖かくなってまた眠くなったらしい。ロノウェはホッと安堵の息を吐きながら、ふかふかになった輝く毛並みをそっと撫でる。
「よろしくな、アロケル」
 膝の上でごろりと寝返りを打つふてぶてしい猫は、不承不承と言うように鳴き声を上げた。もう一度撫でようと伸ばしたロノウェの手を、ペしりと払いのけるようにして。ロノウェは目を瞬かせながら、困ったように眉間の皺を深くして苦笑した。
「とりあえず、遅くなったけど夕飯にするか」
 呟いた瞬間、まるでこちらの言葉を理解しているかのようにアロケルの耳がぴんと立った。まるで期待に満ちた目で見られているような変な圧を感じながら、ロノウェは銀髪に手を当て苦笑する。膝の上からアロケルを降ろし、丸いクッションの上に置いてやる。まるでパン生地でもこねるみたいに、前足を動かし数回クッションを触った後、アロケルはクッションの上にごろりと寝転がった。寝床の快適さを確かめるようにぴんと伸びをしたり、寝返りを打ったりと忙しない。だが、どうやら人を駄目にするタイプのクッションは、猫であるアロケルも大層お気に召したらしい。目元を緩ませ、とびきりの甘い声で鳴く。今日出会ったばかりとは思えないほどに寛ぎ、ふわふわの腹毛を惜しげもなく見せて大の字で寝転がる。随分とご満悦の様子だ。
かわいい応援してる!かわいい
頑張って!
応援してる!
待っている!いつまでも!
やっちゃいましょう!
大丈夫......!
そういうときもある!
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落ち着けっ!
いつもありがとう!
きっとうまくいく!
大丈夫!
どんな道も正解だから
負けないで!
一緒に頑張ろう!
後悔させてやろうよ!
明日はきっとよくなるよ
のんびり行こう!
人は変われる!
なるようになる!
頼む、続きが読みたい!
この本欲しすぎる
これ好き! 好きすぎる!
ありがとう、これで今日も生きていける
発想にすごく引き込まれた
いや、十分すごいよ!
ぐはっ😍
おお〜😲
うるる😭
なるほど
それいいね!
共感する
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マジ天使
天才!
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素敵
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きゅんとした
泣ける……
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いいね
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わかる、わかるよ……
苦しいよね
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確かにね
その通り!
もちろん!
激しく同意
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お前は俺か
そうかもしれない
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うん、うん。
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